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南薩鉄道5号機Cタンク その3

後部台枠とボイラーを取り付けたら、あとは塗装するだけで完成です。

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折り曲げる前の後部台枠

後部台枠も1枚の展開図のようになっています。今度は最初に中央の下部を曲げてみます。

90度折り曲げ

手前に90度に曲げて、直角を確かめます。

 

しかし、スコヤとは本当に素晴らしい道具です。厚い板と薄い板の組み合わせというのが何とも便利です。箱型の車体を組むときにも重宝します。

ブレーキロッド部の張り重ね

取れてしまう前に、ブレーキロッド部を手前に180度折り返して接着します。

側板の折り重ね

エッチングで模様のついている側面外板を、外側に180度折り返して(緑色の矢印)、角穴に接着剤を流し接着します。
次に、張り重ねた側面を、前方に90度曲げて平行にしました(赤色の矢印)。

側板の固定

まだ完全な平行になっていませんが、取り付け穴の位置をぴったり合わせて接着します。

台枠の接着

組み上がった後部台枠を、後部フレームの下側に接着します。
この部品は、下廻りの最終組み込みのときにネジ止めしますので、本体には接着しません。分離したまま塗装します。

煙室パーツの成型

煙室パーツは、下側に取り付けピンが2箇所ありますが、仮組みの結果場所が合わないようなら、切り取ってしまったほうが簡単です。
私の場合、無理に穴に合わせると1ミリくらいボイラーの長さが足りなくなってしまうので、切り取ってしまいました。

ボイラーの成型

ボイラー下面には、左右を結ぶためと思われる細い突起が出ていますが、実際には結ばれておらず機能していないので、切り取ってしまいました。

ボイラーの仮組み

本体に合わせて具合を見ます。キャブ妻板の突起にボイラー後部の穴を合わせ、前面下部も下側に合わせます。
少しボイラー側面をすぼめるようにしないと、サイドタンクの間に収まらないかもしれません。力を入れすぎるとボイラーが山形に折れてしまいます。→つまり、やりました。

キャブの仮組み

うまく合うようなら、キャブ妻板の突起を裏側から接着します。

ボイラー前方の固定

次に前側の下部を接着して固定します。
もう一度全体の具合を見て問題がないようなら、側面のボイラーバンド数箇所も、内側から接着剤を流して固定してしまいます。
流しすぎてボイラー表面に接着剤が回らないように注意します。

煙室パーツの取り付け

煙室パーツを差し込んで、高さや曲がりを確認します。少しきついかもしれませんが、ボイラー下側はつながっていないので、少し広げるようにすればうまく収まります。

水平の調整

フロントデッキを合わせてみて、煙室パーツ下部とすき間がないか、デッキが水平になるか確認します。
高さが狂っているとデッキが曲がって見苦しいので、削ったり何かをはさんだりして高さを調整します。
また、前から見て水平になっているか、上から見て曲がっていないかも確認してから、最終的にデッキを接着して固定します。

 

ここが上廻り最大の難関だったかもしれません。

ボイラー上パーツの取り付け

ボイラー上に蒸気溜め・砂箱・安全弁を接着します。
安全弁を金属の地の色のまま使用するときは、塗装後に接着してもいいでしょう。

砂撒き管を作る

付属の真鍮線をX字型に曲げ、ボイラー側面のRに合うように曲げて砂まき管を作ります。

砂撒き管を先に付けて失敗している

★注意★これを先にやると次のステップで失敗します。
X字の頂点を下から砂箱の穴に差し込み、下端がぴったりボイラーとサイドタンクの境目にくるように調整して接着します。

残りのディテール取り付け

残りの配管は1本だけです。取り付け足を直角に曲げ、足が上側に来るようにしてボイラーに差し込み、内側から接着します。
先に砂まき管を取り付けてしまったのですが、上下関係が逆なことがわかり、一度取り付けた砂まき管をはがしてやり直すはめになりました。

あとはライトを接着すれば、もう上廻りは完成です。
ワールド工芸の大型蒸機のシリーズに比べれば、ずいぶん簡単でした。

塗装

塗装します。
全体を洗剤で洗ってよく乾かし、マッハのメタル用シールプライマー→つや消し黒の順に塗っただけですが、小さいので1時間くらいで終わってしまいました。
なお、写真に写っていませんが、ナンバープレートも塗装しておきます。乾いたら、目の細かいサンドペーパーで縁取りなどを磨き出します。

★ここでダメなミスが★
床に落とした

幸い当たり所がよく、コールバンカの下部が少し内側に曲がった程度ですみましたが、接着はどこも外れませんでした。
とはいえ、そのあと力ずくで歪みを元に戻すときに外れてしまったのですが…接着し直して無事に修復できました。

カプラー取り付け

あとは最終の仕上げです。
安全弁の金塗装/ナンバープレートの貼り付け/窓ガラス貼り付け(側面ガラスはうまくいかず省略)などを行います。
カプラーは説明書に従い、KATOのNo.2001(11-712)のショートシャンクのほうを使いました。カプラー付属の取り付けネジを、カプラーの厚みより1mm長い程度に切断し、ボディーの取り付け穴にねじこんで止めるだけです。
先輪・従輪がないので取り付け場所に十分余裕があります。

なお、写真では後部フレームはただ乗せてあるだけです。

ゆっくり撮影しながら作っても、のべ5時間程度で組み立てられました。一番時間がかかったのは前デッキの取り付けなので、ここがすんなりいけばもっと早くできるでしょう。
下廻りには少し部品の欠品があったので、ここでいったん作業中止です。


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