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C55

C55流線型(ワールド工芸・リニューアル品)

2001.1.5/2023.3.19

水かき付きスポーク動輪と、流線型で有名な機関車です。

80年代に中村精密から標準型と流線型が発売されましたが、その後は1996年にワールド工芸が流線型を発売するまで製品が途絶えました。
その後KATO、マイクロエースからも各種発売され、2023年にはトミックスからも発売されたため、模型では大きなグループの形式になっています。

1-全体の大きさ比較 2-フロント周辺・キャブ 3-ボイラー上・スポーク動輪・他 4-中村精密・ワールド工芸 5-KATO・マイクロエース・トミックス


横から

標準型の一次・三次型、流線型の二次型、それを改造した流改があります。

●標準型

中村精密  ナカセイ 中村精密
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ワールド工芸 1次型(新)・前期  ワールド工芸一次型(新) ワールド工芸
1次型(新)・前期
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ワールド工芸 3次形(新) ※46号機高デフ  ワールド工芸三次型 ワールド工芸
3次形(新) ※46号機高デフ
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マイクロエース C55 16 一次型・旭川機関区  マイクロエース一次型 マイクロエース
C55 16 一次型・旭川機関区
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トミックス 3次形・北海道仕様  トミックス 3次形・北海道仕様 トミックス
3次形・北海道仕様
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KATO 2011年製品  KATO KATO 2011年製品
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KATO 門鉄デフ付  KATO門鉄デフ KATO
門鉄デフ付
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時代的にかなりばらつきがあるので、長さもメーカーによって相当に異なります。1/140のKATO(生産終了)が最も長く、ワールド工芸とトミックスが約1/150で基本縮尺どおり、マイクロエースはその中間といった感じです。
車体の大きさに対する動輪の大きさのバランスにもかなり差があります。

動輪スポークはすべて抜けています。中村精密とワールド工芸はテンダードライブのため、動輪周りがすっきりしているのが特長です。特にワールド工芸は台枠越しに向こう側が見透かせます。

●流線型

中村精密 流線型  ナカセイ 流線型 中村精密
流線型
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ワールド工芸 流線型(新)  ワールド工芸 流線型(新) ワールド工芸
流線型(新)
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マイクロエース 流線形  マイクロエース 流線形 マイクロエース
流線形
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マイクロエース 流線型 改良品  マイクロエース 流線型 改良品 マイクロエース
流線型 改良品
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中村精密は一番長いのですが、全体のデザインがうまくいっているようで、なかなか格好がよいです。
ワールド工芸は2010年になってリニューアルされました。全長も含めて小ぶりにうまくまとめられています。

マイクロエースの流線型はプラ製品で唯一です。ご覧のとおり思い切ったデフォルメモデルになっています。 ずんぐりして見えますが、プラ量産品の条件を考えると、時にはこういう割り切りも必要かと思います。 先頭部の横幅は1/120くらいなので、tt-9のショーティーといった感じです。

※「流線形」「流線型」のどちらが適切な語なのかよくわからず、文中で統一されていない部分があります。製品のメーカーや文献によってもばらばらです。おそらく、物理抵抗を減らす形そのもののことを「流線形」、いくつかあるタイプのひとつを指していうときが「流線型」、というように、使われ方によって変わるのだろうと思いますが、もしかしたら決まっているのかもしれません。
なおマイクロエースの旧製品の商品名は「流線形」でしたが、最新の改良品では「流線型」に変わっています。他に「三次型」「3次形」など商品名表記の揺れはあります。

●流改

ワールド工芸 流改 九州型(初回) ワールド工芸 流改(九州) / ワールド工芸
流改 九州型(初回)
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ワールド工芸 流改型 北海道タイプ(新) ワールド工芸 流改型 北海道タイプ(新) / ワールド工芸
流改型 北海道タイプ(新)
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マイクロエース 2次型改造(流改) マイクロエース 流改 マイクロエース
2次型改造(流改)
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流線形ボディーを取り外して標準型に近く改造されたもので、前後が逆のように見えるドームや屋根の丸みの強いキャブなど、特徴あるスタイルです。
ワールド工芸からは九州型・北海道型の2種が早くから発売され、2014年までにどちらもリニューアルされています。

