松陰神社憶松陰先生　碇豊長の漢詩　拙作紹介

huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye

松陰神社憶松陰先生

綠陰院落熱風疎，
憂國大師最後居。
玄瑞已無晉作去，
至今大猛留魂書。


萩・明倫館	萩・明倫館

萩・明倫館・有備館	萩・明倫館・有備館

萩・明倫館・有備館


松陰神社	松下村塾



松陰神社本殿

　　　　　　松陰神社に松陰先生を憶ふ

綠陰(りょくいん)の院落(ゐんらく)　　熱風疎(そ)に，
憂國(いうこく)の大師(たいし )　　最後の居(きょ)。
玄瑞(げんずゐ)　已(すで)に無(むな)しく　　晉作(しんさく) 去(さ)されど，
今に至(いた)るも　大(おほ)いに猛(たけ)し　　留魂(りうこん)の書。

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　　七月二十六日、二十七日、山口県の山口市と萩市を訪れた。
　　この詩は松陰神社を訪れ、資料を見た後のもの。

memo：
二十六日：新大阪＝新山口…山口サビエル記念聖堂→瑠璃光寺→菜香亭→県政資料館→泊
二十七日：萩・明倫館→文と萩物語大河ドラマ館→松陰神社（松下村塾舎等）→吉田松陰誕生地…松陰墓所→萩博物館→萩反射炉跡→角島→新山口＝新大阪
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・松陰神社：	幕末の思想家・教育者である吉田松陰を祭神とする神社。境内に松下村塾（世界文化遺産・国指定史跡）・吉田松陰幽囚ノ旧宅（世界文化遺産・国指定史跡）がある。所在地は、山口県萩市椿東。
・松陰：	吉田松陰のこと。長州藩士。兵学を学び、長崎・江戸に遊学、佐久間象山に師事した。欧米遊学を志し、長崎でプチャーチンのロシア軍艦に、翌年はペリーの船で密航を企てたが、共に失敗して入獄。出獄後、萩に松下村塾を開き、高杉晋作・伊藤博文らの多くの維新功績者を育成した。安政の大獄で刑死。
・…居：	松下村塾や吉田松陰幽囚ノ旧宅等。松陰神社の境内にある。
・玄瑞：	久坂玄瑞のこと。幕末の勤皇家。長州藩士。吉田松陰の門下生。尊王攘夷の急進派で、品川の英国公使館焼き討ち、下関外国艦船砲撃に参加。蛤御門の変（＝禁門の変）で負傷し、自刃。
・晋作：	高杉晋作のこと。幕末の勤皇家。長州藩士。松陰の松下村塾に学んだ。後、江戸に出て藩命で上海を視察した頃から攘夷論の急先鋒となり、帰国後、長州藩の討幕運動を支える奇兵隊を組織した。四国艦隊下関砲撃事件には正使として和議を結んだ。後、藩論を討幕に統一し、第二次長州征伐の幕府軍を破った。翌年に病歿。
・猛：	吉田松陰は、生涯で猛を為すこと二十一回と心懸けていた。その「猛」。
・留魂：	『留魂録』のこと。吉田松陰が、処刑前に獄中で松下村塾の門弟のために著した遺書であり、松門の志士達の行動力の源泉となった聖典。その冒頭に、「身(み)はたとひ武蔵(むさし)の野辺(のべ)に朽(くち)ぬとも留(とどめ)置(お)かまし大和魂(やまとだましひ)」があり、その末尾には、「七(なな)たひ(び)も生(いき)かへりつゝ(つ) 夷(えびす)をぞ攘(はら)はんこゝ(こ)ろ吾(わ)れ忘(わす)れめや」とある。　　今回、これらが拝観できた。