旬を味わう部屋(2021年立冬から)


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12月26日
 お正月を迎える準備の週でした。20日に神社に門松を立てました。本来は区の中での回り番であるお宮当番の役ですが、依頼されてここ数年は私が行っています。真ん中の竹の背が低かったものの、松竹梅、土台の菰、縄は全て自家製で賄っています。背景の拝殿入り口の注連縄も私が綯いあげたものです。
 神社が終わっってから、家用の準備で竹を切り出し、斜めに切り、3本をまとめて縄で結わえるまでががその日の作業。翌21日に立て方を行い松と梅を飾り付けて出来上がりました。丈を斜めに切るのは手引き鋸で行いますが木製のXブロックで竹を固定すると真っ直ぐに切ることができます。補助具の大切さを実感します。
 22日は冬至で、秋収穫して保存しておいたカボチャを相方さんが煮てくれました。昔ながらの風習を大事にしてくれ感謝しています。
 24日は輪飾りの仕上げで、ウラジロと紙垂を飾り付けました。神棚を始め、水、火、トイレ等に飾り付けるほか子の嫁いだ先の分も作るため大小合わせて33本作りました。これで外の仕事は全て終わったので来週はお節料理の手伝いと、買い出し、餅つきとお正月を迎える最後の仕上げの週になります。
神社門松 家の門松
冬至のカボチャ 注連縄群
12月19日
 昨日から寒さが増し、今朝は氷点下でした。さて15日は地の神様のお祭り日で、先日作った桟俵に、新米のお赤飯を盛り、夕方に地の神様にお供えして今年の豊作と家内安全を感謝しました。 もちろん夕食はお赤飯をいただき、おかずはけんちん汁です。
 翌16日は私の70うん歳の誕生日でこの日の夕食は好物のコロッケと決まっています。具に挽肉も入れますがSSKのまぐろフレークが主のポテトコロッケなのが我が家の伝統の味です。相方さんのお手伝いをするのも例年通りで、何の指図もなく手分けして流れるように作業が進みます。
 17日は雨の予報なので外作業は諦め、今年の傷大豆を使って豆腐つくりをしました。全日水に漬けた大豆を、5時起きしてミキサーにかける所から作業は始まります。ネットでは生呉を煮てから豆乳を絞るのが主ですが、私は生呉を濾してから加熱する生絞り方法をとっています。こうするとおからが食べられないのですが、どうせ傷大豆で作ったおからは食べられず、畑の肥やしにするのですから、熱い呉に触らずともよいこの方法をとっています。3カップの豆から4丁の豆腐ができました。黒豆も使ったため真っ白ではないですが味に変わりはありません。今年は傷豆が少なかったので次回の豆腐は綺麗な大豆が混じります。
地の神様 コロッケ 自家製豆腐
12月12日
 今週も年末モードで、家用の注連縄に続き神社用の注連縄を8日に綯いあげました。一番太いものは直径約100o、長さ3.6mで拝殿用です。ついで本殿用が直径約60o、長さ3.6m、最後が水屋用です。門松の胴巻き用の茣蓙2枚も編みました。門松の胴の中子は葦を小さく束ねたもので、これは11日に作りました。普通中子は土を詰めるのですが、葦で作るとどんど焼きの時に門松全体を灰にできるのであえて可燃物で作っています。神社には門松用の支柱があるからできることで普通だったら門松飾りが軽すぎて風で吹き飛ばされてしまいます。
 10日には残った藁でを綯いました。これは門松飾りを縛るのに使います。在庫はたくさんあるのですが門松には新藁で作ったものを使いたいのでどうしても在庫ができてしまいます。
 縄綯いの合間を使って糯米の精米をしました。今年は不作で2升弱しか採れませんでした。15日の地の神様のお祭りにはこの新米で作った赤飯を供えるのですがこの容器である桟俵も作りました。直径100oのミニサイズで、藁に子生えを使ったため緑が綺麗なものができました。画像左が表面で、右が裏側です。
 久しぶりに畑の見回りに行ったらブロッコリーが大きく育っていました。1週間前にはまだ小さかったので成長ぶりにビックリです。
神社用注連縄 門松の中子 縄
糯米 桟俵 ブロッコリー
12月5日
