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C11 その2−各部の様子

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フロントデッキ周辺

KATO(旧)
KATO(旧)
質素な作りですがうまく似せられています。
ランボードの前端と、その前の傾斜部の間に、C57のような段差があります。デフは接着により組み立てられています。
KATO(新) トミックス
KATO(新)
旧製品よりずいぶん小顔になりました。ナンバー以外の全ディテールパーツは取り付け済みです。先輪はC12と同じ通電式で、ピストン尻棒まで付いています。
トミックス 真岡鐡道325号機
つかみ棒はユーザー取り付けですが非常に細いです。KATOにそっくりな通電式先輪付きです。デフ形状は325号機特有のものです。煙突を回して消灯可能です。
マイクロエース 171号機 すずらん号 マイクロエース 171号機 SL函館大沼号
マイクロエース 171号機 すずらん号
ヒットしたテレビ番組にあやかって運行された「すずらん号」を模しています。マイクロエースのC11の初回作で、それほど実機に似せているわけではなく、特にデフが惜しいですが、デッキについているエンブレムが格好いいです。
マイクロエース 171号機 SL函館大沼号
同じ171号機の最新製品です。ライトは大型化され、火の粉止めがついています。前デッキの手すりは金属エッチングです。デフの点検口は私が切り抜いたのではなく、最初からこの位置にこの格好で開いていました。
マイクロエース 207号機 復活ニセコ マイクロエース 207号機 SL函館大沼号
マイクロエース 207号機 復活ニセコ
こちらもエンブレムが鮮やかです。2ツ目ライトは点灯します。前方にデフのステーがあるため、導光部がうまく隠されています。
マイクロエース 207号機 SL函館大沼号
その207号機の最新製品です。前面の違いは少ないですが、非公式側にオイルポンプ箱やタービン発電機が追加されているという違いもあります。
マイクロエース ポンパ号 マイクロエース 304号機戦時型
マイクロエース ポンパ号
ポンパ列車の先頭に立つデフなしのC11です。
全国を回っていた1970年頃は、サイケデリックなデザインやファッションが流行していました。
マイクロエース 304号機 戦時型
初の戦時型で、ドームの形と先輪輪心に変化があります。ただし全体的には2次形を元にしたマイクロエース共通スタイルです。
マイクロエース 109号機大井川鐵道
マイクロエース 109号機 大井川鐵道
シリーズの中でこの190号機のみ、ナンバープレートが文字もろとも平面的な印刷になっています。ただ、文字の形は他のモールドナンバーよりもかえってはっきり見えます。
トラムウェイ 標準タイプ150W前灯 トラムウェイ 2灯のC11 冬仕様
トラムウェイ 標準タイプ150W前灯
少し幅が取られているためゆったりした前面です。つかみ棒は切り離し状態で付属しており、自分で差し込みます。重連用カプラーは付属していますが、ダミーカプラーも先台車にマウントされており、マグネ・マティックカプラー等と手動で連結可能です。
トラムウェイ 2灯のC11 冬仕様
206号機・210号機のナンバープレートが付属しています。ライトはチップLEDによる直接点灯式です。配線もそのまま露出する割り切った構造です。

キャブ周辺

KATO(旧)
KATO(旧)
3次型がモデルです。窓は開いた姿でライブ感があります。実物でサイドタンクとキャブの間にほんの少しある隙間が、ちゃんと意識的に表現されています。
KATO(新) トミックス
KATO(新)
開いている窓から中のバックプレートや座席が見えるのが効果的です。キャブ下ディテールの密度はいつも通り高く、従輪のスポークも抜けています。
トミックス 真岡鐡道325号機
窓は全閉ですが天窓は開閉します。キャブ下ディテールの密度はKATO同様に高いです。後部のハシゴがついた端梁パーツを交換し、C140も走行可能です。
マイクロエース171号機 すずらん号 マイクロエース207号機 ポンパ号
マイクロエース 171号機 すずらん号
窓は閉じた姿でガラスも入っています。番号は3次型ですが、全体の形は水タンクの容量が小さい2次型のようで、ちょっとよくわからないスタイルです。
従台車の表現は簡素です。
マイクロエース ポンパ号
鮮やかな配色で窓にまでペイントされています。
トラムウェイ 標準タイプ150W前灯
トラムウェイ 標準タイプ150W前灯
3次型です。窓下の札差しのモールドは大変薄いです。キャブや後部タンクには若干部品の合いの悪いところがあるようで、傾きや隙間も見られます。

後部タンク周辺

KATO(旧)
KATO(旧)
最近の製品に比べて線の太くハッキリしたモールド表現です。
KATO(新) トミックス
KATO(新)
旧製品にはなかった後部妻板のディテールが付きました。端梁の中央部は従台車側に付いており、一緒に首を振ります。カプラーは旧製品より出っ張っています。
トミックス 真岡鐡道325号機
前面と同じく端梁が下まで作られています。カプラーも前面の重連用と同形です。カプラースプリングがなくセンターには復元しません。
マイクロエース190号機 大井川鐵道 マイクロエース207号機 2ツ目
マイクロエース 190号機 大井川鐵道
後部の通気口が別パーツで取り付けられています。色差しも豊富でにぎやかです。
マイクロエース 207号機(1) 2ツ目
207号機の最初の製品は、後部が1灯ライトで銀色塗りはありません。
マイクロエース207号機 復活ニセコ マイクロエース207号機 SL函館大沼号
マイクロエース 207号機(2) 復活ニセコ
207号機の2回目の製品では、後部が2灯ライトになり左側のハシゴがなくなりました。
マイクロエース 207号機(3) SL函館大沼号
207号機の最新製品ではライトに銀が入り、左側のハシゴと無線アンテナが取り付けられました。発電機も1個増設されています。
トラムウェイ 標準タイプ150W前灯
トラムウェイ 標準タイプ150W前灯
後部ハシゴや解放テコも別パーツでほどよい精密感があります。もうちょっと立て付けを何とかしたいところです。

新製品のボイラーディテール

トミックスの真岡鐡道325号機とKATOのリニューアル製品は、2017年の3〜4月にかけてほぼ同時に発売されました(トミックスのほうが2週間早い)。
どちらもこの時期の製品に期待されるディテールを有しています。KATOは昭和40年代の一般形の想定です。

トミックス 真岡鐡道325号機
トミックス 公式側

トミックス 真岡鐡道325号機

KATO
KATO 公式側

KATO

トミックス 真岡鐡道325号機

トミックス 非公式側

トミックス 真岡鐡道325号機

KATO

KATO 非公式側

KATO

ぱっと見ただけでは両者を間違えるほどでして、このページを作る際にも模型と写真を何度か取り違えそうになりました。付けているナンバーが紛らわしいこともありますが…。
ただし、走りの感じにははっきりした違いがあり、まず間違えないと思います。

このカコミは2000年にマイクロエース製品が出た直後に書いた、旧記事です。

実物と…

最初の写真は実物の「すずらん号」(初年度)です。どれも似た感じになるようにコントラスト等を調整して並べてあります。

実物のすずらん号
実物(171号機)
私の撮った汚い写真の一部です。ドームが見えませんが白煙で隠れています。
KATO マイクロエース
KATO(旧) マイクロエース

こうして機関車だけを見てみますと、古い・デカいKATO(旧)製品も結構いい線行っているように思えます。


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