Nゲージ蒸気機関車2010年のメモ>2010.11.2

イージーキット-木造機関庫(KATO)

ついでに(何のついでか)KATOの木造機関庫を組み立ておきました。
これはローカル機関区ストラクチャーシリーズのひとつで、イージーキットとなっています。どこがイージーかといいますと、接着剤を使わないことと、部品数が少なくなるように工夫されていることで、組み立て方法の基本は通常のプラ模型と同じです。
プラの成型色も色分けされているので未塗装でも見られますが、昨今の塗装済み完成品のストラクチャーに混ぜるといかにもプラッチックな感じがしますので、何か塗ったほうがよいです。


パッケージ

パッケージ
この製品が出る前からKATOには重厚なレンガ複線機関庫キットがありましたが、輸入を止めたのか今のカタログからは落っこちています。
大型蒸気機関車2台を余裕で格納
「大型機関車2台を余裕で格納」です。確かに写っている2両は、KATOの現行品では最大の部類です。

組み立て

さっそく組み立てます。

小屋根の切り出し [1] 小屋根の部品をランナーから切り出します。ニッパーで切って、切り口をナイフなどできれいにします。
小屋根の壁をはめ込む
[2] 小屋根の壁を、大屋根の溝に差し込みます。この段階ではまだぐらつきますが、あとで固定されます。
屋根をかぶせる
[3] その上から屋根をかぶせます。
ネジ留めする
[4] 組み合わせたままそっとひっくり返し、裏からネジで留めます。4箇所ありますが、ここでは仮組みなので(塗るときにばらすので)2箇所のみ留めました。
煙突を差し込む
[5] 煙突4本を屋根に差し込みます。少しひねってやると比較的しっかり留まる角度がありました。
本体に屋根を留める
[6] 機関庫本体は一体成型です。屋根に合わせてネジ留めするだけで完成します。
煙抜きの取り付け
[7] 煙突の下に煙抜きのラッパを差し込みます。少しゆるかったので、接着剤を併用したほうがよかったようです。レイアウトに取り付けてから落っこちると面倒です。
梁の取り付け
[8] 3箇所の梁をはめ込みます。中央の1つだけ、てっぺんの形が少し違います。この部品が一番ゆるかったので、あとでここだけ接着剤を使いました。
窓ガラス
[9] ガラスには窓枠が印刷済みです。4ピースに分かれています。
ガラスの取り付け
[10] ガラスは余白の幅の広いほうを屋根側にして差し込み、外壁に少しずつはめ込みます。
基礎の取り付け
[11] 3本の基礎をはめ込みます。外壁とガラスの下部が一緒に基礎の溝にはまります。一度はめると取りにくいので、塗装するときはまだ付けないほうがよいと思います。
未塗装完成 [12] ここまで1時間もかかりません。部品の切り口が表に出る場所があまりないので(小屋根の妻板ぐらい)、割と気楽です。

塗装

紙やすりで荒らす
[1] 塗装をしないときは、紙やすりで適当に表面を荒らしてみると面白いかもしれません。
真鍮ブラシで荒らす
[2] 真鍮ブラシで木目に沿って擦ってみたり…。
木部を荒らしたところ [3] ちょっと良くなりますヨ。ただ見た目ほどは生地が変化しておらず、洗ってみると削りカスが流れて、ずいぶんおとなしくなってしまいます。
ウェザリング・マスター

[4] 荒らした上から直接汚しを入れて変化を出す方法もありますが、未塗装のうちは汚しが乗りにくいです。

手軽なウェザリングマスターが売られていて便利です。新品を初めて使うときは、付属のスポンジ部分で表面を強めに何度も擦り、表面がぼろぼろと粉状になってから使うとうまくいきます。
この商品、使った感じでは、要はパステルをケーキ状に固めたもののような気がします。

塗装

[5] さて、水性塗料(タミヤカラーのアクリル)で好きなように塗りました。

蒸機の現役時代、私の周りにあったり住んだりしていた古い木造の建物は、茶色というよりは一様な灰色でしたが、理由あって少しこげ茶を混ぜました。

あとでウェザリングするのは面倒くさいので、初めからエアブラシで煤けた色に塗装しました。

塗装後の組み立て

[6] 塗装後に窓ガラスをはめ込み、再組み立てしたところです。
やや明るく写っていますが実際はもっと暗い感じに塗られています。

窓ガラスに印刷されている窓枠は製品のままです。一応このことも考えて、外壁の色に少し茶色を混ぜていました。

完成

付属のシールを貼って完成としました。入口のゼブラ模様と番号はよく見られます。場合によっては安全第一の文字などもありますが、あまりにもパッケージの作例と同じになってしまうのでやめました。

完成

完成(前面)

あんまり上手にできませんでしたが、ただ組み立てるだけなら簡単です。
全体的にどの程度のイージーキットであるかは、塗装の比重をどうするかで変わります(私は、テキトーに塗ったので楽でした)。

煙突の傘を支えている棒が強度重視のため「板」になっているので、そのあたりを線材で作り直すなどして細密化もできると思います。

続いてレンガ機関庫組立キット(津川洋行)へ。


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