塗装後に接着する部品の取り付けなどです。結構色々あります。

赤く塗っておいた火室下部を内側から重ね、ゴム系接着剤で接着しました。
		私はこのパーツを最初から固定しておいたり、赤を入れたり入れなかったりとポリシーは一定していません。

安全弁と汽笛を接着しました。
ここでドームの方向間違いに気付いたとしたら、一体どんなことになったのでしょう。すごい修復になるか、部分的にごまかすかどちらかでしょうが…。 何となく、部分的なごまかしを試みるものの、結局うまくいかず塗装を落としてやり直しになったような気がします。

ライトは内部を銀色に塗ってから、少量の木工用ボンドで付属のレンズを貼り付けました。
ナンバープレートは磨き出し、クリアーを塗ってから貼り付けました。どれかの特定機にしたわけではないので(結構少しずつ違いますから)、あとで気が変わったときのために、簡単にくっつけてあるだけです。

テンダー後部にもナンバーを貼り付け、テールライトのレンズ部分には黒マジックを塗っておきました。

キャブにもナンバーやガラス等を貼りました。ガラスは側面のみ、キャブ後部からピンセットで差し込んで貼りました。前面と後面のガラスは省略しています。
昔は調整に時間がかかったものですが、今はだいぶコツがわかったので気が楽です。

軸受けの塗料をヤスリで落とし、鉛筆を塗り込んでから動輪をはめました。いつも比較してやっていますが、鉛筆を塗り込んだほうが滑らかに転がるような気がします。
		ブレーキシューの付いた底板に担バネの板を重ねて、前後2箇所をネジ留めしました。

R280レールに載せて、前後方向、また向きを変えて前後方向と、スムーズに転がることを確かめました。
		この時点でダメだったら、ブレーキシューが曲がっていて動輪に引っかかっているのかもしれません。また、輪心の裏側に余計なバリがあるなど(経験はありません)。

左右のサイドロッドを取り付けました。
		ロッド類は片側ずつ取り付けて調整していきますが、サイドロッドは両方を取り付けないとうまく転がらないと思います。

第一・第三動輪のクランクピンを留めただけでは、第二動輪とサイドロッドが引っかかって転がらないことがあるので、調整中は余ったピンなどを入れて仮留めしています。
スムーズに転がることを確かめました。だめなときは、クランクピンを深く差し込みすぎたのかもしれません。

説明書に従い、組み立て済みのクロスヘッドを調整・修正します。

先にクロスヘッドとメインロッドのみ取り付けて調整しました。
まず動輪を指で回しながらシリンダーブロックの中を覗き込み、先端がつっかえるようなら少しずつ削って調整します(短すぎるとアウト)。それから曲線レールの上で向きを変えて色々転がしてチェックしました。

うまくいったら一度クロスヘッドとメインロッドを外し、今度は反対側のみ取り付けてチェックしました。
		転がりが悪いようなら、ピストン棒やスライドバーが曲がっていないか確認し、またピストン棒の通る穴を少し広げてみるとよいかもしれません。
		特定の位置で引っかかるようなら、ピストン棒が長すぎて反対側につっかえていたり、第一動輪ピンとメインロッドが引っかかっていたりするかもしれません。

エキセントリックロッドを取り付ける前に、必ず接合部分の形などを確認しています。
		3箇所の回転軸がほぼ平行になっていないと、まともに回転しないので、よく見て問題がありそうなら修正しておきます。
カシメ部分は弱いので、修正の方法が悪いと症状が悪化したり、壊したりしてしまう恐れもありますから、まずはそのまま組み立てる方法もあると思います。ただ、どこも当たっていないのに回転がしぶいとき、このへんに原因があることは実際よくあります。




色々な方向に転がしてチェックします。非常によく転がりました。
だめであればまずは、エキセントリックロッドと加減リンク、リターンクランクの回転軸が平行かどうかを確かめます。またはモーションプレートが内側に寄っていて、加減リンクと強く当たっているのかもしれません。逆にモーションプレートの隙間が広すぎて、加減リンクが暴れ、うまく動かないこともあります。

今度は公式側を外さずに、非公式側にも取り付け、転がりをチェックしました。まったく問題ありません。

これで転がりをチェックします。引っかかるようならリターンクランクピンの差し込みが深すぎるか、コンビネーションレバーの上部がバルブスピンドルガイドの裏側と摩擦しているのかもしれません。
		メインロッドのビッグエンド側の曲げ角度が悪くて、サイドロッドやリターンクランクと摩擦しているかもしれません。
		第一動輪ピンを避けるためにメインロッドを外側に曲げすぎ、加減リンクと当たっているかもしれません。あえてR280以下の急なカーブを走らせる場合を除き、あまり曲げなくても大丈夫なこともあります(メーカー推奨の最小通過曲線はR320以上)。

反対側も同様に取り付けてロッド類は完了です。
調整後のクリアランスは写真のようになりました。私はR249を目標にしていますが、R249では先輪が浮いたりしてさすがに具合が悪いです。

牽引力増強装置のサブウェイトを接着しました。
サブウェイトは、エンジンとテンダーにかかる可動ブリッジに載っていますが、サブウェイトを半分に切ってエンジンとテンダーに直接積み込んだらどのようになるのでしょう。これはやってみたことがありません。

下廻りを前後2箇所のネジで上廻りに軽く固定し、レールの上で転がして引っかからないことを確認しました。特に気をつけるのは、給水ポンプやコンプレッサーのあたりです。
車体の細かな歪みなどを調整する前にネジを強く締めると、形がヘンになることがあるので、様子を見ながら調整します。本当はそんなの、塗装前にやっておいたほうがよいのでしょうけど。

先台車、従台車を取り付けていきます。

車輪押さえをはめ込んでネジ留めしました。


クロスヘッド、加減リンク、リターンクランクに銀色を筆塗りしました。
		これで姿勢の調整を除けばエンジン部は完成です。
以前に組み立てたC53の動力テンダーがそのまま使えるので、しばらくそれで遊んでしまい中断しました。
ここまでで1週間以上経っていますが、なかなか終わりませんね。