旬を味わう部屋(2018年立秋から)


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11月4日
 11月に入り今年も残すところ2ヶ月になってしまいました。先週から今週は夏に伸びたお茶を刈り落とし来春のお茶摘みのために上部を均し、秋肥と呼ばれる肥料を散布しました。本来であれば10月上旬に行う仕事ですが1ヶ月遅れになってしまいました。
 大豆の葉はますます黄色が広がってきており、白菜は玉を巻き始めました。またキャベツも小さいながら玉になり始めました。気温が下がったせいか上を飛び交うモンシロチョウもほとんど姿を見なくなり、葉を虫に食われる心配がなくなりました。気温が下がっても白菜、キャベツ共に大きく育つので年内には収穫できそうです。
 さつま芋も霜が降りる前に全て掘り上げました。先月10日に試し掘りをした時は細くてがっかりした紫芋は結構大きなものが採れました。試し掘りが悪いサンプルだったようです。もう一つの人参芋という品種はサンプル通りのそこそこのものが採れました。孫が「じいじー、おいもくださ〜い」ともらってくれるので嬉しい限りです。7日が立冬なので秋の部屋は今週が最後です。
白菜 キャベツ
10月28日
 今週は比較的良い天気が続きましたが、朝夕の気温はぐっと下がり肌寒さを感じるくらいになりました。そのような環境で冬野菜はだんだんと大きくなってきました。キャベツと白菜はもうすぐ玉ができ始めるくらいになり、大根も細いながら根が地表に出始めています。生育が遅れているため収穫はまだまだ先になりますが、順調に育ってほしいものです。
 気温が下がったせいで大豆の葉が急激に色づき始めました。葉が落ちたら収穫が始まりますが例年通り来月中旬になるでしょう。
 14日の記事で紹介しましたが玉葱の苗床の状況です。台風による豪雨で種が流され中央部分は殆ど発芽していません。しかし流された種が苗床の外で50本ほど芽を出しているので少しは足しになりそうです。
冬野菜畑"" 大豆 玉葱苗
10月21日
 今週も秋晴れとは程遠く、お日様が十分照ったのは今日だけ。これでは冬野菜の生育は大幅に遅れるでしょう。そんな中でしたが稲刈りを18日に行いました。台風24号の強風で稲の7割は倒伏し、実った穂先が田圃の土に潜ったものもあり今年の収量は大幅減の見込みとなりました。刈り取った稲は束ねて稲架掛けしましたが、一部は束ねずに平籠に広げて乾燥しています。これは注連縄用の藁で、少しでも緑を残すためです。束ねたものは中が蒸れて茶色に変色してしまい見栄えが悪くなるためにひと手間かけています。
 里芋の収穫時期になりました。早生系の土垂をまず掘ってみましたが孫芋が大きく育っていて一安心、1株でバケツ1杯が採れました。今年は雨が多かったためで例年にない成長具合で、他の作物は収量が少ない中なので思わず笑みがもれました。
稲刈り里芋
10月14日
 台風24号は30日深夜に最接近し、暴風雨により2330停電、翌日になっても通電せず急遽ポータブル発電機を持ち出しTVと冷蔵庫に給電しました。その結果停電は市内どころか中部電力管内で広範囲に停電していることが分かりました。多層階アパートではポンプアップ停止のため断水とのヘルプが入り宅からポリタンクタンクに詰めた水を運び込みましたがエレベーターも動かないため階段で運び込みました。そのお宅からはずいぶん感謝されましたが、宅は停電だけで、最小限の電力は確保できたため、あまり不便は感じませんでした。当地域は幸い1日の23時過ぎに通電されましたが隣の区域は翌日深夜にやっと復旧したそうです。もう一つの被害は潮風が吹いたことによる塩害で、竹や木々の葉が枯れてしまいました。畑を見に行くのが怖かったのですが、2日に見回りしたところ玉葱の苗は芽を出したものが3割ほどしかなく、来年の玉葱は大減収となることが確定しました。幸いにも被害はこれだけで、里芋、さつま芋及び大豆はさしたる被害は見られませんでした。
 今週のほとんどは小豆の跡地に生えた雑草除去に費やしましたが、高温と降雨により草がはびこり手間がかかりました。またこの環境下では虫も発生して成長中の蕪、水菜、大根は葉がなくなるほどの被害です。しかしながら少し大きくなった白菜やキャベツはこれに負けずに少しづつ大きくなっています。
