維新の変化の慌ただしさを詠った。
「くるくる変わる」、「筋道だっていない」などと評しないでほしい。一本、筋が通っているではないか。それは、反中央の情念だ…という詩。
大阪では、論理だった展開よりも、「たたかう」気風の方が勝つか。大阪夏の陣以降、大阪人の心の中に変化が生まれたのではないか?(この詩、大阪の岸和田などのだんじりを曳く時のかけ声や太鼓の音を思い浮かべながら読んでいただければ、最高かと……。)
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・翻手: |
掌(たなごころ)をひるがえす。掌(てのひら)を上に向ける。盛唐・杜甫の『貧交行』に「翻手作雲覆手雨,紛紛輕薄何須數。君不見管鮑貧時交,此道今人棄如土。」とある。 |
・那: |
(=哪)どこ。どの。どれ。また、だれ。疑問詞。現代語では、“哪”と表記する。 |
・條理: |
筋道。秩序。 |
・豐公: |
豊臣秀吉のこと。 |
・浪速: |
なには。なにわ。大阪の古称。=浪華、浪花、(古代の)難波(なには)。 |
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