時風 |
西波東漸安政中, 獨自愛花洋大公。 阿吉恨誰空淫酒, 不知東海起時風。 |
知らずや 東海に ***** |
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伊豆の話が出た。もう少し涼しくなったら、伊豆半島の方へ行って見ようと思う。 伊豆と言えば下田が聯想され、「唐人お吉」が思い起こされる。お吉は謂わば時代の変わり目に十分、適応できなかった、ある意味での「犠牲者」なのだろうか。 これは、幕末、短期間、アメリカ総領事に仕えたお吉への鎮魂の詩。 当時、時代は西洋列強に圧(お)され、アジアは西洋列強の影響下に陥りかけていた。日本も例外でなく、開国を迫られていた。その頃のアメリカ総領事に仕えた日本人女性への、日本人から見た眼(=評価)の「唐人お吉」上に、時代の嵐が吹き荒れていたとも謂えること…を言いたい詩。 秋に、伊豆の方へ行ければ、お吉のお墓にもお詣りしたい。 ---------------------
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平成二十八年八月十九日 |
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