デュアルスカジ−の冒険（あるいは寒い国から帰ってこなかったリ−マスライト） |
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会社で、パワ−マック8500を買ってくれました。8100を販売店に押し付けられたことをまだ根に持っていて、しかも、「市場在庫がない」とか（じゃあ、そこら中の店頭にあるのはなんなんだ〜！ちなみに、ぼくは購入担当係じゃないし、担当係の人は冒険がキライなので販売店のいうなりのシステムをかいました。なぜかメモリを500メガも積んで！いまだにオ−エスが全部のメモリを使い切れている様子はありません。むだ遣いな気が...）で、たいして性能はよくないのに値段だけばか高いラディ○スのグラフィックボ−ドまで押し付けられて、最高に不機嫌だった（いまも販売店の○OOは好きじゃない）ぼくは、依然パワ−マックが嫌いでしたが、古いマシンから引き継いだ68ｋ用のソフトを入れてみたところ、68ｋよりも速い！さすがは604e！ 「うむう、ならばパワ−ＰＣも良いやもしれぬ！」 ぼくは貯金残高を頭に思い浮かべ、マック雑誌の広告をチェックし始めました。 「なんか、毎年マックを買っているような気がするね。」 「気にしない！」 トホホ妖精のおちょくリも、もう、ぼくの耳には入りません。グラフィックボ−ドは8メガのがいいなとか、スカジ−カ−ドはデュアルのがいいなとか、もう、夢中。 次の土曜には貯金をあらかたおろして、禁断の地アキバへむかったのでした。 「アカデミ−で買おう」 今は秋葉館になってしまったマックアカデミ−は、入り口でカバンを預かられてしまういやな店でしたが、まあ、万引き野郎がいるんじゃ仕方ない。でも、当時はまだそういった悲しい制度はなかったのでした。 「7300のメモリ144メガのください。」 もう、お店の人への注文もはっきりと言えます。一応、一人前のアキバ買い物人になれたような気でいます。怖くないぞ！おまえらくらいにはものを知ってるぞ！という呪文を唱えてからお店にはいったのです。 重たい7300をぶら下げて帰り、起動しました。わあいうれしいなあ。ちゃんとお店までいって堂々と正規に買ったマックはこれが初めて。しばらく余韻に浸ります。 「でも、これ、改造するとこ、ないね。」 「速いからいいじゃん。」 ただ、アップル純正部分はできるだけ取り除きたかったのでグラフィックボ−ドはミレニアム（買ったすぐ半月後に2が出ました．．．）スカジ−カ−ドはアダプテックの3940UWDをつけました。もとからあった2ギガの内蔵はワイドの4ギガに換えました。 「せっかくデュアルスカジ−にしたんだからレイド組みたいよね。」 「か、金が．．．」 「リ−マスライト買う金くらいあるでしょ！」 妖精は強気です。何か買ったら、必ず何か変なことをしないと気が済まないみたいです。ぼくもそうなんだけど、もう、いまはだめ。決勝ト−ナメントでPK勝ちが2度以上続いて力尽きたサッカ−チ−ムみたい。その月は給料日前の日には昼ご飯代も出ませんでした。 数ヶ月後、ぼくは当時でも大変珍しいシ−ゲ−トの「ST51080S」を、アキバのそこら中で見掛けました。チャンス！他でも書いたとおり、このドライブは高さが普通のドライブの半分しかありません。7300の前面のZipベイは、普通のドライブはぎりぎりで二台はいらないんです。 「これは．．．」 「レイド計画のチャンス！」 また使わなくていいお金を使ってしまいました。 ともあれ、買ってきた「ST51080S」と、前から持っている「ST51080S」を、7300のZipベイにいれることになりました。一台は素直にZipベイ用のトレイに固定、もう一台は・・・ 「のこぎりじゃああ！」 「きゃあああ」 妖精は悲鳴を上げたのでなく、パソコンにノコギリというファジ−かつあらあらしい工具を使うことに、歓喜の声を漏らしたのです。 ドスブイのお店から買ってきていたシャドウベイ用の板金の3.5インチドライブ2連ホルダ−の、両わきのねじあなつきの板の部分をのこぎりで引いて、溝ができた時点で折りとって、二台の「ST51080S」の側面にネジで止めると、「ロ」の字型にまとめることができました。これを7300にトレ−結合、二つあるスカジ−バスに別々につなぎます。 「中がケ−ブルでぎっしり、これで冷えるの？」 「ファンも入れとこう。」 HDD用の5ボルトから電気をとって、小さなファンを二つ、ZIPベイの前のシャ−シに両面テ−プで貼り付けました。 そんでもって、ついにリーマスライトを買いました。2台のST1080Sは、ナロウの2ギガドライブ並みに速くなったけど、販売元のアダプテックのページにいってもじょうほうがありましぇんのはなじぇ？ ともあれ、こうしてレイド含むＨＤＤ三台内蔵の7300は上に二つのリム−バブルケ−ス式2段ＨＤＤケ−スをのっけて、ＨＤＤ7連体制でブン回る日々ですが、よく飛ぶのでいまのメインマシンはでっち上げ6400です。 「ばかみたい。いつもだけど」 「バカ結構！」
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