実物のC55の動輪の上端の高さは、レール面からボイラー上端までの高さの半分を超えます。そのため実物は足が長くてスマートに見えます。Nゲージのプラ量産品の模型ではフランジ高その他の都合で動輪が小さめになり、なかなか実物のプロポーションの維持は困難でした。
なおテンダードライブ方式の模型は動輪スポークから向こう側まで透けて見え、特にワールド工芸は実物の軽快感がよく出ています。

前から

ナカセイ ワールド工芸 一次型(新) ワールド工芸 三次型 トミックス 3次形・北海道 KATO マイクロエース 一次型
中村精密 (拡大) ワールド工芸
三次型(旧) (拡大)
ワールド工芸
一次型(新) (拡大)
トミックス
3次型北海道 (拡大)
KATO (拡大) マイクロエース
一次型 (拡大)
ナカセイ 流線型 ワールド工芸 流線型 ワールド工芸 流線型(新) マイクロエース 流線型 改良品 マイクロエース 流線型 改良品
中村精密
流線型 (拡大)
ワールド工芸
流線型(旧) (拡大)
ワールド工芸
流線型(新) (拡大)
マイクロエース
流線型 改良品 (拡大)

全長はKATOよりだいぶ短いマイクロエース製品が、高さのうえではKATO製品と同じかそれ以上あります。写真の製品は火の粉止めが付いているので特に高く見えます。
ワールド工芸の旧製品はランボード幅がキャブ幅と同じで広かったのですが、新製品でデザインが見直されて少し狭くなりました。
これらの中にあるとトミックス製品は幅が狭く見えますが、プラ製のデフの厚みが内側に取られているためで、外側はほぼ1/150スケールです。

マイクロエース流線型は横幅がかなり広いため、線路際ぎりぎりに建物やアクセサリーを設置している場合は注意が必要です。

後ろから

ナカセイ ワールド工芸 一次型九州タイプ ワールド工芸 三次型 トミックス 3次形北海道仕様 KATO マイクロエース 一次型
中村精密 (拡大) ワールド工芸
一次型(新) (拡大)
ワールド工芸
三次型(旧) (拡大)
トミックス
3次形北海道 (拡大)
KATO (拡大) マイクロエース
一次型 (拡大)
ナカセイ 流線型 ワールド工芸 流線型 ワールド工芸 流線型(新) マイクロエース 流線型 改良品 マイクロエース 流線型 改良品
中村精密
流線型 (拡大)
ワールド工芸
流線型 (拡大)
ワールド工芸
流線型(新) (拡大)
マイクロエース
流線型 改良品 (拡大)

流線型各種では、テンダー全体の大きさや屋根の丸みがかなり大きく違います。
ワールド工芸とマイクロエースの流線型には、内部に天井の開閉シリンダーのようなモールドがあります。

上から

中村精密 標準型 中村精密 標準型 中村精密 標準型
KATO KATO KATO
ワールド工芸 一次型(新) ワールド工芸 一次型(新) ワールド工芸 一次型(新)
マイクロエース 一次型 マイクロエース 一次型 マイクロエース 一次型
トミックス 3次型・北海道仕様 トミックス 3次型・北海道仕様 トミックス 3次型・北海道仕様
中村精密 流線型 中村精密 流線型 中村精密 流線型
ワールド工芸 流線型 ワールド工芸 流線型 ワールド工芸 流線型
ワールド工芸 流線型(新) ワールド工芸 流線型(新) ワールド工芸 流線型(新)
マイクロエース 流線型 改良品 マイクロエース 流線型 改良品 マイクロエース 流線型 改良品

縮尺や機炭間が異なる模型が入り混じっているため、長さは少しずつ異なります。

流線型では中村精密のランボードにはリベット表現が、マイクロエースのランボードには点検蓋のモールドがあってちょっとしたアクセントになっています。
この部分はワールド工芸のみ何もない平面でしたが、リニューアル品にて模様が付きました。
マイクロエースとワールド工芸(新)では、車体の前方の幅が後方よりも狭く作られています。標準型でもキャブの幅よりデッキの幅のほうが狭いので、流線型カバーもこんな感じになっているのですね。


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