平成12年度の実践

 


本校のテーマ


地域に学び,地域に生きる

12年度実践のまとめが完成しました。

 総合的な学習の時間への思い
◇総合的な学習の時間の最も重要なねらいは「自己の生き方を考えることができるようにすること」であろう。いわゆる「生きる力」を育てることである。では,「生きる力」とはいったいどんな力なのか,もういちど原点に戻って考えてみたい。
 総合的な学習の時間では,子どもたちは現実の社会や自然の場に出て,そこから自ら問題を見つけ出し,解決を目指す学習をする。その複雑で多岐にわたる問題との取り組みを通して,自分の生活や生き方について考え,自ら実践する資質や能力,態度を育てることを目指す。このように実践的,実際的な学習を通して,最終的に,自己の生き方を考えることができる自立的な生き方や主体的に生きる力を身につけた人間の育成をねらう。
◇目の前の社会や自然といった身近なところから自ら解決課題を発見し,それをさまざまな体験を通して解決する。この過程で子どもたちはうれしい体験や苦しい体験など,さまざまな体験をする。この取り組みを通して自己の生き方をふりかえり,今後の生き方を模索するだろう。また,獲得した知識や技能などを,自分の生活上に直ちに反映させるであろう。
 (総合的な学習の時間を加味した生活科)「自分自身や自分の生活を考える」学習を重視することで,生活科と総合的な学習の時間との関連性,つまり同じベースで取り組むことの理論づけが図れるだろう。
◇追究課題の一つとして「横断的・総合的な学習」があげられているが,これは「問題解決的な学習や体験的な学習」のフィ−ルドではないかと考える。つまり課題を解決する際,教科の枠を越えた(時間はもちろん,目標も)学習を展開してよい,言い換えればその学校独自の創造的な学習を展開していいですよ,ということであろう。
 例えば,社会科で「明治用水」を扱った場合,「きょうどを開く」単元であり,目標が指導要領に示されている。しかしこれを総合で扱った場合,方法はもちろん,一人ひとりの子がそれぞれ異なった視点からの知識・技能を獲得しても差し支えないと思う。また,それぞれの子が自分なりの目標に到達すればよいのであって,追究に質的な差があったとしても,それほど問題とはならないのではないだろうか。このあたりが「教科」と「時間」の違いに由来するのではないだろうか。
◇しかしながら,これを達成するためには,子どもたちの知識獲得意欲を満たすことが不可欠である。これが満たされたとき子どもたちは身をもって喜びを味わうことができる。身の回りから自分が抱いた疑問を解決できることがまず第1だと思う。そしてそこからさまざまな追究が広がっていくのである。この過程がなくては,前述の「この取り組みを通して獲得した知識や技能を自分の生活上に生かす」ことはできない。したがって,「問題解決的な学習や体験的な学習」を進める中で「調べ方」や「学び方」を身につけることも大事なことではないだろうか。
 この力は他教科でももちろん育てることはできる。しかし,これまで教科指導で行われてきた問題解決的な学習は,学習のねらいや内容を効果的に到達させ,習得させるための方法・手段として取り入れようとする傾向があった。ところが総合的な学習の時間で言うところの問題解決的な学習とは,単に子どもの学習活動を活発にして,知識や技能を能動的に習得するためのだけの方法論ではないと思う。
 子どもたち一人ひとりが人間としてどう生きるか,自ら問い,自ら考え,自ら学びながら,自立的に生きる生き方を学んでいくための人間教育の方法論なのである。その根底には,子どもを知識・技能を身につけさせる対象として見るのではなく,独自性を持った「主体的な存在」「自立的な存在」と考える人間観が必要であろう。




