旬を味わう部屋(2018年立冬から)


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2月3日
 今日が節分で明日が立春なので冬の部屋も今回で終了です。30日にが一輪咲きました。春が近いことを知らせてくれるかのようです。他の枝の蕾はまだ固いのですが、この枝だけは決まって一足早く咲きます。そのようなわけで今週は春を迎えるにあたり里芋の囲いをしました。これは春に植えつける種芋を保存するためで、畑に残っている里芋を土をたくさんつけたまま掘り出し、以前作った単管小屋の庇の下に並べ、芋が隠れるよう土を被せます。4品種作っているので各品種3株づつと結構な量になります。次にこの上に寒さ除けの葦を被せ、シートで覆い作業を終了。畑に残った里芋も全て掘り上げこの区画はクリーンになりました。2月の末にはここへジャガイモの植え付けをします。
梅 里芋の種芋 葦とシートで寒さ除け
1月27日
 今年に入って15日に少々の雨が降ったのですが、雨らしい雨は昨年の12月23日でそれ以降は降っていません。これに加えて当地方は遠州のからっ風が吹き荒れるので切り干し大根作りには絶好の季節です。聖護院大根を約7o角に切り、平籠に広げて風乾します。3日干せば水分が抜けて出来上がりです。画像右が干し上がりで容積が少なくなっています。今年は前述の通り雨がないので綺麗なものが出来上がりました。
切り干し大根干し始め 切り干し大根干し上がり
1月20日
 15日は小正月、この日の朝はススキの茎で作った箸で小豆粥をいただきます。相方さんが絶妙の塩味で作ってくれ、思わずお代わりをしてしまいました。今週は先週の続きでスギナのの地下茎を掘り出す作業をしました。地下で横に伸びた地下茎の節から地上に向かって伸びたもの共々掘り起こす作業を続けた結果何とか終わりました。掘り出した地下茎を積み上げた山は5つに増え高さも増しました。この区画は今年大豆を作付け予定で春先にはまだ畑が空いているので掘り残しのスギナは春先に再度引っこ抜く予定です。
小豆粥
1月13日
今週7日は七草粥、先週採った七草を相方さんがお粥に入れて作ってくれました。草の香りが口の中に広がりました。食べられる野草を探し出した先人に感謝します。また9日には行きつけの種屋さんで種じゃが芋を買ってきました。今年はアンデスレッドが手に入らなかったのですが、他の店で見つけることができ、例年通りメークイン3s、アンデスレッド2s、キタアカリ1sの種芋が揃い、早速日当たりの良い縁側にだして光浴催芽しています。
 これ以外の日は朝に炒り豆つくり、それ以外の時間は畑のスギナこぎをしました。炒り豆は学童保育首に通う児童にプレゼントするもので、だんだん数が増え今年は20g入りを80袋作りました。今年は作り方を少し変え全てガスオーブンで作りました。1晩薄い塩水に浸漬し、朝早くにざるに上げて水切りした大豆を、250度で10分、150度で30分炒ることで出来上がります。注意点はクッキングシートを敷くことと250度の時に焦げないよう時々かき混ぜることくらいです。自宅用を含んで12カップを炒り上げました。昼間のスギナこぎ作業ですが、昨年カボチャを作った区画で前作が玉葱、ほとんど1年間不耕起だったせいか、畑の3分の2がスギナで覆いつくされてしまったので、鍬一丁で畑を約50pほど掘り下げスギナの地下茎を掘り出す作業を続けました。画像で山になっている2つが掘り出したスギナです。とても1週間では作業は終わらず来週以降も続けます。
七草粥 種じゃが芋
炒り豆 畑のスギナ除去
2019年1月6日
 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。年が明けての大仕事は2日で、この日は子や孫、姉たちとその子、孫が我が家に集まり現況報告会からお年玉交換会をします。今年は今迄で一番多い36名が集まりました。またこの日はご先祖様にも新年の挨拶をし、昼食には精進のお膳をお供えします。ご飯、とろろ汁、紅白なます、金平牛蒡、黒豆及び煮物(糸蒟蒻、椎茸の含め煮、筍、くわい)及び漬物の一汁四菜を八重椀に盛りお供えしました。参加者もお相伴しますが、こちらは厚焼き玉子、刺身及び叉焼がプラスされます。とろろ汁は当地方では2日の夜食べると脳卒中の予防になると言われています。年末に作ったお節料理もこの日でほとんどなくなりました。
 早くも本日は6日、明日の朝は七草粥なので材料となる春の七草を採ってきました。画像上左からセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、下左からホトケノザ、スズナ、スズシロで、栽培したのはスズナとスズシロだけで、あとは畑か道端に生えているものを引っこ抜いたものです。
2日に集まった人達 2日のお供え膳 春の七草
12月31日
