塗装と最終組み込みです。走り出すか大破か…。
原形ということでちょっと新しめにしました。黒はアクリルガッシュにグロスワニスを混ぜ(そのままだとつや消しになりすぎるので)、要所に金や赤をさしました。 |
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ダミーフレームは、スライドバーとモーターマウントをマスキングして黒1色に塗りました。 |
動力フレームをダミーフレームにネジ留めします。このとき従輪のプラワッシャーをダミーフレームの外側にします。 |
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モーターを再び固定しました。 噛み合わせの最終調整を行い、音が一番静かになるようにしました。ただそれほどシビアに調整したわけではありません。単にモーターをネジで留めて、ちょっと様子を見た程度です。 |
クロスヘッドは上下に溝があり、内側のほうが深くなっています。溝が深いほうが上になります。 ここで上下の溝と、ピストン棒を目の細かいサンドペーパーなどでよく磨いて、スライドバーやシリンダーに引っかかることがないよう念入りに整えておきます。 |
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クロスヘッドの裏側の突起に、向きを間違えないようにメインロッドを通し、突起を万力でカシメて抜けないように(しかし動くように)します。 |
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万力はやめて、ヤットコでぎゅっとピン先を潰してカシメました。向きを変えて2、3回やれば十分でした。 ピストン棒を一番長い位置でランナーから切り離し、付け根から曲がっていないかどうか確認します。まっすぐになるよう修正します。 |
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次はサイドロッドです。
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あらかじめ、ピストン棒の通る穴をヤスリで若干さらっておきました。
ロッドは片側だけ取り付けて様子をみます。 |
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緊張する試運転です。ロッドに無理がかかっていないか注目して徐行させます。少しでも引っかかるなど異常があれば直ちに止めます。スライドバーやピストン棒の曲がり・滑りを調整したり、第二動輪ピンにはめたワッシャーの厚さや枚数を変えたりします。 幸い問題はなく、どの方向にもスムーズに走りました。反対側のロッドも取り付けて同じようにテストします。 |
カプラーは今までのNo.2001ショートシャンク(=No.2004)ではなく、No.1015が指定されています。熱着の必要がないので組み立てやすいです。 上から見た大きさはほとんど同じですが、パチンと止める爪の構造のためか、ふたが厚くなっています。また、ナックルの高さがNo.2001より下がっています。 この模型の場合、上にスペーサーを挟んで高さを合わせれば、No.2001も使えそうです。 |
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下廻りを床下に重ね、前方をネジ留めします。 |
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前のカプラーは長さ4mmのネジで、後ろのカプラーは長さ5mmのネジで固定します。後ろのネジは上下合体ネジを兼ねています。 |
できました。ちょっと失敗もしていますが、やった!
これがとても安定してスムーズに走るのです。びっくりするほどです。市販の小型Cタンクでも走りが危なっかしいものがたくさんありましたが、これは全然違います。
ろくに調整らしいこともなく、こんなに確実に走ったエンジンドライブ機はこれまでありません。
隅々まで配慮が行き届いているキットで、全体を形作るのが楽でした。合わないところは煙室扉ぐらいだったかと思います。
なお本格的なキットなので、雨宮タイプBタンクと同じ感覚ではできません。時間的に3倍くらいかかると思います。局部的に時間のかかる箇所もあったので、それなりに時間を取って取り組んだほうがよいと思います。
下廻りの集電ブラシ関連などは雨宮タイプBタンクよりむしろ簡単です。スライドバーは何とかもう少し丈夫にしていただければ、より安心して遊べるかと思います。ただこれは私の感覚なので、実際には十分なのかもしれません。クロスヘッド廻りの組み立ては思ったより簡単でした。
この流れで8100なども作っていただけると大変喜びます(笑)。確実に走るキットになりそうです。
最小通過半径は、私が試したところ216mmはOK、177mmはだめでした。その中間は持っていないので今のところわかりません。
河合商会のB6「真鍮ボデー」と。
左がトーマモデルワークス、右が河合商会です。ほぼ同じ長さです。
幅は少し河合商会(右)のほうが広いです。モーターの幅がいっぱいなのですね。上方から見ると、やはりトーマモデルワークスのほうが少しスマートに見えますが、混在させて使ってもそれほど大きな違和感はないと思います。
続いてこちらも組み立てました。2回目のほうが概して楽でしたが、1回目には遭遇しなかった問題解決もあり、ためになりました(キットは常にそういうものかと思いますが)。
完成後一度だけトラブルがあり、走行中にいきなり非公式側のクロスヘッド・スライドバー・サイドロッドが絡んで急停止しました。
シリンダーブロックのあたりを持つ癖があるために、扱っているうちにダミーフレームの幅が狭くなり、スライドバーと第一動輪の間隔が接近しすぎたのが原因と考えています。部品の破損には至らなかったので、修正のうえ、気をつけて扱っています。