初歳元祚

二重橋上紫雲浮， 旭日照來大八洲。 皇統連緜信後代， 且收玉璽喜春秋。

                                                

初歳元祚 二重橋上　　紫雲( し うん)　浮かび， 旭日(きょくじつ)　照らし來(きた)る　　大八洲(おほやしま)。 皇統(くゎうとう) 連緜(れんめん)　　後代(こうだい)に信(まか)せられ， 且(しば)らく　玉璽(ぎょくじ)を收(をさ)めて　　春秋(しゅんじう)を喜(たのし)まれんことを。 　　 　　　　　　　　　＊＊＊＊＊

天皇陛下が退位の意向をお示しになられてから、初めての元旦。 この詩：御公務のお手をしばし休められ、春花秋月を愛でて過ごされては如何でしょうか…と謂うものです。 　　　　　　　　　　　　　　---------------------------- ・初歳元祚：新（あらた）しき年の初めの初春。元旦。三國魏・曹植の『元會』に因る。 ・二重橋：皇居内にある橋の通称。 ・大八洲：日本の古称・美称。大八洲國。 ・皇統：天皇の血筋。 ・玉璽：天子の印。

平成二十九年一月一日

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