 1日更新が遅れましたが今日は大晦日、今年の最終週で最後の追い込みをしました。24日には山でウラジロを取り、輪飾りを作り各所に飾りました。あとはお節料理の仕込みで27日は慈姑の皮むきをしました。28日は焼津さかなセンターで冷凍マグロの買い出し、午後には叉焼用の豚肉を購入して漬け汁に漬け込み、夕方には紅白なます用の大根刻み。29日は大福用の餡子作りと丸め、シャトルシェフでの黒豆つくり、糸蒟蒻つくり、金平牛蒡つくりと叉焼の焼き上げをしました。
翌30日は餅つき。子や親戚の分も含んで鏡餅・ポチ、のし餅、大福餅を搗きあげました。餅つきの片づけをした後は栗きんとんをつくりました。素材の味付けとこれ以外のお節料理は相方さんの分担となります。毎年のことと、年末の行動計画表を作ってあるので余裕をもって来年の準備ができました。
輪飾り 皮をむいた慈姑
糸蒟蒻 餅つき
12月23日
 年末モード第3週なのに何やってんだ、と思われそうですが思い立って菰編み機を作ってしまいました。俵を編む機械を参考にしていて、編み紐の固定部分のクローズアップはこのようにテーパーを付けた丸棒をスプリングで押さえ、紐を固定できるようになっています。藁で編むのが本式ですが、縄綯いに藁を使い残りわずかとなったため葦をを混ぜて菰を編み上げているところです。これを作ったのは、門松の胴巻き部分を作るのが目的で、21日に神社に奉納してきました。胴の中は後片付けが楽な様に土ではなく葦の茎を束ねたものを詰めてあり、買ったものは編み紐の麻紐だけで、松竹梅は全て自生のものです。特に松は実生3年になる長ポット植を入れています。本来はいけないのでしょうが根付きなので来年も使用できます。門松の高さは約1mです。
 22日は冬至なので相方さんがカボチャを煮てくれました。カボチャは当然夏に畑で採れたものです。そして本日は宅用の門松を作りました。竹を斜めに切るのも何年もしているため手引き鋸で簡単にできるようになりました。こちらは高さ1.5mあるので重心を下げるため胴の中は肥料袋に土を詰めています。その外側は葦を詰めて直径を稼ぎ、外側は割った竹で化粧します。来週松と梅を飾り完成予定です。この他来週は裏白を取ってきて輪飾りを作るほか、相方さんのお手伝いでお節料理の仕込みです。
菰編み機 編み紐の固定部分 菰編み作業
神社に奉納した門松 冬至のカボチャ 門松の胴部分
12月16日
 年末モード第2週は地の神様の週でした。まず10日には新藁を使って直径約130oのミニ桟俵を作りました。地の神様のおまつりは15日で、夕方に新米でお赤飯を炊き、先に作った桟俵に盛り付け、宅地の西北に安置してある地の神様の社にお供えし、本年無事に住まわせていただいたことを、大地の恵みと共に感謝します。
ミニ桟俵 地の神様
 この間の2日間は注連縄づくりです。お宮当番さんから神社に張るものも頼まれていて、本殿用、拝殿用及び水屋用の3本が画像上段のものです。宅用には神棚に張る棒締め、玄関用の大きな輪飾り、子供宅用の中輪飾り、及びまだ輪になっていませんが、神様がおわす各所に飾る小輪飾りを、藁7束を使って綯いあげました。
 続いての2日間は縄ないです。昔は農作業に使う藁縄は全て自家製だったこともあり、宅には昭和30年代に購入した「記念号栗原式製縄機」があるので年1回これを使い縄ないをします。藁8束を使い1巻できました。これは来週作る予定の門松を縛るのに使います。ストックはあるのですが新藁の緑がないとお正月気分が出ないので毎年作りたてを使っています。
 昨日は先週下漬けした大根の本漬けをしました。たくげん麹漬けの素ゴールドに塩砂糖を加え、くたっとなった大根を隙間なく並べた上に振りかけることを繰り返した上の重しを乗せますが、下漬けと違いわずか1日で漬け汁が上がってきました。年内には食べることができそうです。
注連縄 藁縄 大根の麹漬け
12月9日
 年末モードに入った今週最初の仕事は糯米の籾摺り・精米でした。籾摺りと精米が同時にできる機械があるのでできることですが、今年の収量は3升5合と例年の7割ほどの不作でした。しかしこの糯米のおかげで15日の地の神様へのお供えとお正月の鏡餅ができます。
 昨日から冬らしい気候になりましたがそれまでは暖かい日が続いたせいでキャベツとブロッコリーには青虫が未だ生息しています。見つけ次第潰していますが毎日20匹近くが取れ嫌になります。しかし虫が付くくらいですから成長も良く、8日にはブロッコリーを初収穫できました。キャベツもこれまでに4玉収穫しています。今収穫しているキャベツは初秋という品種で、寒くなってからも成長し、玉がかっちり締まる湖水という品種も作っています。
 同日にはお節料理の材料のくわい掘りをしました。直径20o程の小さいものですが糯米と同じ田圃で育ったものです。
画像はありませんが大根漬けの下漬けもしました。大根は沢庵漬けが一般的ですが、私はたくげん麹漬けの素を愛用しています。来週には本漬けができるでしょう。
