瑪塔哈里

瑪他哈里蘇芳色， 信義在何只求疵。 智慧出而有大僞， 勳功無比録音機。

                                               

瑪塔哈里(マタハリ) 瑪他哈里(マタハリ)　　蘇芳( す はう)の色， 信義　何(いづこ)にか在る　　只(ひたす)ら 疵(きず)を求むるは。 智慧(ちゑ)　出(い)でて　　大僞(たい ぎ ) 有り， 勳功(くんこう)　比(たぐ)ひ無し　　録音機。 　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

-------------------- ・瑪塔哈里：マタハリ。 ・蘇芳：黒みを帯びた赤色。マメ科の落葉低木。花言葉は、「裏切り」「疑惑」。＝蘇枋。 ・求疵：「吹毛求疵」のことで、毛を吹き分けて疵（きず）を求める。あら探しをする。 ・智慧出…：人間にさかしらの点、りこうな点が出てくると、必ずその反面に大きな偽（いつわ）りが生じてくる。老子『道�ｺ經』第十八章に『大道廢，有仁義。智慧出，有大僞。六親不和，有孝慈。國家昏亂，有忠臣。」とある。なお、「大道廢，有仁義」（大道 廢（すた）れて，仁義 有り）は、「本当の大道（＝宇宙の本体としての道）が廃（すた）れると、その時に仁とか義とか（倫理規定やセクハラ等と言い立てること）が取りざたされる。仁や義（倫理規定やセクハラ等と言い立てること）が取りざたされる時は、大道の廃れている証拠である」は、この句の前半に該る。

平成三十年四月十七日

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