旬を味わう部屋(2019年立秋から)


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11月10日
立冬が8日でしたが、作業は未だ秋だったので秋最後の記事をアップします。5日に小豆とスイカの跡地を耕耘して畝立てをしました。ここへは玉葱を植え付けます。その苗は現在育苗中ですが、台風19号による大雨で苗床の土が流され根が浮いた状態になっている部分があるため土を振りかけておきましたが生育は遅れるでしょう。
 聖護院大根は直径が約100o程に大きくなり生育は順調で12月には収穫できそうです。白菜も玉が大きくなりこちらも順調です。玉が締まってきたら収穫で、こちらは11月中に口に入りそうです。画像はありませんがキャベツも玉を巻き始めました。外側の葉はかなり青虫に食われましたが、気温が下がり蝶々が飛ばなくなったので玉の部分は虫に食われず綺麗です。大根白菜共に冬の料理には欠かせない材料なのでこれからの収穫が楽しみです。
玉葱定植予定地 大根 白菜
11月3日
 2日にさつま芋掘りをしましたが、大ショック!細く小さい芋しか付いていません。これでは繊維ばかりでとても食べられず、お節料理のきんとんも作れません。これほどの凶作は芋を作り始めて約30年間で初めての事です。今年の今迄の作柄は
  じゃが芋 〇 但し保管中の腐り多し
  玉葱   △
  キュウリ △
  カボチャ ×
  小豆   ×
  スイカ  ×
  ナス   △
  里芋   〇
  お米   ×
  さつま芋 ×
という散々なありさまでした。梅雨明けが遅く、多雨と日照不足が多分に影響していると思われます。これから収穫できる冬野菜の作柄は今のところ順調なのが救いです。
 お節料理用のこんにゃく芋も同日に掘りました。この芋に対し4倍の水を加えて蒟蒻を作るため、一番大きい芋1個でお正月用には足ります。残りの芋は埋め戻して育て、来年以降に使います。
さつま芋 こんにゃく芋
10月27日
 秋というのに秋晴れの日がないどころか、台風19号に続く、20号、21号の影響で雨か曇の日が続いた1週間でした。お天道様という通り、太陽に照らされないと元気が出ません。さて台風の影響はあまりないと思っていましたが、畑に入ってよく見るとブロッコリーの根が雨と風で洗い流されていました。幸いに白菜とキャベツは葉が横に広がっているためブロッコリーのみの被害でした。どれだけ回復するかわかりませんが、畝の間に流出した土を株の回りに掘り上げて、根を覆いました。画像でお分かりの通り、畝の間の溝は流出した土でほぼ埋まっており、台風の雨がいかに強かったかが分かります。先週乱舞していた蝶の卵はまだ孵化が本格化していないようで、潰した青虫は10匹足らずです。
 大豆の葉は黄色くなった範囲が広がりほぼ全域に及んでいます。11月になったら収穫が始められそうです。
台風で損傷したブロッコリー 土を被せて修復 大豆
10月20日
 17日に稲刈りをしました。今年は超不作で穂の数が少なく、例年の半分の収穫になりそうです。穂が出て花が咲く時の天候不順が原因と思われます。刈り取った稲の一部は束ねず干してあります。束ねるとその部分が蒸れて藁が変色してしまうため少しでも緑を保つための策です。というのもこの藁はお正月飾りの注連縄の材料にするからで、宅の分だけでなく神社に奉納する分もあるのでたくさんの藁が必要です。
 さて台風が過ぎ去った後の畑では白菜が玉を巻き始めました。この分だと11月には収穫できそうです。ただ嬉しいばかりではなく、この隣に育てているキャベツと大根の回りにはが30匹以上乱舞しています。こんなに発生したのは記憶になくこれらが卵を産み付けるため、青虫が大量に発生するかと思うとぞっとします。
 まだ一部でしかありませんが大豆の葉が色づいてきました。全部が色づき葉をふるうと収穫です。
刈り取った稲 白菜
蝶 大豆
10月14日
 玉葱はその後順調に発芽が続き出そろいました。聖護院大根は直径50o程に育っています。また白菜も400o間隔の株ですが、隣の株の葉が伸び地面が見えないほどに育っています。これから気温が下がるにつれ玉を巻き始めるでしょう。
さて12日、13日は神社の祭典ですが、13日の昼食に出す豚汁の材料の里芋は宅で供出するのが恒例となっており11日に掘り出しました。ちょっと小振りでしたが、100人分の材料は確保できました。
