ついでに(何のついでか)KATOの木造機関庫を組み立ておきました。
これはローカル機関区ストラクチャーシリーズのひとつで、イージーキットとなっています。どこがイージーかといいますと、接着剤を使わないことと、部品数が少なくなるように工夫されていることで、組み立て方法の基本は通常のプラ模型と同じです。
プラの成型色も色分けされているので未塗装でも見られますが、昨今の塗装済み完成品のストラクチャーに混ぜるといかにもプラッチックな感じがしますので、何か塗ったほうがよいです。
この製品が出る前からKATOには重厚なレンガ複線機関庫キットがありましたが、輸入を止めたのか今のカタログからは落っこちています。 |
「大型機関車2台を余裕で格納」です。確かに写っている2両は、KATOの現行品では最大の部類です。 |
さっそく組み立てます。
[1] 小屋根の部品をランナーから切り出します。ニッパーで切って、切り口をナイフなどできれいにします。 |
[2] 小屋根の壁を、大屋根の溝に差し込みます。この段階ではまだぐらつきますが、あとで固定されます。 |
[3] その上から屋根をかぶせます。 |
[4] 組み合わせたままそっとひっくり返し、裏からネジで留めます。4箇所ありますが、ここでは仮組みなので(塗るときにばらすので)2箇所のみ留めました。 |
[5] 煙突4本を屋根に差し込みます。少しひねってやると比較的しっかり留まる角度がありました。 |
[6] 機関庫本体は一体成型です。屋根に合わせてネジ留めするだけで完成します。 |
[7] 煙突の下に煙抜きのラッパを差し込みます。少しゆるかったので、接着剤を併用したほうがよかったようです。レイアウトに取り付けてから落っこちると面倒です。 |
[8] 3箇所の梁をはめ込みます。中央の1つだけ、てっぺんの形が少し違います。この部品が一番ゆるかったので、あとでここだけ接着剤を使いました。 |
[9] ガラスには窓枠が印刷済みです。4ピースに分かれています。 |
[10] ガラスは余白の幅の広いほうを屋根側にして差し込み、外壁に少しずつはめ込みます。 |
[11] 3本の基礎をはめ込みます。外壁とガラスの下部が一緒に基礎の溝にはまります。一度はめると取りにくいので、塗装するときはまだ付けないほうがよいと思います。 |
[12] ここまで1時間もかかりません。部品の切り口が表に出る場所があまりないので(小屋根の妻板ぐらい)、割と気楽です。 |
[1] 塗装をしないときは、紙やすりで適当に表面を荒らしてみると面白いかもしれません。 |
[2] 真鍮ブラシで木目に沿って擦ってみたり…。 |
[3] ちょっと良くなりますヨ。ただ見た目ほどは生地が変化しておらず、洗ってみると削りカスが流れて、ずいぶんおとなしくなってしまいます。 |
[4] 荒らした上から直接汚しを入れて変化を出す方法もありますが、未塗装のうちは汚しが乗りにくいです。 手軽なウェザリングマスターが売られていて便利です。新品を初めて使うときは、付属のスポンジ部分で表面を強めに何度も擦り、表面がぼろぼろと粉状になってから使うとうまくいきます。 |
[5] さて、水性塗料(タミヤカラーのアクリル)で好きなように塗りました。 蒸機の現役時代、私の周りにあったり住んだりしていた古い木造の建物は、茶色というよりは一様な灰色でしたが、理由あって少しこげ茶を混ぜました。 あとでウェザリングするのは面倒くさいので、初めからエアブラシで煤けた色に塗装しました。 |
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[6] 塗装後に窓ガラスをはめ込み、再組み立てしたところです。 窓ガラスに印刷されている窓枠は製品のままです。一応このことも考えて、外壁の色に少し茶色を混ぜていました。 |
付属のシールを貼って完成としました。入口のゼブラ模様と番号はよく見られます。場合によっては安全第一の文字などもありますが、あまりにもパッケージの作例と同じになってしまうのでやめました。
あんまり上手にできませんでしたが、ただ組み立てるだけなら簡単です。
全体的にどの程度のイージーキットであるかは、塗装の比重をどうするかで変わります(私は、テキトーに塗ったので楽でした)。
煙突の傘を支えている棒が強度重視のため「板」になっているので、そのあたりを線材で作り直すなどして細密化もできると思います。
続いてレンガ機関庫組立キット(津川洋行)へ。