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B6の組み立て(4)

塗装と最終組み込みです。走り出すか大破か…。

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塗装

上廻りの塗装

原形ということでちょっと新しめにしました。黒はアクリルガッシュにグロスワニスを混ぜ(そのままだとつや消しになりすぎるので)、要所に金や赤をさしました。
本当は金色の切り抜き文字でナンバーなど貼りたかったのですが、たぶん手元に何かあるだろうと思っていたインレタが何もなく(笑)、側面のアクセントはメーカーズプレートを磨き出すだけにしました。

ダミーフレームの塗装

ダミーフレームは、スライドバーとモーターマウントをマスキングして黒1色に塗りました。
スライドバーにマスキングテープを貼るときや剥がすときに、曲げたりしないよう注意します。

動力フレーム組み付け

プラワッシャーを外側にする

動力フレームをダミーフレームにネジ留めします。このとき従輪のプラワッシャーをダミーフレームの外側にします。

モーターの取り付けと噛み合わせ調整

モーターを再び固定しました。

噛み合わせの最終調整を行い、音が一番静かになるようにしました。ただそれほどシビアに調整したわけではありません。単にモーターをネジで留めて、ちょっと様子を見た程度です。
よく走ることを十分確認しておきます。

ロッドの組み立て

クロスヘッド 溝が深いほうが内側になっている

クロスヘッドは上下に溝があり、内側のほうが深くなっています。溝が深いほうが上になります。
材質はわかりませんが、磨くとピカピカになる銀色のロストワックスです。

ここで上下の溝と、ピストン棒を目の細かいサンドペーパーなどでよく磨いて、スライドバーやシリンダーに引っかかることがないよう念入りに整えておきます。

メインロッドのカシメ

クロスヘッドの裏側の突起に、向きを間違えないようにメインロッドを通し、突起を万力でカシメて抜けないように(しかし動くように)します。
が、思ったよりうまくいきません。くわえる場所が悪く、きちんと突起に届いていない模様です。

ヤットコでカシメる

万力はやめて、ヤットコでぎゅっとピン先を潰してカシメました。向きを変えて2、3回やれば十分でした。
このカシメの構造は、やえもんデザインのクロスヘッドセットも同じです。今回初めてではないので気楽にできました。

ピストン棒を一番長い位置でランナーから切り離し、付け根から曲がっていないかどうか確認します。まっすぐになるよう修正します。

サイドロッドの取り付け

次はサイドロッドです。

  1. 第二動輪のピンにロッドの穴を通しました。ちょっとロッドの穴をヤスリで広げました。
  2. 第三動輪のピンにロッドの端を押し付けてパチンとはめました。
クロスヘッド、メインロッドの取り付け

あらかじめ、ピストン棒の通る穴をヤスリで若干さらっておきました。
スライドバーも、曲がりがないか、平行になっているかを今一度確認しておきます。

  1. ピストン棒をシリンダーの穴に通しながら、クロスヘッドを2本のスライドバーの間に通しました。
    手で往復させてみて、何の不安もなく軽く動くことを確かめます。
  2. 第二動輪ピンにワッシャーを2個はめます。よく見るとワッシャーの中には薄いものが1枚ずつあり、厚み(メインロッドをはめたときのきつさ)を調整できるよう配慮されているようです。
  3. メインロッドのビッグエンドを第二動輪ピンにパチンとはめます。

ロッドは片側だけ取り付けて様子をみます。

試運転

緊張する試運転です。ロッドに無理がかかっていないか注目して徐行させます。少しでも引っかかるなど異常があれば直ちに止めます。スライドバーやピストン棒の曲がり・滑りを調整したり、第二動輪ピンにはめたワッシャーの厚さや枚数を変えたりします。

幸い問題はなく、どの方向にもスムーズに走りました。反対側のロッドも取り付けて同じようにテストします。

最終組み込み

カプラー

カプラーは今までのNo.2001ショートシャンク(=No.2004)ではなく、No.1015が指定されています。熱着の必要がないので組み立てやすいです。

上から見た大きさはほとんど同じですが、パチンと止める爪の構造のためか、ふたが厚くなっています。また、ナックルの高さがNo.2001より下がっています。

この模型の場合、上にスペーサーを挟んで高さを合わせれば、No.2001も使えそうです。

上下合体

下廻りを床下に重ね、前方をネジ留めします。
なお車体を持つときに、うっかりスライドバー周辺を持たないよう注意します。別にこの模型に限ったことではありませんけども。

カプラー取り付け

前のカプラーは長さ4mmのネジで、後ろのカプラーは長さ5mmのネジで固定します。後ろのネジは上下合体ネジを兼ねています。

完成〔原形〕

できました。ちょっと失敗もしていますが、やった!

B6 公式側

B6 公式側

B6 非公式側

これがとても安定してスムーズに走るのです。びっくりするほどです。市販の小型Cタンクでも走りが危なっかしいものがたくさんありましたが、これは全然違います。

B6+オハ31

ろくに調整らしいこともなく、こんなに確実に走ったエンジンドライブ機はこれまでありません。

隅々まで配慮が行き届いているキットで、全体を形作るのが楽でした。合わないところは煙室扉ぐらいだったかと思います。
なお本格的なキットなので、雨宮タイプBタンクと同じ感覚ではできません。時間的に3倍くらいかかると思います。局部的に時間のかかる箇所もあったので、それなりに時間を取って取り組んだほうがよいと思います。
下廻りの集電ブラシ関連などは雨宮タイプBタンクよりむしろ簡単です。スライドバーは何とかもう少し丈夫にしていただければ、より安心して遊べるかと思います。ただこれは私の感覚なので、実際には十分なのかもしれません。クロスヘッド廻りの組み立ては思ったより簡単でした。

この流れで8100なども作っていただけると大変喜びます(笑)。確実に走るキットになりそうです。

最小通過半径は、私が試したところ216mmはOK、177mmはだめでした。その中間は持っていないので今のところわかりません。

おまけ

河合商会のB6「真鍮ボデー」と。

トーマモデルワークス+河合商会

左がトーマモデルワークス、右が河合商会です。ほぼ同じ長さです。

トーマモデルワークス+河合商会

幅は少し河合商会(右)のほうが広いです。モーターの幅がいっぱいなのですね。上方から見ると、やはりトーマモデルワークスのほうが少しスマートに見えますが、混在させて使ってもそれほど大きな違和感はないと思います。

完成〔空制化前〕

続いてこちらも組み立てました。2回目のほうが概して楽でしたが、1回目には遭遇しなかった問題解決もあり、ためになりました(キットは常にそういうものかと思いますが)。

B6(空制化前) 公式側

B6(空制化前) 非公式側

完成後一度だけトラブルがあり、走行中にいきなり非公式側のクロスヘッド・スライドバー・サイドロッドが絡んで急停止しました。
シリンダーブロックのあたりを持つ癖があるために、扱っているうちにダミーフレームの幅が狭くなり、スライドバーと第一動輪の間隔が接近しすぎたのが原因と考えています。部品の破損には至らなかったので、修正のうえ、気をつけて扱っています。


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