◆ 本日の問題 ◆
ということで、ティーンエイジになる以前に習った漢字。
カタカナを漢字に、最後の漢字だけは読みがなを。１． 今日は頭がコショウしちゃって勉強できませ〜ん。
２． このマンガ永久にカりてくぞ、いいなのび太！
３． 地震にソナえて、先にゆれておこう。
４． タダちに出発しないと、出発しません！
５． 勇気をフルってはっきり言います、さっぱり分かりません。
６． 洗濯したら縮んじゃったよ、このパソコン。
本日の授業 第１５日
◆ 切ないんです、刹那インディーズ ◆
春。塾にとってはもっともキビしい季節。
受験生だった３年生は卒業して生徒数もガックリと減り、
「このまま生徒が増えなかったら次にはどんな仕事をしようか」などと
あらぬ未来予想図を夢に見てしまうのが、３月から４月にかけてのこの時期。
一学年分いなくなるわけなので、単純に計算しても
生徒数が受験前の時期の３分の２になる。
実際には生徒の比率としては３年生が一番多いので、減り具合はそれ以上。
元から生徒数がそんなに多くはない
うちのようなインディーズ系学習塾にとっては、
顧客数というのはまさに死活問題。
メジャー系の塾は新聞にビラを入れたりして生徒集めに必死だが、
当然うちはそこまで金はかけられない。
前にも言ったとおり、そこまでの大枚をはたいても
反応は数件あれば良いほうで、
金をかけても反応ゼロ、なんてのもザラのようで。
で、うちは、ダイレクトメール＋口コミを希望の撒き餌として
あとはじっと待つ。釣り人の心境。
とは言っても、なぜかうちの塾の場合は
６月頃にポツポツ問い合わせが来はじめる、というのが多いようなので
実はまだそんなに心配もしてないのだが。
「もうすぐ夏だし、そろそろ勉強でも……」という家庭が多いのかしらん？そんな中、新・中一となる少年たちが体験学習をしたいとの問い合わせ。
うちの塾は、体験学習として１週間ほど無料で授業を受けてもらい、
雰囲気などを知ってもらった上で正式に入ってもらう、という仕組み。
もちろん現在までこの学年からの問い合わせはゼロ。
こいつは春から縁起がいいや。
ということで、初の体験授業を受けてもらうことになった。
が、時間割の都合により、しょっぱなの授業は私の国語。
最初だけに、ある意味責任重大。
塾長からの指示は
「まあ最初だし、勉強半分、遊び半分、ぐらいで。
とにかくこの塾を気に入ってもらえるよう」。
たしかに、ついこないだまで小学生だったわけだし、
正式に塾に入ってもらうということが目的なので
まずは「ここは楽しい塾だ」と思ってもらわなきゃ。
ということで、変なプレッシャーの中、授業に臨む。
逆に、万一この国語の授業だけを受けて
「やっぱ塾っておもしろくねー」とか言われて来なくなっちゃうんじゃ
こっちとしても大弱りなので、
「塾に入らないにしても、せめて一通りの科目を受けてから決めてね。
でないと、この授業だけで決められたんじゃ私のクビが危ないんで」
と生徒には釘をさしておく。
生徒たちはこっちの事情も分かってか、ニヤニヤ。
こんなことをハッキリ言えるところが、インディーズ系塾の強み。でも、授業で楽しませるなんてどうすりゃいいんだろうなあ。
数学だったらパズルやクイズのような問題、
英語でも初歩の初歩からなのでいろいろ楽しく会話や英単語、
などのやり様もあるだろうが、
なんせ国語だもんな〜〜。
文章を読ませるだけじゃちっとも面白くないし、
ただこっちでベラベラしゃべってるだけでも１時間も埋まらないし・・・。
で、悩んだ末の漢字だのみ。
結局、いつもやっている漢字テストの
小学校復習バージョンを作ることにした。
問題文の内容には、元小学生の心をくすぐるようなネタを苦心しつつ。
このテストでもやれば答え合わせまで含めて、それなりに時間も持つだろう。
ただ、以前にクレームを受けたとおり
下ネタは使えないし、気をつけないと。
年齢的には下ネタを一番喜びそうな年頃なんだけど、
初めて行った塾の内容、必ず親には報告するはず。
「下ネタ塾」としてのレッテルを貼られるのもマズいので、
慎重にネタ選び。
そして完成したのが、春の漢字大作戦・スペシャル版。
下にいくつか問題を載せておいたので
みなさんもぜひ挑戦してチャレンジ！
いちおう言っときますが、すべては小学校で習ったものですので。
しかしまあ、勝手に作成したこんな漢字テストを実施しちゃえるってのも、
これまたインディーズ系塾の強み。
メジャーにはできないような細い隙間をすり抜けて、
インディーズはのらりくらりと突っ走る。
これからはおそらく、どのようなジャンルにおいても
インディーズ黄金時代の到来よ。
メジャーではカバーしきれないちょっとしたニーズを、
インディーズが満たしていく。
これからの時代に必要なのは、メジャーとしての力やパワーではなく、
インディーズならではの小回りのきいた、知恵とアンテナと心遣い。
あとはやり様によってどうにでもなってくハズ。
と信じてなきゃやってられないってのも、これまたインディーズゆえか。そんなわけで、なんとか授業は終了。
あとは他の先生の授業にまかせよう。
もし塾に入らなくても、それは我々の連帯責任ということで。
まだまだあどけない少年たちは
このインディーズ系学習塾をはたして気に入ってくれたであろうか。
ちなみにこの少年たちに歳をきいてみたら、
なんと１２歳！
思わずのけぞる。
それってもしかして、平成生まれってこと？
ギャフン！！！プチ浦島太郎気分。
◆ 本日の問題 ◆
ということで、ティーンエイジになる以前に習った漢字。
カタカナを漢字に、最後の漢字だけは読みがなを。１． 今日は頭がコショウしちゃって勉強できませ〜ん。
２． このマンガ永久にカりてくぞ、いいなのび太！
３． 地震にソナえて、先にゆれておこう。
４． タダちに出発しないと、出発しません！
５． 勇気をフルってはっきり言います、さっぱり分かりません。
６． 洗濯したら縮んじゃったよ、このパソコン。