 研究主題  地域に学び,地域に生きる 
        ー 地域に根ざした体験学習の実践を通して ー          
2 研究の目的
  子どもたちが自ら問題を見つけ,よりよく解決する資質や能力を,自らの興味・関心
 に基づき,ゆとりを持って問題解決に主体的,創造的に取り組むことにより「生きる
 力」を育むことをねらいたい。
  自分の住んでいる町を新たな目で見つめなおし,不思議に思ったことややってみたい
 ことを直接体験することにより,
   @ 知ることの喜びを味わい,自ら学ぼうとする意欲を育てる。
   A ものごとを見つめる目や考え方を育てる。  
   B 思いやりの心や協力することの大切さなど,豊かな心を育てる。
 という3点をねらいとして研究を進める。
3 研究の仮説
  子どもたちをとりまく地域を対象とした体験学習を設定することにより,地域を理解
 し,地域と共に生きることの大切さを知り,新しい自分を創造し,生きる力を身につけ
 ることができる。                                         
4 目指す子ども像
 @ 自ら問題と見つけだし,意欲を持って追究できる子
 A 友だちの追究を取り入れ,自分の追究を高めていくことができる子
 B 今までの体験をもとに,新しい発見のできる子
 C 思いやりの心を持ち,友だちと協力して活動に取り組める子
5 研究の方法
  子どもたち自らが,地域に関わる身近な生活の仲から追究課題を設定し,個性を生か
 した方法で追究を重ねる。その過程で,個と小集団での学習形態を効果的に活用し,そ
 れぞれの追究が高められるように配慮する。



私の学級のテーマ

明治用水遊歩道なんでも百科

本学区を流れる明治用水は,管路化された上が遊歩道となっている。
その遊歩道は子どもたちの通学路でもあり,散歩やジョギングなどに利用され,
地域の人々を含め,多くの人の憩いの場となっている。
子どもたちは,日頃見慣れており,あってあたり前という目で見ていた遊歩道を改めて見直し,
「地域の人々と遊歩道」という視点から考えることにした。
   

     
       4年 「総合的な学習の時間」実践計画

1 テーマ    「明治用水遊歩道何でも百科!
2 目 的
 〇 自分の知りたいこと,わからないこと,関心を持ったことなどを課題として設定し,そし
  てその解決方法を考えることがで きる。
 〇 自己の課題を,個性を生かした方法で解決することができる。
 〇 わかる喜びを味わい,学び方やものの見方・考え方を身につけることができる。
 〇 友だちとともに追究していくことで,好ましい人間関係を築くことができる。

3 方 法
  地域を流れる明治用水を新たな目で見つめ直し,そしてそこから生まれてくる疑問を自分
 の力で解決することにより,目的の達成を図る。
 【明治用水遊歩道を取り上げる根拠】
   子どもたちは日頃学区の中を通っている遊歩道を見慣れており,あって当たり前とい
  う感覚でとらえている。しかし案外知らないことが多く,関心を持って見つめたこともほ
  とんどない。新たな目で調べ始めると,興味を持って追究活動にとりくめそうである。ま
  た,いつでも出かけて調査できることも魅力である。
  〇 明治用水の持つ総合性
     ・ 用水と地域の歴史
     ・ 用水と地域の人々の生活の関わり
     ・ 環境問題への発展
 (1) 学区内を流れる明治用水について調べる。【調べ方を身につける】
   視点:そこに住む人々の生活との関わり調べる。
    〇 歴史(社会科と関連)
    〇 役割(社会科と関連)
    〇 遊歩道とせせらぎに重点をおく。
      ・ 地域に果たす役割(灌漑だけではないことに気づかせる)
          明治用水組合の考えを探る。
      ・ 人々の遊歩道への意識  
          アンケート,聞き取り調査    
      ・ 遊歩道やせせらぎを利用する人々
          実態調査 アンケート調査
      ・ 遊歩道を未来に残すには・・・・・・自分たちにできること
      ・ 遊歩道を守る人々
      ・ 水にすむ生き物・・・・・・環境問題との関わり
          実態調査 逢妻川との差
      ・ 遊歩道にある植物(樹木,花,草など)
          実態調査 
      ・ 水の行方・・・・・・せせらぎの水はどこから来てどこへ行くのだろう。
            * 遊歩道は地域住民にとって,いったいどんな存在なのか。
 (2) 調べたことをまとめ,他へ広める。【まとめ方,報告の仕方を身につける】
    〇 立体地形模型を作ってまとめる。  
          流域図,動植物などをまとめる。
    〇 論文にまとめる。  
    〇 動植物図鑑を作る。
          草や木を使った食べ物やあそび
    〇 樹木(水生動物)看板を立てる。
    〇 せせらぎサミットへの参加・・・・・・8月実施予定
4 学習計画
 @ 調べてみたいことを各自決める。
 A 学級の枠を取り払い,同じ課題の子が集まってグループを作る。
    ・追究に耐えられる課題となるよう,教師の指導性を十分発揮する。
 B グループで追究を開始する。
    ・必要に応じて用水組合の方,遊歩道を守っている方など,GTを招聘する。
 C 中間発表会
 D 再追究
 E まとめの活動

