Nゲージ蒸気機関車>蒸機の紹介>Cタンク(0-6-0) その1
ミニトリックス T3 |
ミニトリックス T3 ロッド類は簡素な構成ですが、メインロッドはしっかりした作りです。 |
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トミー K.S.KタイプCタンク |
トミー K.S.KタイプCタンク 前方底部の1本のネジと、床板後方のツメでボディーと下廻りが止められています。 当時のホンコン製品によく見るキャラメルモーターですが、モーター後部の取り付けツメが甘く、上下にぐらぐら動くなど、ちゃんと固定されていないことがあります。 ギヤとサイドロッドの両方で動輪を連動させていますが、全体的にあまり安定しない走行です。 |
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マイクロエース 0-6-0サドルタンク |
マイクロエース 0-6-0サドルタンク キャブ後方側面のツメと、煙室下部のツメで上下が止められています。 外から見ると、モーターは一見縦置きのように見えるのですが、分解してみると変わった形のモーターで、ご覧の通り横置きです。固定子のマグネットが上部にボコッと飛び出しているので、縦置きに見えたのですね。 |
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トミックス トーマス(初期製品) | トミックス トーマス(初期製品) 別体のウェイトとモーターを、ネジで台枠上に固定する方法でした。 基本的にはK.S.KタイプCタンクと同じですが、一応モーターはビス止めされているので、ぐらぐら動いたりはしないと思います。 後にダイキャスト一体のものに合理化されているようです。 |
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トミックス トーマス(2016年製品) | トミックス トーマス(2016年製品) 小型モーターとフライホイールがダイキャストブロック内に固定され、安定した構造になっています。 |
製品別メモです。
T3 | T3 |
T3は旧プロセイン国鉄の入れ替え機で大量生産されていたとのことで、ミニトリックスの入門セットに欠かさずラインナップされていました。
国内でも1970年頃には学研が取り扱っていたので、早くから9mmゲージを始めていた方にはおなじみの製品です。とにかく当時は9mmの日本型車両がたいへん少ない状況で、外国型製品を工夫して日本型レイアウトに取り入れたものでした。
写真のマッチ箱(オールドタイマー)とともに、モールドも素晴らしく、色もカラフルなのでとても楽しい模型です。時期により材質などにいくつか違いがあります。
ごく初期のオールドタイマーには、窓枠などの色差しや各種の印刷がありません。T3も初期のディテールは今より簡素です。
重さもあるのでゴロゴロという感じの音ですが、結構安定して走ってくれますから、入門セットとして子供のプレゼント用にも好適だったのではないかと思います。
私の持っているものは購入時¥5,800でしたが、初期はもっと安く¥3,000くらいで売られていました。
↓30年前のカタログに掲載されているT3。※1973年MINITRIXカタログより画像引用
お寄せいただいた実機情報をもとに寸法を測りますと、縮尺は全高で1/136、軸距離で1/146のようです。
0-6-0サドルタンク | 0-6-0サドルタンク |
1994年頃、9mmゲージに再参入したマイクロエースが、一連の外国型シリーズとして販売したライフライク製の蒸機です。
(上の写真の貨車は、手元にあったバックマンの貨車をデタラメに連結しただけです)
値段も手ごろですが、それなりの出来なので、過度に期待することはできません。走りのほうもそれなりです。
改造をしなくても、工場の引き込み線で活躍していたような産業用機関車として利用することもできると思います。たとえば日本製鋼所室蘭製作所1号機など、黒塗装で英字を塗りつぶすと雰囲気が出せます。
どうでもいい揚げ足取りですが、パッケージの裏には、商品の説明が英語と日本語の両方で書かれており、この日本語が実に珍妙です。
よく見ると英文のほうも単語は間違ってるわ、脱字はあるわで少々怪しいです。また英文の最後のほうの「入れ替え機の多くは砂箱が前後2箇所にありますが〜」以降の段落は、日本語訳がありません。
この2年後、マイクロエースは突然D51を発売し、日本型蒸機に本格参入したのでした。
きかんしゃトーマス(トーマス) | きかんしゃトーマス(トーマス) |
絵本が国内に紹介されてから、数十年後にヒットした「きかんしゃトーマス」の絵柄をもとにした創作商品で、版権もののキャラグッズです。
子供にトーマスをせがまれた大人が購入することを狙った商品なのでしょう。
日本形のNゲージ機関車として利用するには大きいですが、HOナローの自作車両などに動力を利用することは可能かと思います。
鉄道模型に知識がない人も使うことを考えますと、初期製品はもう一歩走りに安定性が欲しい感じがありました。2016年製品ではかなり改良されて安心感が高まっています。ただし購入後も車輪やレールの清掃など、メンテナンスが必要なのは通常のNゲージ製品と変わりません。
ミニカーブレールにも対応され、外国風の小レイアウトを作って楽しむことが手軽にできるようになっています。
なお、トミーのK.S.KタイプCタンクと、ワールド工芸の南薩鉄道5号機については、こちらに移動しました。
→汽車会社製Cタンク
その昔、16.5mmゲージの入門セットといえば、カツミの「たのしいHO鉄道模型」シリーズに代表されるショーティとかEB機でしたが、9mmゲージではBタンクやCタンクがその役目を担っていたかもしれません。
役目に性能が追いつかず、比較的早く店頭から退いていったものもありますが、より花形の電車や電気機関車のスケールモデルが安く売られるようになったのですから、仕方のないことでしょうね。
●その後追加された製品について、下記に記載しました。
→Cタンク(0-6-0) その2