 台風19号が丁度祭にぶつかる予報で、これにたがわず11日から気圧は下降、12日は朝から大雨、当地が線状降水帯の真っ只中に入り強雨が10時間連続、地区内に流れる川が氾濫危険水位の6.1mを越える7.41mまで増水して避難勧告が出ました。当地への最接近は1800、台風は伊豆半島へ上陸し雨も弱まり風も強くなく被害はなくて済みました。
翌13日は台風一過の快晴。神事に続いて屋台の引き回しが行われて、区内全戸を回りました。
大根 白菜
里芋 祭屋台
10月6日
 10月1日に中生〜晩生の玉葱の種蒔きをしました。作業は早生玉葱と同じなので画像はありませんが、種の全量は早生玉葱の約8倍だったので半日掛りでした。4日未明に叩きつけるような雨だったのですが比較的短時間だったため、表面に振りかけた燻炭の流失だけで済み本日発芽を始めました。(画像中央の”の”字型がそうです)4日に雨が降るまでは10日間晴れが続いたので種蒔き後は毎日2回散水しましたが、芽を出し始めたので一安心、芽が出そろうまでは念のため散水を続けます。
 白菜と大根は間引きをして1本立ちにしました。まだ蝶々が常時3〜5匹ひらひら舞っている状況なのでいつ孵化するか気が気ではありません。間引きしたものは相方さんがお浸しにしてくれ美味しくいただきました。
発芽した玉葱 白菜と大根
9月29日
 お正月はまだまだですが、野菜はもう準備に入っていて、七草粥用のが芽を出しました。これにしか使わないので株数はほんの少しです。また画像はありませんがお雑煮に使う水菜も葉を伸ばし始めています。
発芽後1週間経った早生玉葱苗は丈が50o程になりました。今のところ雨はなく苗が流される被害は出ていませんが来月早々に中生種と晩生種の玉葱の種蒔きをひかえており、台風18号がフィリピン東で発生したため進路に注目しています。
 26日に初秋キャベツとブロッコリーを定植しました。1週間前に定植した湖水キャベツと共に今年の植え付けはすべて終了し、昨日施肥も行いました。後は青虫の被害に会わないよう丹念に見回りをすることが仕事になります。
蕪 玉葱苗 定植したキャベツ
9月22日
 彼岸に入り、毎年のことながら彼岸花が咲き始めました。この花の体内時計の正確さは驚くばかりです。また夜になると虫が鳴き始め秋が来たよと知らせてくれているようです。さて先週に定植した分を含め白菜が大分大きくなってきました。隣は大根でこれもそろそろ間引きをしても良いくらいに育っています。
 14日に種蒔きした早生玉葱ですが21日に芽を出し始め本日22日には大分生え揃ってきました。種袋には発芽日数が6〜8日と記載されていますが本当にその通りでした。台風17号が九州西を北上しているのでこの影響の雨が強く降らないことを祈るばかりです。
 湖水キャベツの本葉が5枚になるまで成長したので20日に白菜の隣の畝に定植しました。初秋キャベツとブロッコリーはまだ4枚なので定植は来週になります。
彼岸花 ハクサイと大根
玉葱の幼苗 定植したキャベツ
9月15日
 10日から12日まで研修で家を空けていて、13日に畑に行ってびっくり!芽を出した冬野菜の回りに草がびっしり。前作がじゃが芋で、その跡に草が生い茂っていたものを除草した後、耕耘・畝立てをして野菜の種を蒔いたのですが、除草時に雑草の種が落ちたようでご覧のあり様。1日かけて大根と白菜の半分を除草したのが掲載画像です。3日目の本日全ての雑草を引っこ抜き、未発芽の白菜の補充植えまで済ませました。耐病60日白菜はコーティング種子のせいか未発芽株は少なかったのですが、富風白菜は雨で種が流されたこともあり、補充苗は殆ど使い切りました。
 この草取りの合間の14日に早生玉葱の種蒔きをしました。梅雨明けにポリシートで覆っておいたポリシートを外し、角棒で土を抑え軽い溝を付け、ここに種を3〜5o間隔で蒔きつけます。溝の両側の土をこの上に寄せて種を隠し、その上に燻炭を振り撒き、ネキリムシ除けのカルホス粉剤を散布して作業は終わりです。発芽まで散水を行います。昨年は種蒔き後大雨が降って種が流されてしまいましたが今年はこのようなことが起こらないよう願うばかりです。
冬野菜畑に生えた雑草 早生玉葱の種 種蒔き後の玉葱苗床
9月8日
 このところまた暑さがぶり返してきています。また台風15号が北上しており、午後から台風性の風が強くなってきました。今夜にも影響が出る模様で気がかりです。さて先週ポリポットに1本植えしたキャベツの湖水が本葉を出し始めました。5枚ほどに成長したら定植です。3日ほど遅れて蒔いた初秋キャベツとブロッコリーはまだ本葉が1枚です。余り早く定植するとモンシロチョウが卵を植え付け青虫が発生するし、定植が遅れると収穫が遅くなるので考えものです。
