夢天覽
紅雲已散碧煙新,
九段櫻花空化塵。
相隔皇城焉萬里,
何爲聖上作賢人。
天覽を夢む
紅雲
(
こううん
)
已
(
すで
)
に散じて
碧煙
(
へきえん
)
新たに,
九段の
櫻花
(
あうくゎ
)
空
(
むな
)
しく
塵
(
ちり
)
と
化
(
くゎ
)
す。
皇城と
相
(
あ
)
ひ
隔
(
へだ
)
つこと
焉
(
いづく
)
んぞ
萬里
(
ばん り
)
ならん,
何爲
(
なんす
)
れぞ
聖上
(
せいじゃう
)
賢人
(
(ひと)
)
と
作
(
な
)
りたまひし。
*****************
今、まだ桜の花があるのは、東北・北海道か。わたしのところは、緑の美しい葉桜になっている。
三島由紀夫著『英靈の聲』の最後のページにある「
などてすめろぎは
人間
(
ひと
)
となりたまひし
」を詠み込んだ。
なお、平成十八年七月二十二日の『拜聖旨』「遠矣昭和白雪夜,義軍蹶起作國殤。不聞維新孤臣叫,聖上何爲人間皇。」
でも、この歌を詠み込んだ。
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・天覧:天子が御覧になること。=叡覧。聖覧。
・何為:〔he2wei2〕どうして…のか。なんすれぞ(…や)。
平成三十年四月二十三日
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