精米した糯米 青虫
ブロッコリーとキャベツ くわい
12月2日
 師走に入り今年も後1月になりました。大豆の整理が先週やっと終わりました。大豆6升、黒豆2升、虫食われ1升が今年の収穫量でした。大豆は昨年の半作でしたが黒豆は結構な量が採れました。大豆は来年早々大部分を味噌に加工。黒豆はお節料理、虫喰われ豆も捨てずに豆腐の原料にします。
 さて師走に入りそろそろお正月を迎える準備に入りますが、お雑煮に使う水菜は大きくなり十分な量を確保しました。水菜の隣には蕪を育てていますがこれはお正月の七草粥用です。この他のおせち材料は来週予定の慈姑掘りをすれば完了で、来週以降は15日の地の神様の準備とお正月を迎える注連縄作り等年末モードに入ります。
大豆 水菜
11月25日
 20日はえびす講。収穫に感謝し、朝は生野菜、生きた魚(メダカ)及び甘酒をえびす、大黒様にお供えします。夕食はおさくらご飯、けんちん汁及び尾頭付きの焼き魚をお供えするのが古くからの我が家のしきたりです。
 今週は先週に引き続き大豆の処理をしましたが、収穫の峠は越して残りはわずかになり、来週には作業を終える予定です。また玉葱の定植を23,24の両日行いました。今年は発芽時期に台風の大雨に叩かれ苗の数が少なかったのですが細い苗まですべて植えた結果、昨年の7割にあたる1,600本を確保できました。品種は、浜育、OP黄、ネオアース、ケル玉、スターレッド、ルビールージュ、アトン、吊り玉及び健康玉葱です。こんなにたくさんの品種にするのは周年自給と疫病のリスク分散のためで、ずっと作り続けているのは浜育とOP黄だけです。品種自体が無くなったり、病気に弱かったりするものは他の品種に替えています。最初に定植した浜育は活着したので鶏糞と過石を撒きましたが他の品種も活着し次第同様に施肥する予定です。
 白菜と大根はすでに収穫していますが、キャベツもだいぶ玉が大きくなってきているのでそろそろ収穫できそうです。ブロッコリーも赤ちゃんの握りこぶしほどになってきたので、上手くいけばお正月に間に合いそうです。
えびす講のお供え 定植した玉葱 ブロッコリー
11月18日
 1ケ月前に稲刈りをして稲架にかけて乾燥しておいた稲の脱穀を15日に行いました。足踏み式の脱穀機と唐箕を使って籾をとりだしました。台風で倒伏して稲穂が一部水没したため収量は例年より落ちましたがそれでも箕に1杯半取れました。この後籾摺り・精米して来月15日の地の神様へのお供えと、お正月の鏡餅になります。
 翌16日はこんにゃく芋を掘り上げました。枯れた茎を目印に掘るのですが今年は茎が完全に枯れてしまい目印が無くなってしまったのですがこの辺りにあったはずと見当をつけて何とか見つけられましたが今年は小振りでした。これはお正月のお節料理の原料になります。この他の日はひたすら大豆と黒豆の整理をしました。刈り取った大豆は週末までに16束になり、この内10束は屑豆、虫食い豆を取り除いて綺麗にしました。今年は黒豆の収穫が早かったため黒豆の量が多いように見えますが、以降はほとんどが大豆になります。
 20日はえびす講なので本日福神様にお供えする野菜を収穫しました。冬野菜の初収穫になりますが、大根は1.5s、白菜は3.2sと立派なものが採れました。生育初期は天候不順、中期は台風と収穫が心配だったのですが10月中旬からぐんぐん大きくなりました。当日はこれに加え生魚をお供えします。
籾 こんにゃく芋
大豆と黒豆 えびす講のお供え
11月11日
 立冬が過ぎたので冬の部屋を開設しました。8日に玉葱の植え付け準備として、今年小豆とスイカを収穫した跡を耕耘し畝立てをしました。スイカの場所は葦を敷き詰めてあるため、すき込むのに大層時間が掛かりました。
 9日には畑の隅で育った山芋の実であるむかご採りをしました。例年だとこの場所の他でもたくさん取れるのですが今年はなぜかここでしか採れませんでした。油で炒め少々の醤油で味を付けると絶好のおつまみになります。
 そして本日、葉をふるった大豆を3束初収穫しました。一斉に葉が落ちると収穫後の処理が大変ですが。このくらいの量だと後処理である天日乾燥、棒ではたいての脱穀、豆の選別が日単位で進められるため好都合です。この作業は今月末までだらだらと続きます。また8日に畝立てをした所に早生玉葱(浜育)を定植しました。畑の中央の畝に定植したのは、来春この場所にカボチャを植え付ける予定で、一足早く収穫した跡にカボチャ苗を植え付けるためです。今年は台風で苗がダメージを受けたため例年の7割ほどの230本しか植えられませんでした。中生、晩生種はもっと被害が大きいので玉葱畑が埋まるか心配です。
玉葱畑の畝立て むかご
大豆初収穫 早生玉葱を定植

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