 29日に直播きした白菜大根の様子です。種蒔きした翌日かなりの雨が降ったため種が流されないかと心配したのですが、何とか生えてくれました。ポット植えの苗は朝昼夕と3回灌水しないと萎れてしまうのですが、30日以来雨がないのですが、直播きは萎れることなく育っています。
キャベツ苗 直播き白菜 大根
9月1日
 昼間はまだまだ暑いのですが朝晩は過ごしやすくなりました。先週芽を出したポット植えの白菜が本葉を出し始めました。また同じ時にポットに蒔きつけたキャベツも芽を出しています。白菜は根が弱く移植を嫌うので1粒蒔きですが、キャベツの根は強いのでポットに多数蒔きし、生育の良い苗をこの後ポットに1本づつ移植しました。最近種の価格も上がっていますがこのようにすると歩留まりが良くなり種の量も節約できます。
 29日に直播きの白菜と大根の種蒔きをしました。翌日雨が降ったので畑は湿潤、来週初めには発芽するでしょう。
ハクサイ苗 キャベツ苗
8月25日
 週の後半から少し気温が下がりましたがまだまだ残暑厳しい日が続きます。今年は雑草が伸びやすい年のようでじゃが芋の跡地も草が伸び放題、今週はこの草取りから始めました。4日かけて草を取り終え24日に耕耘、畝立てをしました。この区画は秋冬野菜を植え付け予定で、やっと間に合いました。その中の一つである白菜は23日にポリポットに蒔いた分が今朝芽を出しました。白菜、大根は直播が主でポットに蒔いた分は未発芽株の補充用です。
 24日に大豆の花が咲いているのを確認しました。毎年思うのですがこの3o程しかない花から大豆になるのですから生命の不思議を感じます。白菜の種も直径1oに満たないものですが、収穫する際は2s以上になるのですから同様です。農業の付加価値は工業のそれとはけた違いに大きいのですが、天候に左右されるのが一大欠点です。
冬野菜区画の耕耘 ハクサイ発芽 大豆開花
8月18日
 今週はお盆の週、13日朝に組内の新盆のお宅に組内が集まり新竹で精霊棚を作ります。皆さん手慣れたもので流れるように作業は進み一時間弱で完成しました。午後はお坊さんの棚経に合わせて親戚と共に組の皆さんが再集合してお経をあげた後精進落としの食事を頂きます。
 お盆の仏様へのお供えです。代々伝わるお盆専用の7対の食器を使い、14日の昼はおはぎで、当日早起きをして作った餡子を使っています。また牛さんにも仏様と同じものをお供えします。夕食は煮物です。15日の昼はそうめん、夕食は精進揚げです。いずれの日も朝はご飯とみそ汁です。そして16日に朝食をお下げした後お盆の飾りと牛さんとお供え物一切を公会堂に持ち寄り枯れ竹を燃料にお焚き上げしてお盆の行事を終了しました。
 田圃ではが穂を出し始めました。受粉後45日で収穫期なので稲刈りは10月中旬になりますが台風の被害にあわないことを祈るしかありません。
14日昼のお供え 牛さんのお供え> 14日夕のお供え
15日昼のお供え 15日夕のお供え イネの出穂
8月11日
 週の真ん中が立秋だったので秋の部屋に移りました。前半の3日は遅れていた里芋の土寄せを済ませました。梅雨明けが遅れその間は雨ばかりだったので赤芽と海老芋は背丈を超すほど大きくなり、早生系は脇芽が盛んに伸びています。その脇芽を埋めるように両側から土を掘り起こし被せていきます。気温が高いため体が付いていけず休憩ばかりしていました。この後畝に葦を敷き詰め乾燥防止をするのですが盆明けの仕事になります。
 秋になって最初の仕事は真菰の茣蓙編みです。これはご先祖様を乗っけて来てくれたナスで作った牛さんを精霊送りまでの間休憩していただくための敷物になります。昨年までは手で編んでいたのですが、昨年末に茣蓙編みの道具を作ったのでこれを使って編み上げました。簡単な機構ですが上手に編むことができます。材料の真菰はだんだん入手が困難になってきていたのですが近所の人が良い場所を教えてくれたので助かっています。今年は先に誰かが刈り取った跡があり、手作りする人が他にもいるのだと嬉しくなりました。
 精霊送りは16日の朝で、区のそれぞれのお宅での盆飾りやお供え物を公会堂に持ち寄り広場でお焚き上げするのですがその燃料となる枯れ竹も同日準備しました。竹は火力が強いので生ものも綺麗に燃してくれます。以前は飾り等は川に流していたのですが、公害防止の観点で焼却に替わり、燃料供給はそれ以来私の役になっています。
 昨日はふくろい遠州の花火大会があり家の横にベンチとグリルを用意してBBQをしながら見物しました。子、孫も加え総勢12人となると料理番が大変でしたが十分に堪能しました。
里芋の土寄せ 真菰の茣蓙