床板の上に上廻りを組み立て、ディテールパーツを取り付けます。
ボイラーの底の穴に1.4mmタップを立て、下からネジ留めしました。 ハンダ付けによる最終固定は、タンク部を組み合わせたあと、全体の歪みがないことを確認してからにしました。 |
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キャブ・タンク部を上からかぶせ、平らな台の上で合わせ目を内側から仮付けしました。 |
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床板が一直線になっていることを確認し、ツメの部分を裏側からハンダ付けしました。 |
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床下にステップなど残りのパーツを取り付けました。 ステップは中段が固定しやすいように工夫されており、床板との合いも良好です。しかし4つのステップをまっすぐ固定するのはそれなりに神経を使い、予想外に時間がかかりました。 なお、写真でハンダ付けしている砂箱パーツは〔原形〕のみに付きます。〔空制化前〕には付きません。 |
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これで上廻りの真鍮部材は組み立て完了です。 |
床板の仮留めのときに折り曲げておいたダミーフレームに、各種パーツを取り付けて完成させます。
スライドバーは、本キットの中で最も傷め付けられそうな部品で、取り扱いは慎重を要します。 |
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完成後にシリンダーブロックを両側から持つような扱いをすると、ダミーフレームの間隔が狭くなることがあります。スライドバーと第一動輪ピンが接近し、ロッドやクロスヘッドが噛み込んでしまうことがあるので注意が必要です。 |
おもにホワイトメタルのパーツを接着して細部を形作ります。
これまでのハンダ付け工作から接着工作に変わるので、接着剤を混合したり硬化を待ったりというステップが入り、進み方のテンポが変わります。
説明書を参考に、砂箱や煙室に配管の取り付け穴を開けておきます。直径だけでなく穴の方向まで書かれているので親切です。また安全弁や煙突などの組み合わせ部分も穴を開け、きちんと組み立てられるようにしておきます。 煙室と煙室扉の凹凸の直径がうまく合わず、削りにくい場所のため整形に大変時間がかかりました。他はわずかなバリを削る程度で、大した苦労はありません。 |
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蒸気溜めと安全弁の位置には、位置決め用の穴が開いているので、1mm真鍮線を立てておきました。 |
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蒸気溜めと安全弁台座の裏の穴を深くし、真鍮線の位置に合わせてエポキシで接着しました。 ついでに両側のタンクのふたも接着しました。 |
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うまく合わなかった煙室扉を何とか接着し、上部に0.4mm穴を2個開けました。 下部の丸穴は、あとで上下を合体するときに、下から出っ張ってくるネジの先を逃がすためのものです。ここにネジが食いつくわけではありません。 |
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煙室に煙突を接着して本体に固定しました。砂箱は、下側のボイラーバンドの溝をPカッターで深くして、密着するようにしておきました。 |
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前後の水タンクをつなぐ連通管を固定しました。 最初に説明書を見たときは、どちらの向きか判断つかなかったのですが、わかったあとでもう一度図を見ると、確かに外側寄りの向きに付いているように見えます。 |
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これでホワイトメタルのパーツの取り付けは全部終わりです。 |
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洋白エッチングの配管を、番号順に固定しました。
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同じ様子を反対側から見たところです。 |
ここまで部分的に時間のかかるところはあっても、特別難しいところはないという感じです。正しくできているかどうかはイマイチ自信がありません。
塗装の前に、モーターを取り付けて配線と通電テストを行いました。
モーターの2つの端子に接点板をはめ込んで、電気配線用のヤニ入りハンダでハンダ付けしました。金属用フラックスは使いません。端子には極性があるので説明書の図に従いました。 |
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モーターはダミーフレーム(主台枠)のモーターマウントにネジ留めします。つまりダミーフレームと金属製のモーター外装は同じ極性になります。 左側(曲がっているほう)の接点板は、ダミーフレームに接触しないよう、角穴を通して下側に逃がします。あとで動力フレームの左側の板に接触させます。 |
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右側の接点板はモーターの下側に折り曲げ、モーター外装に接触させます。端子をダミーフレームに直接接触させても同じです。モーター外装はネジ留めによってダミーフレームと導通しているからです。 しかし、接点板の先端をどう曲げれば確実にモーター外装に接触するのかさっぱりわかりません(笑)。なかなか安定的に接触してくれません。 |
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レールに乗せて通電を確認するため、動力フレームをダミーフレームにネジ留めしました。 うまくいかないなァ…。下側をダミーフレームに押し付け、上側をモーターの下から押し付けるようにしても、すぐに折ぐせが付いて浮いてしまいます。 |
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左の接点板は、ダミーフレームの角穴を通して動力フレームの左の板に接触させます。これまたどうすれば確実に接触するのかよくわかりませんでした。 しかしすぐに曲げぐせがついて、少し浮いてしまいます。 |
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結局、90度ひねって内側から左の動力フレームに接触させました。このほうがうまくいきました。だめならリード線で配線するつもりでした。 これでうまく通電するようになったので、シャフトにウォームを固定しました。雨宮タイプのときは圧入するよう書かれていましたが、今回は指で差し込める程度の緩さだったので、エポキシ系接着剤で接着しました。 |
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テスト走行の結果はうまくいきました。一番難しかったのは前述のモーターの接触で、そもそもモーターに通電しないので動けなかったというものです。 最終結果は塗装後にロッド類を組み込むまでわかりません。特にクロスヘッドとスライドバーです。同様の2本スライドバーを持つ他のキットでも、調整走行中にクロスヘッドが引っかかって、曲がったりバラバラになったりして苦労したことがあります。 |
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こちらはその後組み立てた2両目(空制化前)です。右の接点板にはスプリングをハンダ付けして押し付け、左の接点板は上記と同じく90度ひねって内側から接触させました。これで確実でした。 |
動力フレームを取り外し、上廻りと主台枠を洗浄・乾燥させて、プライマーを塗りました。
1日乾燥させて、黒塗装を行いました(現在その乾燥中)。もう水性に切り替えたので、湿気が多くてもかぶることもなく、臭いも少ないので気楽です。