過幼稚園庭前口占　碇豊長の漢詩　拙作紹介

huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye

過幼稚園前口占

二月已過三月經，
春風拂地瘴烟庭。
學園碧草無人踏，
恰似南朝廢苑靑。

　　　　　幼稚園庭前を過る口占(こうせん)

二月　已(すで)に過ぎて　　三月經(へ)，
春風　地を拂ふ　　瘴烟(しゃうえん)の庭。
學園の碧草(へきさう)　　人の踏(ふ)む無ければ，
恰(あたか)も似たり　南朝(なんてう)　　廢苑の靑(あを)きに。

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　　休園中の幼稚園の前を通った。グラウンドに生えた草の緑が美しかった。普段は見られない緑の原だ。
　そこで、出来た詩。
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　・口占：口をついて出た詩。
　・南朝：南北朝時代に、江南で興亡をくり返した漢民族四王朝の総称。「南風競わず」といった風情を籠めて使った。また、我が国にも吉野朝がある。

令和二年五月十四日