レンガ機関庫の姉妹品になるのでしょうか、単線の木造機関庫です。
地方鉄道の駅の隅っこに置きたくなるような、手ごろなサイズです。
レンガ機関庫と同様の構成で、無塗装素組みでも一応の形になります。それでも作業がお嫌いでなければ一応塗装したほうがよいと思います。
レンガ機関庫と同様のパッケージですが、単線なので妻板や屋根が小さく、ややボリュームが少なめです。 |
こちらも「なぜか」色んな車両に合うようです。ナローもいいですよね。そちらまで手が回りませんが…。 |
壁の両側に突っ支い棒があるので、先にこれらを接着してから塗装することにしました。
[1] 部品すべてです。ぱっと見るとバリがたくさんあるように見えますが、バリはランナーにあるだけで部品にはありませんでした。 |
[2] 部品を切り離したところです。妻板の下部の棒は最後まで付けておきました。また、行き止まり式にするときは壁のパーツも接着します。 |
[3] 煙突の筒は屋根と一体です。煙突の傘が2個あるので、なくさないうちに接着しておきました。ちょっと内側を削らないと入らないかもしれません。 |
[4] 突っ支い棒には成型の関係で丸いくぼみが2個あるので、そこを瞬間接着剤で埋めて平らにしました。くぼみが思ったより深く、パテのほうがよかったのですが、しばらく使わないでいるうちにチューブごと固まっておりました…。 |
[5] 隙間ができないよう、ヤスリで取り付け面を調整しました。横方向にも抜き勾配がついているので、そのまま接着すると壁に対して垂直に付きません。あとは多めにプラ用接着剤を付け、ムニュらせて※1付けました。 |
[6] 塗装の前に仮組みして、壁のどの面が表に露出するのかを確かめておきました。 |
※1 タミヤセメントなどのプラモデル用接着剤はプラ素材を少し溶かすことによって接着するので、やや多めに塗って押し付け、柔らかくなったプラを「ムニュッ」と押し出して、小規模な隙間を埋めることでございます。
[1] ここで塗装しました。壁は古ぼけた木のグレーにしたかったのですが、模型的に少し色味を加えようということで、ニュートラルグレーとフラットアースを半々にしました。 |
[2] ガラスには窓枠がモールドされているので、定規を当てて烏口でグレーを引きました。外側は隙間が見えないように適当に(かなり適当)塗り足しました。面相筆で塗るのに比べて断然早いです。 |
[3] ガラスを壁の裏側にはめ込みます。念のためポッチ部分にゴム系接着剤も付けておきました。 |
[4] 取り付けたものを表から見たところです。ちょっとはめ合いが横にずれているようですが、そのまま組んでしまいました。 |
[5] 妻板の柱の溝に側板を差し込んでL字形に接着します。ゴテゴテに固まって使えなくなったタミヤセメントがあったので、ラッカーシンナー(プラ用塗料の薄め液ではない)を混ぜて復活?させて使いました。しかし、馴染むまで1〜2日かかります。 |
[6] 全体を四角に組んだところです。部品自体の曲がりが少しありますが、古い木造という設定なので別に構わないです。 |
[7] 屋根を取り付けますが、妻板を合わせると、側板と屋根の接触部分が少なくて少々苦労しました。屋根を歪めて側板に届かせ、瞬間接着剤で要所を無理やり止めてから、プラ用接着剤を流しました。 |
[8] 最後に妻板の下に残った仮ブリッジをカットし、切り口はごまかしました(笑)。 |
[9] これで組み立ては終わりです。基礎も作ろうかと思いましたが、草や土に隠れてほとんど見えないものもあるので、今はまだこのままにしました。 |
やはり都会よりはローカル線的な車両に合いそうですが、小型〜中型蒸機にも、気動車やディーゼル機関車にも似合います。
底面の幅は、突っ支い棒を除けばジオコレの電車庫とほぼ同じで、長さが1センチくらい長い感じです。この作例で底面部が161×37mm、突っ支い棒を入れれば幅161×59mmでした。
ナローにも合いますが、大柄なものには窮屈です。小型DLあたりが似合いそうです。
しかし、世の中にはまだ多くのキットがあります…。次は実際に木材で作られたキットです。