上赤坂城秋色

山下稻田紅劃黄， 秋風�C爽度金剛。 樹根似砌枝如楯， 險塞千年護豫章。

赤坂城の入り口には、彼岸花がもう咲いていた。
赤坂城内の道に生えている大きなきのこ。	茶碗原近くの木の根の階段。
本丸にて。後ろは河内の平野。颱風が近づいている空。

山下の稻田たうでん　　紅くれなゐ　黄を 劃くゎくし， 秋風　�C爽せいさうとして　　金剛こんがうを 度わたる。 樹根　砌せいに似て　　枝 楯たての如く， 險塞けんさい　千年　　豫章 よ しゃうを 護まもる。 　　　　　　　*****************************

金剛山麓にある上赤坂かみあかさか城へ行った。城内（＝山中）の茶碗原では、木の枝がまるで、登っていくのを妨げるかのように枝を張り、天を覆っていた。木の根は階段のようになっていた。 ・紅：（赤い）花。ここでは、赤く咲いたヒガンバナを謂う。 ・劃：縁（ふち）取る。 ・黄：ここでは黄色く熟した稲田を指す。 ・豫章：クスノキ。ここでは豫章公＝大楠公（楠木正成）のことを謂う。

平成二十年九月十七日

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