拜即位禮正殿之儀
霏霏秋雨一時晴,
聖上英明龍馭程。
昇平不在和琴裏,
只在八洲萬歳聲。
即位禮
(
そく ゐ れい
)
正殿
(
せいでん
)
之儀
(
のぎ
)
を拜す
霏霏
(
ひひ
)
たる
秋雨
(
しう う
)
一時 晴る,
聖上
(
せいじゃう
)
英明
龍馭
(
りゅうぎょ
)
の
程
(
てい
)
。
昇平
(
しょうへい
)
は
和琴
(
わ ごん
)
の
裏
(
うち
)
に
在
(
あ
)
らずして,
只
(
た
)
だ
在
(
あ
)
り
八洲
(
はっしう
)
萬歳の聲に。
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即位礼正殿の儀をテレビで拝見した。一時、雨がやんだようだった。感動した。
パレードは国民を思い、順延したという。更に感動して、ある詩を思い起こした:
平和と繁栄は、民衆に支えられてこそある、という南宋・楊萬里の『至後入城道中雜興』詩だ。これは、その「大熟仍ヘ得大晴,今年又是一昇平。
昇平不在簫韶裏,只在ゥ村打稻聲
。」
に基づいて作った。
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・聖上:天子を敬っていう。おかみ。
・英明:すぐれて賢い。聖上の徳の一。
・龍馭程:祝賀御列の儀(パレード)の日程。
・昇平:平和。
・不在…只在…:「…にあるのではなくて、…に(こそ)ある」。
・八洲:大八洲(おおやしま)を謂う。日本の古称。ここでは全国民の万歳の声を謂いたい。
令和元年十月二十二日
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