雲間明月　碇豊長の漢詩　拙作紹介

huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye

雲間明月

西風未得中秋信，
銀漢何爲流不通。
南海颶風長白瘴，
淸華今夕在雲中。

　　　　　　　　　　雲間(うんかん)の明月　

西風(せいふう)に　未だ得ず　　中秋の信，
銀漢　何爲(なんす)れぞ　　流れ通ぜず。
南海の颶風(ぐふう)　　長白の瘴(しゃう)，
清華(せいくゎ)　今夕(こんせき)　　雲中に在り。

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　　今年のお月見は、地味だった。（こちらもしなかったが）誰からも中秋節の便りもなく、静かに静かに過ごした。
空を見れば、雲が立ち籠め、月はたまにしか、雲間から顔を覗かせなかった。今秋は、台風などで、天気は悪く、お月見には向かなかった。
で、（お供え後、）家族と、月見団子を早々に食べて過ごした。

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・西風：秋風。
・中秋：陰暦八月十五日（今年は九月十五日）は、秋の半ば(＝中秋)にあたり、月を祭る日。中秋節。お月見の夜。
・銀漢：天の川。
・何為：どうして。どういう。なんすれぞ。
・颶風：台風。ここでは台風十五号のことをいう。
・長白：長白山。白頭山。中国と北朝鮮の国境にある山。
・瘴　：毒気。（或いは、放射性物質）。
・清華：月かげ。

平成二十八年九月十五日