それからの630〜いけいけ64メガ! |
|||||||||||||
「はうあっっっっっ!ワシの630!かわいい!かわいすぎる!」 ぼくはクアドラ630にほれ込んでいます。一番手をかけたマシン。改造の楽しさを教えてくれたマシン。基板にハンダ鏝を当てて、クロックが40メガになってます。スカジ−のアイディ−が全部埋まったマシン!世界にこれしかないマシンなのです! 「ソフトが68Kベ−スであるかぎり、下手なパワ−マックにはまけん!」 「でも、メモリが36メガしかないのはど〜〜しよ〜もないね。」 「それが問題だ。」 じっさい、メモリの値段が高かったころにはそんなこと気にもならなかったのですが〔たくさん積むやつは○○だ!で片が付いた。)、100メガ/10万円を切った当時、ハ−ドの制約で36メガしか積めないというのは、とっても情けない気分だったのです。 「シムダブラ−とか、16メガ×2しかうたってないしなあ。基板の、シムのわきのソケットのパタ−ンて、シムスロットなのかな、ちがうだろうなあ...」 そこで会話が終了して数ヶ月、とある日に、ドスブイの雑誌広告を見ていたら、「64メガシム」というものがでていたではないですか! 「...こ、これ、ささるかな...こ、このシ、シム!」 「...ギャンブルだね。...」 でも、とりあえず、有り金全部おろして週末のアキバの地へテレポ−ト!広告のドスブイのお店へ!まだ、未知のものへの恐怖感が強いので、かなりビビりながら。 ガラスケ−スの中に、問題の64メガシムが! カウンタ−に向かい、店員さんに、おずおずと注文をしました。 「64メガのシム、パリなし、何本ですか?」 何本ですか?と聞き返してくるところはさすが商売のプロです。勇気を出して答えます。 「一本。」 店員さんはガラスケ−スに飾ってあった現物を持ってきました。 「これ、最後なんで現物なんですけど、いいですか?」 「い。いいです。(ください)」 「お使いの機種による相性などでの返品は...」 「だいじょうぶです、ください!」 「あ〜あ、いっちゃった!」 からかうようになじる妖精を無視して、一目散に家へ帰りました。 「動かなかったら、約7万円のガラクタだね。」 背筋が寒くなったけど、これも無視。 お風呂に入って静電気をとばし、でてからさっそく630を分解します。630の基板は、シャ−シへ立ったひとつのソケットを通して簡単に分解結合できる設計なのですが、以前に分解したときに基板側の端子がめくれ上がって収まらなくなって青くなったことがあったので、今は天板を外して作業することにしています。32メガのメモリを外し、かってきた64メガのシムを押し込みます。32メガのよりチップが多いので、少しビデオ取り込みカ−ドに干渉しましたが、どうやら大丈夫そうだったのでそのまま起動しました。 「ぽ〜ん」 「やった!うごいた!」 メニュ−から「このマッキントッシュについて」を選びますメモリはちゃんと増えていました。ハ−ド的な制約で上限があるんじゃないか、とか、互換性がないんじゃないかとかは、すべて杞憂でした。 「やったぜ!ざまあみろ!」 ぼくはますますこの630がいとおしくなってしまったのです。
|
|||||||||||||
|