Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>B6の組み立て

B6の組み立て(2)

次は床板、そしてキャブとタンクです。いたって普通の真鍮板の折り曲げによる構成です。

1 [2] 3 4


床板

床板の折り曲げ

床板はタップ後、前の端梁を直角に折り曲げます。
〔原形〕の場合、てこ受けがエッチングされている表板は取り去ります。バッファーを取り付ける丸穴だけが端梁の表に残ります。

〔空制化前〕床板の折り曲げ

〔空制化前〕
〔空制化前〕の場合、端梁の表板は折り返して手前に重ね、てこ受けをひねって解放てこを取り付けます。

ダミーフレーム

ダミーフレームは万力を使って折線からコの字に曲げます。が、手持ちの万力が50mmまでしかくわえられず、使えません。
どうやって曲げようか…。

曲げたところ

木の板にはさんで反対側を起こしたりして、少しずつ曲げました。本日一番手間がかかったかもしれません。
これを機会に大きい万力を買うとか、そういうことを考えないものでしょうかね(笑)。

ダミーフレームの曲げが正確でないと、走行性能に影響します。特に第一動輪からクロスヘッド・スライドバーまでの間隔がシビアなので、ショートしたり引っかかったりすることがあります。

裏板の位置決め

曲げたダミーフレームを床板にネジで仮固定し、それに突き当てるように裏板(後部端梁付き)を合わせて、裏板を床板に固定します。
ダミーフレームは取り外す必要があるので、床板にハンダ付けしてはいけません。位置決めのために仮留めしているだけです。

しかし、私の作例では、ダミーフレームに裏板を突き当てると、裏板が床板の端から若干内側に引っ込んだ状態になりました。これで正しいのか、それとも床板の端とツライチになるのが本当なのか…。
結局、ダミーフレームには突き当てず、床板の端に合わせてしまいました。厚みのあるランボードを表現するために2枚重ねにしたのだろうと。

裏板の中央付近を1箇所だけハンダで仮留めし、クリップを外しました。

裏板の固定

ダミーフレームを外し、あとは平らなところで裏板を本付けしました。
誤ってダミーフレームにハンダが回るとヤバいので…。

前後の端梁もハンダで補強しました。

ボイラー台の固定

ボイラーの取り付け台を上からはめ込み、合わせ目を表側からハンダ付けしました。
裏側にはあとでダミーフレームが密着するので、裏側からハンダ付けしたくなかったのと、ここは表からハンダ付けしてもタンクに隠れて見えなくなるからです。

床板はここで終わりです。床板の下側にもいくつか部品が付きますが、ここで付けると床板の直線が保ちにくくなるので、最後に取り付けます。

キャブとタンク

これもNゲージの蒸気機関車キットではおなじみの、1枚に展開されているエッチング板を折りたたんでいく構成です。
どこで何をどの程度曲げるかは、少しずつ曲げながら考えます(最初に先のほうまで考えられるアタマがないんですわ…)。

エッチング板

説明書の推奨手順では、数字の順に曲げるようになっています。
自分でも色々考えた結果、それが最良な気がしたのでそのとおりにしました。

穴あけ

曲げの前に、タンク前方の手すりを付ける穴を、0.3〜0.4mmドリルで裏側から貫通しておきます。
曲げると穴が少し狭くなるので、あとでもう一度ドリルを通しました。

タンク上部の曲げ

最初にタンク上部を直角に曲げました。ここは短いのでヤットコで十分でした。

タンク前部の曲げ

続いてタンク前部を曲げました。ここは若干Rが付くため、裏の折線も浅いものになっています。しっかりヤットコでくわえて普通に曲げました。

残りの曲げ

残りの部分を様子を見ながら少し曲げています。

タンクの内側数箇所にある、床板固定用と思しきツメは、少し起こしておきました。完全に折り重ねたあとでは、引っ掛けにくいことがあるからです。

タンク側面の折り重ね

タンク側面を完全に折り重ね、下部数箇所の折り目を平らにつぶします。

ツメを90度以上に起こし(下端のラインを整えるまで、完全には重ねないほうがいい)、要所をハンダ付けしてタンク側面がずれないように固定しました。
※注:写真はその前の状態です、すみません。

それから下端を一直線にヤスり、折り目の出っ張りなどを取り除きました。

固定ツメの折り重ね

下側を整えたら、最後に固定ツメを完全に折り返し、ツメもハンダで固定しました。

ここでタンクの上板も重ねて固定しました。上板の前方の角は少しヤスってRを付けておくとうまく合います。

タンク支え、手すりの取り付け

まだ車体が開いているうちに、タンク上部の支えと前方の手すりをハンダ付けしておきました。

前部妻板の取り付け

ここで車体を直角にしました。
前部妻板に説明書に従って穴を開けてから、キャブ前方にぴったり合わせて固定しました。先に天井と接する中央部を内側から仮留めし、その後周囲を付けていきました。

後部妻板の取り付け

残りの部品を取り付けました。

  1. 後部妻板と炭庫の底板はつながっています。説明書の角度に合わせて折り曲げて、キャブ後部と炭庫内に固定します。
    左右で角度に違いが出ないようにしないと、後部に色々と歪みが出ます。
  2. タンク背面を合わせて固定。あまり、どこかにぴったりはまるという感じではありませんでした。
  3. 石炭枠を固定。
  4. 左右2箇所ずつの手すりを固定。

今日は特に難しいところはありませんでした。ダミーフレームの折り曲げに少々もたついたぐらいでしょうか。


[←前ページへ] [次ページへ→]

1 [2] 3 4

「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る