本日の授業 第5日

◆ 生徒との約束 ◆

 

今日は、単なる出来事をご紹介。

学校では、そろそろ試験の季節が近づいてきました。いわゆる定期テストってやつです。
ある意味ではテストの結果が塾そのものの評価にもつながりますので、
試験対策は生徒にも塾側にも大事です。

て、そんなある日の国語の授業中、定期テストの話になりました。
「きみらがあんまり悪い点取ると俺がクビになるから、頑張ってくれ」などと
先生としてふさわしいセリフを吐きながら生徒を激励。
すると、一人の生徒が私に挑んできた。
「先生、次の国語のテストで70点以上取れたら、先生の頭また坊主にしてよ!」

は私は4月ごろ、なんとなく気が向いて坊主頭にしてみたのです。
髪の毛なんぞにわずらわされるのももううんざりだ、とか思って。
しかし、いざ刈ってみると、どこぞの修行僧のような見た目になってしまい、早々と後悔。
おまけに免許証の更新と重なってしまい、その写真が3年も残るかと思うと、大きく後悔。
そんな髪の毛が、今ではようやく伸びかけてきたところなのです。
やっと寝ぐせがつくようになってきた。
それを再び、坊主かあ。うーん、そりゃ坊主頭も見慣れてきたとは言え……。
第一、70点以上っていう点数もビミョウだなあ。取れそうな、取れなさそうな……。
そこでひらめいた。
「じゃあもし70点取れなかったら、そっちが坊主ってのどう?」
これならさすがに乗ってくるまい。
田舎の塾講師ならともかく、中学生でボーズだなんてプププ。
すると返事が一言、「うん、いいよー(↑最後は上がり気味に発音)」
「!」 あら、そうきましたか。そうですか、坊主ですか。
さすがにこっちから条件を出しておいて「やっぱりやめよう」とはもはや言えまい。
しょうがない。売り言葉に買い言葉。
「よーし、約束。どっちかが坊主!」強がってみせたりして。

かし最近、坊主頭の生徒って見ませんなあ。
せいぜい野球部の高校生か、停学の代わりに頭を丸めた兄ちゃんくらいか。
芸能界とかじゃ中にはいますけど、あれって顔の造りの良し悪しで次元が違ってくるし。
私が中学生の時は、田舎だったもんで男子は強制的に坊主でしたけど。
古き良き時代。いや、良いかどうかは分かりませんが、
今じゃ中学生の分際で、髪型を気にして塾にまでクシを持って来てたりして(男子が)。
なかには修学旅行のおみやげに手鏡を買ってきた男子生徒も(おそらく自分用)。
「いくらだったの?」
「1万5千円。しかも開けたら割れてたし」
おいおい、1万5千もする割れ鏡を誰が使うんだい?
うーん、もっと他に気にすべきことがあると思うんですがねえ。
何かもっと大事なことが。
なんて考えてしまうのは、自分が歳取った証拠かしら。

まあそんなわけで、生徒とそんな約束をしてしまいました。
このままいけば、二週間後ぐらいにはどちらかが坊主のはず。
これで試験がちょっと楽しみになってきた、なんて言ったら不謹慎。
しかし生徒のほうも、少しは勉強に身が入ることでしょう。
どんな動機付けだろうと、やったもん勝ちですからね、勉強なんて。
しかし考えてみるに、向こうもよくそんな約束をしたよなあ。
女子生徒なのに。

結果については、また後日。

 

五月蝿い時にはこれで「喝!」

 

 

◆ 本日の問題 ◆

――線部分の漢字の読み・書きです。答えは下のやつです。

1. 私が毛フェチだと思われるもありますが、ちょっとだけ誤解です。

2. 鼻毛が伸びてきてわしいんだよね、もう2mにもなるよ。

3. うー、痛い、逆さマユゲが目に入って。

4. ワキの下だとかに毛が生えてくるのは大事な部分を守るためだって

   聞いたことがあるんですが、それって本当ですか? 誰か教えて。

 

 

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