5 学習体系図   ここをクリックしてください


 具体的な手順 
1 研究の方法
   前述のねらいを達成させるため,以下の方法を考えた。
 @ 課題設定の方法・・・・総合学習にとって課題設定は成否を左右する重要なファクターで
  ある。“はじめに体験ありき”で,遊歩道を何度も歩き,その過程で子どもたちに疑問
  を持たせる。そしてそれを検討し直し,自己の疑問を高め,そして精選する。同時に個
  性を生かした追究の見通しを立てる。このようにして各自の追究課題を設定する。
 A テーマへの迫り方・・・・“ミクロの目からマクロの目を育てる”いきなりテーマに迫る
  ような立派な課題を設定できる子はまずいない。「なぜ遊歩道は石できているのか」と
  いった些末な小さな疑問でもまずは認めてやり,追究にかかる。些末に思えても,実は
  大きな問題を内包している場合もある。それを解決することで喜びを味わい,そして次
  の疑問解決へと意欲が高まる。「なんで?」「どうして?」という小さな疑問を繰り返し
  解決しながら,次第にものの見方・考え方が広がり,主題へと迫れる。また。この方法
  であれば,根気よく継続して追究する意欲をも高めることができる。
 B 追究の高め方・・・・“相互評価”追究情報板を設置し,全員が自分の追究カードを掲示
  する。「次の時間は,だれが遊歩道を掃除しているかを調べに市役所へ行きたい」とい
  うカードを見つけた子は,同じ追究方法をとっている子を知り,一緒になって次の学習
  の計画を立てる。目的が同じ子であるから話し合いも活発になり,お互いの考えを高め
  あうこともできる。子どもたち同士の相互評価を重視した方法である。
 C 成果のまとめ方・・・・個性に合わせた“好きなまとめ方をしてよい”新聞,論文,パン
  フレット,地形模型,絵地図など,内容や個性に合わせた任意のまとめ方をする。
2 研究の計画
  4月〜5月 【課題設定の段階】体験(遊歩道を歩く)を多く取り入れた後,疑問点をま
   とめ,課題を設定する。同時に個性を生かした追究の見通しを立てる。
  6月〜7月 【追究の段階】追究カードと情報板を活用し,友だちと力を合わせて追究 
   活動に取り組む。その際,自ら出かけたり,積極的に外部講師を招へいする。
  9月〜10月 【高める段階】9月に中間まとめをする。ここまでの追究を発表し,意見交
   換しあい,次のステップへと高める。明治用水組合主催のせせらぎサミットへ参加。
 11月〜12月 【まとめの段階】追究内容や個性に合わせたまとめをし,他へ広める。




 
「明治用水遊歩道のひみつをとき明かそう」 ここまで進んでいます!!!

 一人ひとりの「自分の調べたいこと」と「今やろうとしていること」を簡単にまとめました。どの子にも明確な方向性が現れています。私たち教師のやるべきことは,子どもたちのこの思いを大切にし,納得できるまで調べきることができるよう学習環境を保証し,そして支援していくことだと思います。
 子どもたちは,次のような疑問を次々に解決し,追究能力を育て,そして遊歩道の持つ意義にせまっていきます。  

