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日車Cタンク(新動力)の組み立て(トーマモデルワークス) その4

プラスチック車体の続きです。完成に向かいます。

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ボイラー合体

給水口

タンク上面には側板の断面が見えるため、埋めてヤスるとよいのでしょうが、簡単に作るためそのままにしました。

ボイラーを固定する前に、左右の給水蓋(P14)を接着しておきました。
向こう側の給水蓋、プラスチック樹脂が端まできちんと流れておらず、ちょっと欠けていました。

煙室扉

煙室扉(P7)の接着のため、ボイラーに合わせてみました。
煙室扉の裏側の出っ張りが少し大きいようで、あまりぴったり合う感じがしなかったので、ボイラーの断面の内周を少しナイフで面取りしました。

安全弁、煙突接着

煙室扉、煙突、安全弁を接着しました。ボイラーの外観はこれで終わりです。

ウェイト接着

ボイラー内とサイドタンク内に、付属のウェイトをゴム系接着剤で接着しました。

上下合体

試走するため、上下を合体させました。
フレーム下の取り付け穴にプラワッシャーを置き、ネジが直接左右のフレームに接触しないようにネジ留めしました。

ウェイトの絶縁

下廻りにネジ留めして試走したところ、ショートしてまったく動かなくなりました。
調べると、動力ユニットのプラ板を留める前方の2本のネジが、ウェイトに当たってショートしていました。
ウェイトの接触部分にテープを貼って絶縁しました。

組み立てによってはぎりぎり当たらず、ショートせずにすむこともあるかもしれません。

試運転

もう一度上下を合体して試走しました(ズボラして前回の写真です)。
今度こそ、大丈夫です。

ボイラー固定

ボイラーを車体に接着しました。ちょっと水平が出なかったような気がしますが、あとで直しやすいよう、要所で留めるだけにしてあります。

車体下側の部品

前端梁

前端梁(P13)です。リベットがきれいに並んでいます。

端梁接着

デッキの前方に接着しました。これでやっと、机の上に置いても傾かなくなりました。

ステップ

入口の真下にステップ(P15)を接着しました。
車体内側に貼り重ねる恰好になりますが、のりしろが十分大きいのでしっかり付きます。

ピストン棒のカット

シリンダーブロックを付ける前に、ピストン棒の長さを現物合わせで調整しました。長すぎるとシリンダー前蓋につっかえるためです。

ただ、切りすぎるとピストン棒が抜け落ちてしまいます。動輪を回してピストン棒が一番後ろに下がったとき、どれぐらい長さの余裕があるかを最初に調べ(矢印の部分)、それより短くならないように少しだけカットしました。
ギヤのアソビによって、ピストン棒が一番下がったと思っても、さらに少し下がることがあるので、確かめてからカットしました。

シリンダーブロック接着

ピストン棒の長さが決まったので、ホワイトメタルのシリンダーブロックを床板に接着しました。

ブレーキシリンダー

フレームの後部に、ブレーキシリンダー等を付けるため、一度下廻りを外しました。
P23およびP24部品になります。

公式側

こちら側はP24部品です。フレームの穴に差し込み、内側から瞬間接着剤で付けました。

非公式側

こちら側はP23部品です。いずれも、上廻りを取り付けると、キャブ下のステップに隠れてあまり見えなくなりますけど。

カプラー解放てこの接着

前後のカプラー解放てこ(P18)を、端梁のてこ受けに接着しました。
プラスチック製のパーツですが、太さは十分あるので、扱っていても強度的な不安は感じませんでした。

最終組み立て

つかみ棒

最後のプラ部品はつかみ棒です。
根元の穴の径も比較的ぴったりで、はめ込むだけで安定して付きました。ただ一応接着剤は付けておきました。

ナンバープレート

ナンバープレートは赤塗装され、磨き出し済みなので、切り離すだけでそのまま使えます。

私はいつもタミヤのエッチングはさみを使って、ランナー部分をナンバーぎりぎりの位置でカットしています(あまり無理に刃を密着させると部品が曲がります)。

公式側

保存機をまねしたりして、前と側面に貼り付けました。
前回は「4」を使ったので、今回は「5」にしました。まあ適当です。

非公式側

後部にも好きな位置に貼っておきました。

カプラーの穴拡大

カプラーは付属していません。アーノルドカプラーの取り付けが説明されていますが、私はマグネ・マティックカプラー No.2001のショートシャンクタイプを使いました。
新動力はフレームの幅が少し広くなっているので、カプラーの左右を削らなくても入ります。

このカプラーの取り付けネジはM1.2ですが、フレーム側のネジ穴はM1.4なので、1.4mmドリルで穴を少し広げました。

カプラー取り付け

手持ちのM1.4ネジで取り付けました。カプラーの厚さよりもちょっと長いぐらいのネジです。
そのままネジ留めすると、旧動力よりもカプラーが少し高くなってしまうので、余っているプラワッシャーを1、2枚挟んで下げました。

カプラー高さ

大体問題なく付きました。

完成

ここで完成としました。組み立て時間はのべ7時間ぐらいでした。
動力部の組み立て工数が減ったのと、あまり調整が必要なかったので、あっさりできたような気がします。

日車Cタンク(新動力)

日車Cタンク(新動力)

日車Cタンク(新動力)

走行の挙動は安定していました。ただギヤ比が異なるため旧動力よりも加速が速いです。
音は旧動力に比べてだいぶ静かでした。なぜかウェイトの付いた上廻りを載せると、バックの際に前進に比べてギヤ音が大きくなりました。噛み合わせなど組み立てのマズいところがあるのかもしれませんが、前進は静かなので特に困らず、今のところそのままです。

新旧の速度はだいぶ違うのに、試しに重連してみると意外に走れました。互いが負荷になり、また適当にスリップして差が吸収されているのかもしれません。あまりこういう使い方はしないでしょう。

日車Cタンク(新動力と旧動力)

新動力はキャブの前半分にモーターが入っていますが、旧製品では少し上から見ると金色のフライホイールが丸見えだったので、実感味はそれほどマイナスになっていないと思います。
動輪はスポークが抜けている旧製品のほうが若干深みがありますが、動輪の間にあった白いプラネジが新動力ではなくなっているため、全体の実感は悪くなっていないように感じました。
旧動力も低速の粘りがあって好きですが、難易度では今回の製品のほうがずっと簡単に感じました。

日車Cタンク(新動力)

新動力

日車Cタンク(旧動力)

旧動力

キットを発売すると、どのくらいの感想がメーカーにフィードバックされるのかわかりませんが、組み立てに手間がかかった箇所はとてもよく洗い出されて、改良されているように感じました。
カシメは必要だったものの、クロスヘッドまわりは構造が整理され、スライドバーから落ちにくくなっているのは良かったです。
やや不安だったのは、アイドラーギヤの軸受けが開きやすいのと、ネジ1本で止まっているために向きが変わりやすく感じたところでしょうか。ただ、今のところ支障は出ていないようです。 この記事を書いている間も、プラ貨車4両を牽いてずっと調子よく走っています。


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