 まだ少し早いのですがさつま芋の試し掘りを10日にしたのですが、画像左側のアヤムラサキは極細の芋しか付いていずガックリです。蔓の茂り具合は良いので大きな芋を期待していたので余計に残念で、今年の作物は期待外れが多く気持ちも萎えます。
冬野菜畑 さつま芋
9月30日
 今週も雨ばかり、26日に中生と晩生の玉葱の種蒔きをしたのですが、その後2日続きの雨で上にかけた燻炭が流出してしまいました。芽が出てくれるか心配です。更に種蒔き前の苗床の下をモグラが縦横に通過し表面は凸凹にされ、種蒔き前に均したのですが地下の穴までは埋められず、雨降り後はかなり凸凹しています。
 お正月の七草粥用のが芽を出しました。先に発芽した水菜は虫が付き成長は思わしくありません。蕪がそうならないことを見守るしかありません。雨ばかり降り殺虫剤を散布しても効果がありませんから…
 さらに悪いことは続き、非常に大型の台風24号が接近中で、現在嵐の前の静けさですが夜半に最接近とのことで被害が心配です。
蕪
9月23日
 15日に種蒔きした早生玉葱が20日に芽を出し始めました。22日まで雨が降り続いたのですが、燻炭のおかげか雨に叩かれずに順調に育っています。残りの中生、晩生種は月末に種蒔きの予定です。
 ブロッコリーとキャベツのがポリポットの中で大きくなってきたので22日に定植しました。キャベツは初秋、湖水及び春波という品種でそれぞれ24本づつです。まだ気温が下がらずちょうちょがヒラヒラ舞っているので青虫防除の農薬散布は必要でしょう。追い蒔きした大根は無事発芽したのですが、白菜は芽を出さず、補充用のポット植えの苗が随分と大きくなったので、同じく22日に定植しました。未発芽株が多いので補充用苗48本は全て使ってしまいました。来週は秋雨前線による雨の予報が出ているため定植後の生育が心配です。下手をするとこの冬の葉物野菜の価格は高騰するかもしれません。
発芽した玉葱苗 定植したキャベツ 定植した白菜の補充苗
9月16日
 今週の初めに蕾を付けた彼岸花を見つけました。名前の通りお彼岸が近くなると芽を出します。球根が多い場所はお彼岸の中日頃は赤い絨毯を敷き詰めたようになります。
 先週芽を出した大根ですが、種蒔き後大雨が続いたため種の上に土が流れ込み2割ほどしか発芽しませんでした。しようがないので15日に追い蒔きをしました。白菜も同様に追い蒔きしました。大雨後の11日に撒いた水菜は14日に芽を出し始めました。これはお正月のお雑煮用です。
 15日に早生玉葱の浜育の種蒔きをしました。6月にポリシートで覆い夏の高温で土壌殺菌した苗床のポリシートを剥がし、棒で抑えて浅い溝を作り、そこへ種を筋蒔きします。両脇の土を軽く寄せて種を隠し、その上に燻炭を振りかけて固く鎮圧して作業は終わり。後は芽が出るのを待つだけです。玉葱は種蒔きが早すぎると苗が育ちすぎて董立ちの割合が高くなり、遅いと育ちが悪くなるため、種蒔き時期は必ず守るようにしています。
彼岸花 水菜 玉葱の種蒔き
9月9日
 台風21号は今回も当地のはるか西を通過し暴風圏域にもかからなかったため影響はなかったのですが秋雨前線がへばりついているため5日と6日しか晴れの日はなく5日も前日の雨で畑の土は水を大量に含んでおり、実質6日しか畑作業できませんでした。そのような中で29日に種蒔きした人参が6日に芽を出したので、覆っていた新聞紙を外しました。またこの日には大根と白菜の種蒔きを先に作っておいた畝に直播しました。このうち大根は本日発芽をし始めました。
 2日に発芽したポット植えの白菜は本葉が出るまでに大きくなっています。
発芽した人参 発芽した大根 白菜苗
9月2日
 9月に入って猛暑も去り、朝方は過ごしやすくなりました。27日に冬野菜を植え付ける区画の耕耘、畝立てを行いました。来週初めに台風21号が近くを通過する予報なのでこれをやり過ごしてから種蒔きをする予定です。29日には黒田五寸人参の種蒔きをしました。あらかじめ灌水した畝に種を蒔き、燻炭を被せた後軽く土を掛け、新聞紙で覆い乾燥の防止をします。
 種蒔きはまだ先になりますが、玉葱の種の購入が終わりました。早生種から晩生まで、また普通種と赤玉葱を合わせて10品種となります。玉葱も品種改良は進み、数年前の品種でいくら探しても見つからないものがある一方昨年から現れた新品種もあり、今年は1品種が加わりました。沢山の品種を育てるのはできるだけ早く食べたいのと、保存性の良い品種で周年自家供給を目指すためです。
