讀我往時詩集

深深春夜謐無聲， 人寐犬眠寒檠明。 讀我舊詩懷憶册， 繙繙如夢過三更。

                                               

我が往時の詩集を讀む 深深たる春夜　　謐(ひつ)として聲 無く， 人 寐(ねむ)り　犬 眠りて　　寒檠(かんけい) 明るし。 我が舊詩 懷憶(くゎいおく)の册を讀めば， 繙繙(はんはん)　夢の如くして　　三更を過ぐ。 　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

夜、わたしの自作詩の冊子を読んだ。「あと、一ページ、あと、一ページ」と、気が附けば、真夜中を過ぎていた。 　　その詩。 　　　　　　　　　---------------- ・寒檠：さびしげな燈火。 ・繙：　 ページをめくる。 ・三更：夜間を五分した三番目で、丁度真夜中の午前零時前後の（時刻ではなくて）時間帯。

平成三十年三月六日

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