Nゲージ蒸気機関車>2008年のメモ>2008.9.8(ED79)
津軽海峡線を走っており、本州・北海道の長距離列車のリレーに登場する機関車のため、トミックスやKATOが古くから発売していました。
今回、トミックス製品がリニューアルされたため、一足早く発売されていたマイクロエースとともに比べてみました。
2008.9.8
ちょっと光の当て方が悪くてメリハリがない写真になってしまい、申し訳ございません。
トミックス (拡大写真) |
|
マイクロエース (拡大写真) |
|
KATO (拡大写真) |
トミックスの初代製品は持っていないため、比べられませんでした。
トミックス 0番台 |
|
トミックス 100番台 |
|
マイクロエース 0番台 碍子はパステルグリーンの塗装、高圧配管は茶色のモールドです。 |
|
マイクロエース 100番台 こちらはトレーラー仕様のため自走できません。 |
|
KATO |
どれも車体が交流電機の赤、屋根は黒となっています。屋根の両端部(無線アンテナのあたり)は、KATOは赤、それ以外は黒となっています。
トミックス | マイクロエース | KATO |
トミックス | マイクロエース | KATO |
妻面の後退角はKATOが一番大きい感じです。テールライトはマイクロエースが一番出っ張っておりKATOが一番薄くなっています。
マイクロエースのカプラーはオリジナルではなく、KATO製品のカトーカプラーアダプターを仮に移植したものです。
トミックス 0番台 最近の仕様にならい、前面手すりと開放テコが別パーツです。 |
トミックス 100番台 100番台の1エンド側のHゴムはグレーとされています。 |
マイクロエース 好き好きでしょうが、その後の同社製品にたまにあるオーバーな手すり類がないので、かえって大人っぽく見えるように思います。 |
KATO Hゴムは車体側にモールドされています。ガラスのはめ込みが浅いため、車体断面が少し見えます。 |
トミックス |
マイクロエース |
KATO |
トミックスとKATOは銀車輪、マイクロエースは黒色車輪です。マイクロエースにはJRマークがありません。
下はトミックスとKATOの側面ルーバー付近を拡大したものです。
トミックス |
KATO |
ルーバーのモールドはトミックスは浅め、KATOは深めです。トミックスのJRマークは、ここまで異常に拡大しても耐えるほどくっきり印刷されています。最近の印刷技術は驚異的ですね。
側面窓の表現にも各社の特徴があります。
トミックス 側面窓のHゴムは車体側のモールドで、車体表面とツライチにガラスがはめ込まれています。 |
マイクロエース Hゴムはガラス側なので、トミックスとは逆にHゴムの外側にへこみがあります。 |
KATO Hゴムは車体側に強めにモールドされています。ガラスは省略されています。 |
塗装はトミックス(2008年)が最もきめ細かくて滑らかに見えます。ややたっぷり目で、モールドのエッジなどに厚みが出ている箇所もありますが、いつものトミックス的な塗装です。
KATO(2003年)はそれより薄めの塗装に見え、表面はつるつるではありませんが、もとのモールドがくっきり出ていてカチッとした感じです。マイクロエース(2002年)も同様ですが、KATOに比べるとモールドが甘いので、厚塗りされているように見える部分もあります。
上からKATO、トミックス、マイクロエースの順です。 トミックスとマイクロエースはほぼ同じ長さで、KATOはそれより数ミリ長くなっています。 |
今回のトミックス製品はフライホイール内蔵ですが、この効果が抜群で、とても滑らかに走ります。フライホイールの滑らかさで有名な製品にはKATOのEF81、EF65などがありますが、この車両は小型機なのにそれを上回るほどの過走効果があります。今までのトミックス製品に物足りなさを感じていた方には、ぜひ実際にこの走りを味わっていただきたいです。
大型のフライホイールが2個見えます。その分ウエイトが少なくなっているので、これを付けないよりは牽引力が落ちているかもしれません。しかし今までのトミックス製品とはまったく違う異次元の走りをするため、満足されるファンの方は多いのではないかと思います。 動力部の両端には灰色のシャッターがあり、それをスライドさせることによって、チップLEDが見え隠れし、ライトの消灯ができます。写真の右側は点灯、左側は消灯の状態で、右側は白いチップLEDが見えています。切り替えにはボディーを外す必要があります。 なお、このシャッターは左右の動力ブロックを合わせる留具を兼ねています。 |
南を目指した仲間で、別な遊び方を一瞬だけしてみました。→ED79の着せ替え
いつも適当に交換しているカプラーですが、今回は0番台+100番台の連結部のみTNカプラーにして、それ以外の両端をマグネ・マティックカプラーにしました。
一方は蒸気機関車的にMT-7を取り付けました。 スカートの裏にプラ板を貼って高さを揃えます(使うカプラーにより、1.2mm〜2mmくらいで調整)。そこに、蒸気機関車の前部に付けるときと同様に加工したMT-7(KATO品番11-710)を接着して終わりです。 もう一方は普通にNo.2001を使いました。スカートの開口部を切り開きたくないので、カプラー側を少し切り欠いてからMT-7と同様に接着しました。スカートの裏に貼るプラ板は1.5mm(1.2mm+0.3mm)としました。あまり後ろに引っ込めると、カプラーの後端が台車に当たります。 追記:開口部の高さと微妙に合わないときは、写真の両角の切り欠きをつなぐように一直線にカットする方法もあります。 ただその場合は、カットしすぎるとカプラーが少々下を向いて具合が悪くなります。 |
無線アンテナを取り付けるために屋根に自分で穴を開けるようになっており、例によって「上級者向け」となっています。穴を開けるだけですから実際にはむしろ初級者向けだと思うのですが(少なくとも中級者よりは前でしょう)、それは置いておいて…その前に細かい信号炎管やホイッスルカバー、手すりなどの取り付けをいくつもやらなくてはいけないので、そちらを乗り越えた方には穴開けなどごく簡単にこなせそうです。
とにかく走りから外観までよく検討されている力作だと思います。特に動力の滑らかさをあまり仰々しく宣伝せず、こんなことは朝飯前というようにさらりと流しているあたりが素敵です。
●比較した模型
・トミックス JR ED79 0形電気機関車(2176)
・トミックス JR ED79 100形電気機関車(2177)
・マイクロエース ED79-7・106重連セット(A0193)
・KATO ED79(3031)