 先週発芽したキャベツとブロッコリーは本葉が出始めたので昨日ポットに1本植えしました。また31日にポット蒔きした白菜は本日芽が出始めました。朝乳白色だった芽は、午後には緑の葉に変わっています。白菜は根が弱いため直播が主で、このポット蒔きは未発芽及び発育不良株の補充用です。前述の理由でポットには1粒しか蒔いていません。
冬野菜予定地 人参の種蒔き
今年の玉葱苗 白菜の発芽
8月26日
 台風20号は、遥か西南を通過し風の影響はなかったのですが85oの雨が降りました。そろそろ冬野菜の区画の準備をしなくてはならないのですがこの雨により来週に延期です。その代わりと言ってはなんですが、ポットへのキャベツとブロッコリーの種蒔きは22日にしました。ポットへ入れる土は畑の土7割、バーク堆肥とバーミキュライトを15%づつ混合した自家調合培土です。26日には早くも発芽しました。これらは根が強いため、1鉢にたくさん蒔き、本葉が出たところでポットに1本植えして定植まで育苗します。
 19日に穂が出始めたは、穂が出そろい早くも頭を垂れ始めています。このまま順調に育てば10月中旬に稲刈りができます。
 小豆の収穫は終盤に差し掛かり大した量は採れなくなりましたが、大豆と黒豆の花が咲き始めました。こちらは11月中旬以降に収穫します。
キャベツの幼苗 稲の穂 大豆の花
8月19日
 今朝は室温が26℃で、今迄が熱かったせいで肌寒く感じました。又鳴く蝉もほとんどがツクツクボウシになりだんだんと秋が迫ってくる感じです。さて今週はご先祖様を迎えるお盆の行事が主となりました。13日の朝にナスを採ってきて、小豆で目、小豆の若い莢で鞍、南天の葉で耳、尾っぽはネコじゃらし、足はオガラで牛さんを作り、8日に編んだ真菰の茣蓙の上に安置します。お盆の間だけ仏壇へは7対の小さな椀で3度の食事をお供えします。13日夕と毎朝はご飯とお味噌汁、14日昼はおはぎ、夕は野菜のお煮つけ、15日昼はそうめん、夕は精進揚げをお供えするのが我が家に伝わるしきたりです。牛さんにも同じものをお供えします。
 16日は精霊送りです。以前は川に流していたのですが、公害問題が起きてから、広場で区全戸の盆飾りをお焚き上げをするようになり、この時の燃料である枯れ竹は我が家で準備することになっています。前日からの雨が止んだ6時半に点火したのですが、直後に遠州灘から北に向けて発生した局所的な線状降水帯による豪雨で火も消されてしまいました。一時は視界が500m程になり新幹線も徐行する位でしたが、1時間半ほどで雨は止み空も明るくなってきたので再点火を試みました。竹の表面は濡れていましたがバーナーで焙ったところ無事火が付きました。種火が付けばこちらのもの。竹を徐々に増やし火力が強くなったところで盆飾りを投入してお焚き上げは無事終了。雨の降るお焚き上げは初めてでしたが竹の火力により全て灰になりました。
 お盆の間畑仕事はお休みなので、17日には小豆がどっさり採れましたが、しいなが多くきれいな小豆はあまり多くはありませんでした。スイカも晴れが続いたことと16日の豪雨で蔓が上がり気味です。そのような中で本日の出穂を確認しました。まだ4割ほどですが数日ですべて穂は出そろうと思われます。
14日のお供え 15日のお供え
牛さんへのお供え 出穂
8月12日
 相変わらず暑い日が続いていますが7日が立秋でしたので秋の部屋に模様替えです。
 今週はお盆を迎える準備の週です。まずは31日から焚き始めた迎え火です。13日まで毎晩松明(たいまつ)に火を点け道に迷うことなくご先祖様をお迎えする道標で、台の大きな石は私が物心の付いた頃からずっと使い続けています。また松明は約60年前に切り倒した松の根で、松脂がぎっしり詰まった特上品です。近所の松はマツクイムシの被害にあいスカスカになっているので今となっては貴重な品です。
 お盆を迎えるにあたっての必需品は真菰で編んだ茣蓙です。ご先祖様を背に乗せて運んできた牛さんがお盆の間この茣蓙の上で休息するためのもので、中学生の頃から作るのは私の役目になっています。
 仏壇にお供えするカボチャスイカも収穫しました。11日はふくろい遠州の花火大会が開催され、毎年見物に訪れる子や孫の接待で行うBBQの材料にもなります。スイカは孫が大好きで、じいじのおスイカと言って独り占めする位なので作った甲斐があります。花火大会は終盤に雨にたたられることが多いのですが今年はそれもなく最後まで楽しませてもらいました。
迎え火 真菰の茣蓙
かぼちゃ スイカ