辛國�~社往還

昨雨帶柯靈廟前， 千年靜寂紫雲煙。 歸程再過三竿後， 夏到�拷A滿亂蝉。

                                                

辛國�~社往還　 昨雨(さく う )　柯(えだ)に帶ぶ　　靈廟(れいべう)の前， 千年の靜寂　　紫雲( し うん) 煙(けむ)る。 歸程　再び過(よぎ)る　　三竿(さんかん)の後(のち)， 夏は　�拷A(りょくいん)に到りて　　亂蝉(らんせん)に滿(み)つ。 　　　　　　　　　＊＊＊＊＊

神社の境内を通って、少し出かけるところがあった。昨夜の雨に湿っていた神社の杜は、ひっそりと静まりかえって、人の気配は全くない。 　二時間後、日が高く昇った昼前、また再び通ると、緑の繁みから蝉の声が賑やかに聞こえていた。 　本当の夏になった！---という詩。 　　　　　　　　　　　　　　　　　--------------------- ・（日…）三竿：太陽が高い位置まで昇ったことを謂う。

平成二十八年七月二十八日

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