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C54の組み立て(3)
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下廻りの組み立て
塗装前に行う台枠関連の組み立てです。
主台枠は1枚の板です。C54は前後のC53・C55と違って板台枠なので、側面に開いている穴が少し少なくなっています。
1. 両側面を内側に180度折り重ね、折り線の断面部分を仮付けしました。今更ですが180度折る箇所は、折り溝が外側に出る山折りです。
2. 先端の固定台座を90度折り曲げつつ―
3. ―両側の側板を90度折り曲げました。
- 先端の固定台座をハンダ付けして閉じました。その後全体の各部をきちんとハンダで本付けしました。
- 後部の端梁と固定台座をハンダ付け。
- 牽引力増強装置のてこを貼り合わせ、後ろから差し込みました。
- てこの支点に0.3mm真鍮線を差し込み固定。一方をハンダ付けし、他方をL字形に曲げましたが、両方曲げのみで固定しても構わないと思います。
- 180度折り重ねて固定。
- モーションプレートを曲げて枠に固定。
- 枠を四角にし、前方中央の合わせ目を固定。※平らな板にクリップで留めてハンダ付けしました。
- 組みあがった枠を主台枠にはめ込み、接する部分をハンダ付け。前方を留めるときに熱を伝えすぎると、3で閉じた合わせ目がずれることがあるので注意します。
- 従台車のイコライザーと担バネは、1枚のステンレス板(F1-2)を折り曲げて作ります。
先端の固定部は2枚重ねにしてしっかり固定し、中央にM1.4タップを立てました。ここは硬いので慎重にやります。
タップは固定後でもできるのですが、こうした理由はあります。話が長いので省略(笑)。
- イコライザー部、担バネ部を曲げ、主台枠に固定。
このキットは従台車原型タイプですが、担バネ下のバネ枠がないもので(これは同社C51も)、個人的にはそれほど強い特徴は感じません。
シリンダーブロックも意外に部品が多く、入り組んでいるのでやや面倒に感じる箇所です。
- 前後のバルブカバーなどを表に折り重ねて固定。
- シリンダー下端の折り目をヤスリ落としました。忘れるとシリンダーの側面下部(丸みを付けるところ)がきれいに合いません。
- シリンダー側面の下部を、細い丸棒に当てて丸めました。私はいつも小筆の軸を使っています。
- 底部の板を90度曲げておきました。曲げずに全体を箱に組んでしまうと、あとで困ります。
- 丸みを付けた側面を折り重ねて固定。これと、全体を箱にする作業は、互いの様子を見ながら併せて行いました。
- 箱にしたら、合わせ目をハンダ付けして固定。また側面上部の折り目もヤスリ落としておきました。
- バルブスピンドルガイドを固定。
- スライドバーの上下断面を磨いてから、シリンダーブロックに差し込んで固定。特にしっかり取り付けます。
- ドレンコックを取り付け固定。
- 底の中央の穴にM1.4タップを立て、L3.5カラーをネジで仮留めしてハンダ付け。ハンダ付けしなくても組み立てはできます。
ついでに従台車側にもL2.0カラーをハンダ付けしておきました。ただ、いつもはしていません。
このほか、底部2箇所のネジ穴にM1.4タップを立てておきました。あとで床板をネジ留めする穴です。
残りの部品です。
- 先台車と車輪押さえを折り曲げて組み立て。M1.4タップ立て。
- 従台車と車輪押さえを組み立て、従台車の軸箱(ロスト)を固定、M1.4タップ立て。
- 動輪担バネを折り曲げ、ハンダで補強しました。
下廻りの残り作業は、塗装後に行います。
テンダーの組み立て
テンダーはC53と同様です。
外板の貼り合わせはすでに済ませてあったため、ちょっと得した感じ。
- テンダー妻板を折り曲げますが、一番後ろの部分はまだ折り曲げず、水平にしておきました(ここで折り曲げても組み立てはできます)。
- 前方の網目板を固定。
- ドローバー一体のステップを折り曲げ、後ろから妻板下部に差し込んで固定。
- 手ブレーキハンドルを差し込み、裏側から固定。
- 炭庫仕切り板を固定。
最初に曲げずにおいた背中の板を90度折り曲げました。
テンダー外板に、天井と組み立てた妻板部を挟み込み、固定しました。
このとき、テンダーの左右の下部が平行になるよう(平らなところに置いてカタカタしないよう)気をつけます。
- 石炭皿を固定。
- 石炭皿の外枠(A3-8)を下から差し込み固定。
- ステップの中段を固定(最初に固定しても良かったのですが、やりにくかったので)。
- ドローバーピンを固定。ロッドピンと同じ部品だと思います。
後部の裏板は、中央部の突起を手前に90度引き起こしました。
引き起こした突起を後部妻板の穴に通し、裏板を重ねて固定しました。側板との角の部分にも内側からハンダを流しました。
端梁を重ねて固定。私は下端を揃えたところ、上端に少し隙間ができました。
- 電気配管を固定。
- カプラー解放てこを固定。
- 左右のテールライトを固定。…が、左右で大きさも形も異なるパーツが付属していました。もう、何で?
- 手すり(F1-19)を固定。
- ハシゴを曲げて固定。
- カプラーポケットを組み立てて取り付け。説明書に「1-12-7取付」とあるのは、「H2-7取付」のことです。「1-12-7」をよく見ていると「H2-7」に見えてきます…。
- エアホースを固定。
前後の床板を落とし込んで固定し、4箇所にM1.4タップを立てました。
側板と接するあたりに小さな穴(切り欠き)がありますが、これは次に配管パーツを差し込む穴なので、ハンダでふさがぬようにします。
左右の配管を固定しました。前方はステップの外側や、端梁に重ねてハンダ付けしています。
給水口付近のパーツ(A3-6)です。
- 左右のステップ部分を引き起こしました。
- 炭庫仕切りを折り重ねますが、このときスリット2にステップ1を通します。
- 通したステップの角度を修正し、裏からハンダ固定しました。
- 左右の補強板を固定。
- 給水口を固定。
組み立てた部分をテンダー後部にはめ込み、ハンダ付けしました。外せるようにはしていません。
石炭ウェイトの周囲を適当に削って、テンダーに無理なくはまるようにしておきました。
動力部(1)
動力部のうち、ハンダ作業・塗装作業が必要なものを先に組み立てておきました。
ベースプレートや左右の車輪座ベースなどを組み立て、必要箇所にM1.4タップを立てました。
中央のベースプレートは塗装しません。車輪座ベースは外から見える部分のみ塗装します。
モーターベース、および車輪座4個を組み立てました。
車輪座の台車枠取り付け穴には、M1.4タップを立てました。
モーターベースは塗装しません。
台車枠は真鍮ロストです。
底部にある湯口を削り取っておきました。
塗装
塗装が必要な部品が全部揃ったか、並べて確認しました。
全部あるようです。明日には最終点検して塗装に入れるかな?
ここでメモ欄の写真をご覧になった方からお知らせをいただきました。
「汽笛が公式側に付いているようですが…」
C54の汽笛は非公式側です。が、そういえば自分が組み立てるとき、汽笛の付いたドームの向きを意識した覚えがありません!
このキット、もっとアンポンタンじゃない人に買われたかったろうと思います。
お知らせいただかなければ、たぶん塗装後の、汽笛先端の取り付けまで気付かなかったでしょう。
本当にありがとうございました。
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