 ■ ぼくは「遊歩道をなぜつくったか」を調べています。図書館で本を探します。           
 ■ 遊歩道の木や花の名前や種類を調べる計画を立てています。           
 ■ 今おいかわがいるか見ています。次は遊歩道をつくった人に聞きます。               
 ■ 私は歴史について調べています。歴史の本やパソコンで調べます。                 
 ■ 花や木の名前を調べます。今,花や木の絵を描こうと思っています。                 
 ■ 花や木の名前を調べています。遊歩道に行って,写真を撮って図書室で調べようと
  しています。 
 ■ なぜ遊歩道をつくったかを調べています。図書館の本を借りようと思っています。          
 ■ 木と花の種類を調べています。遊歩道を歩いて数えます。                       
 ■ 遊歩道に木が何本あるか調べています。遊歩道に行って何本か調べます。             
 ■ 私は平成の道しるべについて調べるために,図書室で本を探しています。              
 ■ ぼくは木の種類を調べています。図鑑で調べたり,聞いたりすることを計画してい
  ます。     
 ■ 花や木の名前を調べています。学校の図書室の百科事典で調べようと思います。         
 ■ ぼくは遊歩道をなぜつくったかを調べています。パソコンや図書館で調べる計画で
  す。      
 ■ 私は何で木を植えたのか調べます。図書室で木や花の百科事典を探しています。        
 ■ 私はなぜ遊歩道をつくったか調べたいです。                                
 ■ 花と木を調べるために,遊歩道にある木と花と同じものが載っている本を探してい
  ます。     
 ■ どんな人が使っているか調べたいので,遊歩道を歩いている人みんなにインタビュ
  ーします。   
 ■ 遊歩道を掃除している人を調べたいので,そばにすんでいる人に聞く計画を立てま
  した。   
 ■ 花や木の名前を調べています。花や木の図鑑(本)を探しています。               
 ■ 花の種類(木も)を調べるという計画は,ちゃくちゃくと進んでいます。              
 ■ 遊歩道がどこまで続いているか調べています。図書館の本で調べたりする計画で
  す。    
 ■ 私は花や木の名前を調べています。遊歩道の花の写真も撮っています。            
 ■ 遊歩道をなぜつくったか調べています。図書室で歴史の本を見つけて調べます。       
 ■ 木や花を調べている。本を借りて遊歩道へ行きます。                        
 ■ 花や木を調べています。遊歩道に行って調べます。                         
 ■ 花や木を調べたいです。遊歩道に行って,分からないのを調べたいです。

 ■ 
見つけた古い井戸はいつできたのか,何年ぐらいたっているか調べます。
           


 
8月22日(火),遊歩道を管理している明治用水土地改良区主催の「遊歩道せせらぎサミット」が開催された。
これは明治用水を利用したせせらぎ遊歩道を学区に持つ学校が集まり,情報を交換し合おうという会である。
 私たちは,この会を「子どもたちにとって,よい発表の機会」ととらえ,積極的に参加した。


 M用水せせらぎサミット参加及び発表内容

1 日 時   8月22日(火) 午前9時 明治用水会館集合
          【午前:明治用水諸施設見学 午後:発表会・明治用水会館にて】
2 参加者     ・安城:A小学校,T小学校,I小学校
         ・西尾:T小学校
         ・知立:R小学校
         ・明治用水土地改良区事務局
         ・来賓:A市助役,関係各機関代表(予定)各市教委関係(予定)
3 本校の参加者  引率:N教諭+児童4名
4 発表者   A子,S子(4−1) Y子(4−2) A子(4−3)
5 発表内容
(1)研究の概要【3分/発表者:A子】
  @ 研究のきっかけ  A 研究の方法
(2)研究の実際【2事例,4分ずつ】
   《事例1:遊歩道はなぜ作られたのだろう》
                         発表者:A子,S子
   《事例2:遊歩道の植物を調べよう》     発表者:Y子
    【 発 表 内 容 】
     @ 研究の動機
     A 研究の方法
     B ここまでの結果
     C これからの計画
6 発表までの準備
(1)発表原稿作成
  ・ 原稿の作成・・・・・・発表者が作成,締め切り:8月3日(学年プールの日)
  ・ 資料の作成・・・・・・TPシート 教師が原稿に合わせて作成
  ・ 使用機器(OHP)の準備・・・・明治用水事務局が準備
  ・ 発表要項(A4用紙1枚)を作成する。・・・・S先生担当
  ・ OHPの操作は教師・・・・N先生担当
(2)練 習・・・・プールで登校したとき及び家庭で  
(3)リハーサル
  ・ 第1回目・・・・・・8月 2日(学年プールの日)
  ・ 第2回目・・・・・・8月 7日(学年出校日)
    発表原稿【研究の概要】 発表表原稿【事例1】 発表原稿【事例2】 はこちら      
 




