Nゲージ蒸気機関車>蒸機の紹介>9600
エンドウ以外のライトは点灯式です。9600に関しては、マイクロエースもKATOもヘッドライトの形状にそれほど違いはありません。マイクロエースのほうが少し前後長がありますが、それまでの一風変わったD51やC59のライトから脱却しています。もし以前のままなら、この9600の一般的な評価は少し下がったかもしれません。ただこのライトが採用されたのは9600だけで、次の新形式からはまた変わった首付きライトに変更されました。
KATOのライトはC57 180と同じパーツで、消灯時もレンズがガラスらしく見えます。光源はマイクロエースとトミックスの電球に対し、KATOはLEDですが、最近流行の電球色ではなく黄色いものが使われています。
マイクロエース | KATO | トミックス |
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KATOはテンダーのライトも点灯します。そのためテンダー後部の給水蓋と合体し、変わった形になっています。ただよく見ると、一応円形のフタを模ったモールドは作られています。
エンドウ |
マイクロエース |
トミックス |
KATO |
エンドウ 金属のエッチング表現でシンプルな形です。テンダードライブのためキャブ内は空いています。 |
KATO モーターがそれまでより小型化され、キャブ内に空きがあります。はめ込みガラスの窓枠はツヤツヤの明るい茶色塗装で、ここだけ浮いた感じです。 |
マイクロエース 標準タイプ(大型デフ) モーターはほんの少し後ろにはみ出していますが、ほとんど収まっています。最初期製品には窓ガラスは入っていません。 |
マイクロエース 49654 デフなし後藤寺機関区 こちらは2011年の製品で、各種表記が追加されています。キャブ内の幅に余裕がないので、窓ガラスには薄い透明シートが接着されています。 |
トミックス テンダーモーターですが、伝達機構は窓の下に収まっています。はめ込みガラスが厚く目立ってしまっています。 |
やえもんデザイン 標準タイプ 薄い金属のため、窓廻りに肉厚がなくスッキリしています。後部の手すりも大変細いです。 |
実物のキャブの形状はさまざまで、窓の大きさや形も千差万別なので、お近くで見ていたタイプにより印象は異なるかもしれません。
前後の窓が独立しているタイプや、キャブの裾がS字を描いている初期のタイプはまだ発売されていませんね。
KATO | エンドウ | トミックス |
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KATOはボイラーにモーターを収納し、キャブ内をすっきりさせたというのがセールスポイントになっています。同社の日本型蒸機としては初めてバックプレートもついています。少々飛び出しているようにも見えますが、普段見えないところの割には十分な表現だと思います。
エンドウもテンダードライブのためキャブ内の制約はなく、簡素ながらバックプレートを有しています。床板には滑り止めの網目模様まであります。
トミックスはテンダーモーターのシャフトがキャブ内を貫通しており、窓下に動力ユニットのダイキャストが詰まっています。
エンドウ ずっしりと重い動力入りテンダーです。 |
マイクロエース 最初に発売された、大型デフ/大型デフ・集煙装置付のテンダーです。増炭枠やリベット列がない基本形です。他にも各種のタイプがあります。 |
トミックス 内部にモーターがあります。リベット列などは強めに表現されています。Mカプラーが標準搭載されています。 |
KATO 石炭が前方に寄せられている九州タイプで、デフなし・デフ付きとも同形です。ライトは後退時に点灯します。 |
マイクロエース製品にはバリエーションがたくさんあり、テンダーにも色々なタイプがあります。
デフなし・九州タイプ 初期に発売された九州タイプ(A9704)です。KATOと同様、石炭が前に寄せられています。 |
49654 デフなし後藤寺機関区 こちらは最後に発売された九州タイプです。増炭枠付きの標準テンダーになり、石炭が前に寄せられていません。 |
北海道重装備/北海道重装備(2ツ目タイプ)/北海道切詰デフ 増炭枠付きの標準テンダーです。 |
北海道重装備(2ツ目)・改良品 2ツ目の再生産品です。リベット付きテンダーに変更されました。 |
デフなし/39679(キマロキ)/29622・北海道切詰デフ 増炭枠付きの箱テンダーです。29622でライトに銀が入りました。 |
49648(キマロキ)/69699・北海道切詰デフ 標準テンダーにリベット表現の付いたものです。 |
9633・ゼブラ塗装 上と同じ箱テンダーで、ゼブラ塗装されたものです。 |
29660・オレンジ 入れ替え用に後方視界を確保したのでしょうか、独特の形です。 |