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9600 その3

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点灯式ライト

エンドウ以外のライトは点灯式です。9600に関しては、マイクロエースもKATOもヘッドライトの形状にそれほど違いはありません。マイクロエースのほうが少し前後長がありますが、それまでの一風変わったD51やC59のライトから脱却しています。もし以前のままなら、この9600の一般的な評価は少し下がったかもしれません。ただこのライトが採用されたのは9600だけで、次の新形式からはまた変わった首付きライトに変更されました。

KATOのライトはC57 180と同じパーツで、消灯時もレンズがガラスらしく見えます。光源はマイクロエースとトミックスの電球に対し、KATOはLEDですが、最近流行の電球色ではなく黄色いものが使われています。

ライト(マイクロエース) ライト(KATO) ライト(トミックス)
マイクロエース KATO トミックス

KATOはテンダーのライトも点灯します。そのためテンダー後部の給水蓋と合体し、変わった形になっています。ただよく見ると、一応円形のフタを模ったモールドは作られています。

テンダー後部

シリンダー周辺

エンドウ シリンダー マイクロエース シリンダー

エンドウ
金属製の模型ですが、シリンダーブロックはプラスチックのようです。クロスヘッドもプラで、下部の割ピン状の突起に結びリンクの穴がはめ込まれています。この割ピン部は破損しやすいです。

マイクロエース
バルブスピンドルガイドの形が、D51など他の蒸機と似たものになっています。

トミックス シリンダー KATO シリンダー

トミックス
シリンダーの空気弁と、コンプレッサーの調圧器に金色が入っており、他社とはちょっと違うお化粧がなされています。

KATO
9600の特徴的なバルブスピンドルガイドの形です。コンプレッサーの空気チリコシと配管は立体的に浮いています。

キャブ周辺

エンドウ キャブ KATO キャブ
エンドウ
金属のエッチング表現でシンプルな形です。テンダードライブのためキャブ内は空いています。
KATO
モーターがそれまでより小型化され、キャブ内に空きがあります。はめ込みガラスの窓枠はツヤツヤの明るい茶色塗装で、ここだけ浮いた感じです。
マイクロエース(大型デフ) キャブ マイクロエース(49654) キャブ
マイクロエース 標準タイプ(大型デフ)
モーターはほんの少し後ろにはみ出していますが、ほとんど収まっています。最初期製品には窓ガラスは入っていません。
マイクロエース 49654 デフなし後藤寺機関区
こちらは2011年の製品で、各種表記が追加されています。キャブ内の幅に余裕がないので、窓ガラスには薄い透明シートが接着されています。
トミックス キャブ やえもんデザイン(標準タイプ) キャブ
トミックス
テンダーモーターですが、伝達機構は窓の下に収まっています。はめ込みガラスが厚く目立ってしまっています。
やえもんデザイン 標準タイプ
薄い金属のため、窓廻りに肉厚がなくスッキリしています。後部の手すりも大変細いです。

実物のキャブの形状はさまざまで、窓の大きさや形も千差万別なので、お近くで見ていたタイプにより印象は異なるかもしれません。
前後の窓が独立しているタイプや、キャブの裾がS字を描いている初期のタイプはまだ発売されていませんね。

キャブ内

KATO キャブ内 エンドウ キャブ内 トミックス キャブ内
KATO エンドウ トミックス

KATOはボイラーにモーターを収納し、キャブ内をすっきりさせたというのがセールスポイントになっています。同社の日本型蒸機としては初めてバックプレートもついています。少々飛び出しているようにも見えますが、普段見えないところの割には十分な表現だと思います。
エンドウもテンダードライブのためキャブ内の制約はなく、簡素ながらバックプレートを有しています。床板には滑り止めの網目模様まであります。

トミックスはテンダーモーターのシャフトがキャブ内を貫通しており、窓下に動力ユニットのダイキャストが詰まっています。

テンダー

エンドウ マイクロエース
エンドウ
ずっしりと重い動力入りテンダーです。
マイクロエース
最初に発売された、大型デフ/大型デフ・集煙装置付のテンダーです。増炭枠やリベット列がない基本形です。他にも各種のタイプがあります。
トミックス KATO
トミックス
内部にモーターがあります。リベット列などは強めに表現されています。Mカプラーが標準搭載されています。
KATO
石炭が前方に寄せられている九州タイプで、デフなし・デフ付きとも同形です。ライトは後退時に点灯します。

テンダー(その他のマイクロエース製品)

マイクロエース製品にはバリエーションがたくさんあり、テンダーにも色々なタイプがあります。

デフなし・九州タイプ(A9704) 49654 デフなし後藤寺機関区(A9716)
デフなし・九州タイプ
初期に発売された九州タイプ(A9704)です。KATOと同様、石炭が前に寄せられています。
49654 デフなし後藤寺機関区
こちらは最後に発売された九州タイプです。増炭枠付きの標準テンダーになり、石炭が前に寄せられていません。
北海道重装備 2ツ目改良品
北海道重装備/北海道重装備(2ツ目タイプ)/北海道切詰デフ
増炭枠付きの標準テンダーです。
北海道重装備(2ツ目)・改良品
2ツ目の再生産品です。リベット付きテンダーに変更されました。
キマロキ1 キマロキ2
デフなし/39679(キマロキ)/29622・北海道切詰デフ
増炭枠付きの箱テンダーです。29622でライトに銀が入りました。
49648(キマロキ)/69699・北海道切詰デフ
標準テンダーにリベット表現の付いたものです。
ゼブラ塗装 オレンジ
9633・ゼブラ塗装
上と同じ箱テンダーで、ゼブラ塗装されたものです。
29660・オレンジ
入れ替え用に後方視界を確保したのでしょうか、独特の形です。

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