 2学期の実践
 ほとんどの子が1学期のうちに自分の学習課題を解決した。しかし,中には時間不足から,継続追究している個もある。
9月からは,自分の計画に従ってまとめに入る子,そして継続追究をするこの2グループに分かれて取り組んでいる。
 まとめに入っている子は,パンフレット作り,看板作り,図鑑づくりなど,さまざまな形式でまとめている。
  ー 2 学 期 の 学 習 計 画 ー  (学年通信より)
 4月以来取り組んできた「明治用水遊歩道のひみつをとき明かそう」の学習も,いよいよ大詰めに入ってきました。今後の学習計画をお知らせします。大きく分けて2つのコースに分けることができます。
 一つは,自分の調べが終わり,まとめに入るコースです。もう一つは,まだ残された課題があり,引き続き調査活動に取り組むコースです。
 「調査」「まとめ」という2つのグループに分かれて進めていきます。そして,すべての子が2学期中には調査活動を終了させ,まとめとして“一枚新聞”“パンフレット”“紙芝居”などの表現物を作ります。これは,発表会(2回に分けて実施)で全員に発表し,掲示コーナーを 設置し,他学年の子や職員をはじめ,広く公開する予定です。
 そして,3学期は自分が調べてきたことをもとに《夢の遊歩道を考えよう》をテーマ として,将来の遊歩道を考えていきます。自分が生まれ育った地域の遊歩道を,これからどうしていきたいのか,どうあるべきなのか,もっと地域に生かすためにはどうした らいいのか,などについて考えていきます。    
 自分が調べてきたことの中から気づいたさまざまな問題点,聞き取りしてきた中から 手に入れた利用者の生の声など,存分に生かしてほしいと願っています。
 こういった子どもたちの声は,3月実施の「明治用水緑道と水利用協議会」の年度末総会で発表の機会がいただける予定です。「ぜひ来迎寺小学校の子どもたちの声を聞かせてほしい。」という依頼によるものです。この得がたい機会を十分に活用することで子どもたちもやりとげた喜び,充実感を得ることができると思います。私たち担任も,力いっぱい子どもたちを応援し,支えていきます。
                    2学期の追究カード から
1組   T Y 君
  池の魚は誰が世話をしているのか調べたい。仕事でやっているのか,
 やさしい人がやっているのか,いろいろ聞いてまとめたい。
2組 K K さん
  木の名前でまだ分からないのがあるので,家の図かんや図書館の本
 で調べる。そしてパンフレットを作りたい。
3組  M N さん
  植物の名前を図かんで調べたり,明治用水会館で調べたことを本にし
 たりしたい。

 
ニュース 
     10月はじめ,明治用水緑道と水利用協議会の方から次のような依頼を受けた。
   
平成12年度 明治用水緑道と水利用協議会総会の場において,
                          子どもたちの調べてきた結果を発表してほしい

 私たちはこれを「子どもたちの活躍の場」として絶好の機会ととらえ,快諾した。

                                



学年通信に掲載した「総合的な学習」の記事


       私 の こ だ わ り
   「総合的な学習の時間」のねらいについて
 総合的な学習の時間で,子どもたちのどんな能力をのばすのか。
 このことを十分に考えたい。「何を今さら・・・・」と言われそうだが,改めてもう一度考えて欲しい。
 ねらいと方法が混同されてはいないだろうか。
 私は総合的な学習の時間のねらいは 
「課題設定能力」「課題解決能力」「知識・技能活用能力」を伸ばすことだと考えている。そのために各学校,学年,担任の特性を生かした単元を設定するのである。「地域の文化財を探ろう」という単元は,3つの目標を達成するための手段である。地域の文化財を知ること,理解するとも大事であるが,それは副産物であり,あくまでも目標は前述の3点である。
 また,
「生きる力」に関しては,次のように考えている。
 総合的な学習の時間では,子どもたちは現実の社会や自然の場に出て,そこから自ら問題を見つけ出し,解決を目指す学習をする。その複雑で多岐にわたる問題との取り組みを通して,自分の生活や生き方について考え,自ら実践する資質や能力,態度を育てることを目指す。このように実践的,実際的な学習を通して,最終的に,自己の生き方を考えることができる自立的な生き方や主体的に生きる力を身につけた人間の育成をねらう。
◇ 目の前の社会や自然といった身近なところから自ら解決課題を発見し,それをさまざまな体験を通して解決する。この過程で子どもたちはうれしい体験や苦しい
 体験など,さまざまな体験をする。この取り組みを通して自己の生き方をふりかえり,今後の生き方を模索するだろう。また,獲得した知識や技能などを,自分の
 生活上に直ちに反映させるであろう。



昨年度の実践



ぼくの私の手づくり修学旅行
        
平成11年度実践
(10年度実践もあります)
実践記録はこちら