 いよいよ今年も後ひと月、師走に入りました。さて先週干した大根が1週間で水分が抜け「つ」の字に曲がるようになりました。からっ風が吹き抜ける所に干したためか意外と早く干しあがり、大根の重さは約半分の10,8sでした。これを30日夜なべで漬け込みをしました。漬物桶に干し大根を隙間なく詰め込みます。大小があるので組み合わせるときっちりと並びました。間に糠と塩及びコロミーナたくあん漬けの素の混合物を振りかけ次の段の大根を敷き詰めます。これを繰り返し最後に大根の葉で覆い、重しを乗せて作業は終わり。3日後にはもう漬け汁(当地方では「と汁」と言う)が上がってきたので重しを30sから15sに減じました。大根が細めだったためか、重しが十分だったためか分かりませんがと汁の上りが随分早い気がします。ちなみに塩分量は3.5%と少なめです。このように毎年変わるのも作る楽しみではあります。
 先にも記したように師走に入ったので年末モードになり注連縄を綯い始めました。家の各所へ飾るもの、子達用のもの等で、神棚用の牛蒡締め、玄関用、輪飾り用合わせて34本ができました。まだ大物の神社の拝殿、本殿及び水屋用の3本を作らないといけないのですがこれは来週になります。随分寒くなりましたがラストスパートで頑張ります。
干し大根 漬け込み
たくあん漬けの漬け汁 注連縄
11月28日
 23日に沢庵漬け用に青首大根を引っこ抜き2〜4本束ねて稲架掛けしました。全部で24本、21sです。昨年は大きくしすぎたので少し小さいうちに収穫しました。2週間ほど干した後で漬け込みますが、遠州のからっ風の中なのでもう少し早くなるかもしれません。
 キャベツが収穫できる大きさに育ってきました。これで冬野菜の3点セットである大根、白菜、キャベツが全て収穫できるようになりました。青虫が付いているかもしれませんが自家用なので気にしません。またブロッコリーも握りこぶし大まで育ってきました。お正月前には収穫できそうです。
 今週はひたすら玉葱の定植をしました。先に植えた早生玉葱の浜育は玉が膨らみ始めていますが、今週植えたのはOP黄、ネオアース、アトン、新絹、赤玉葱のサラダ赤、猩々赤で総計2100本です。これだけあっても毎日の消費、子達への配分があるので1年で丁度使い切ります。早生玉葱は辛みがない分保存がきかないため早くに使わなければならず、来春まで保存ができる晩生種、その中間の品種と考えるとどうしても種類が多くなります。今年は発芽時に大雨が降らなかったため苗育ちが良く、苗が余ってしまいました。
大根 キャベツ
ブロッコリー 玉葱
11月21日
 今週はひたすら大豆処理をしました。天日干しをした株を棒で叩き、莢の中の大豆をはたき出します。これを箕に集め、別に下に置いた箕にふるい落とすと空の莢やごみは風に飛ばされ、大豆だけが下の箕に溜まります。この風選が終わった後、平盆に一握りの大豆を入れ盆を左右に振って大豆を転がし傷物・虫喰われ豆を見つけ取り除きます。毎日これを繰り返して週末には処理を終えました。大豆が箕に2杯弱、黒豆が1杯弱が今年の成果です。種蒔き時期の干ばつで発芽が悪かった割にはそこそこの収穫がありました。大豆は来年の豆まき用、黒豆はお節料理用になります。
 20日はえびす講なので前日にお供え用に大根と白菜を収穫しました。大根は畑の中で1本だけ異常に大きくなり、白菜が小さく見えますが、白菜も3sあります。そして翌日早起きをして近くの水路でメダカを捕ってきて野菜、甘酒と共にえびす大黒様の前にお供えしました。えびす講は商売の神様であると共に農業の神様でもあり、今年の収穫のお礼をしました。夕食は尾頭付きの焼き魚、けんちん汁におさくらご飯というのが定番です。
 今週は晴れの日が続きましたが来週早々に雨の予報が出ているので干してあった稲を取り入れ脱穀しました。今年は不作でお供え餅の1臼2升も危うい状況です。こんな年もあるさと諦めるしかありません。
大豆 えびす講のお供え
えびす講の夕食 籾
11月14日
 立冬が過ぎたので冬の部屋を開設しました。畑では冬野菜が大きくなっています。聖護院大根は握りこぶし位に育っています。野菜売り場には並ばない品種ですが、煮物にはよく合うため、大根の主力になっていて、青首大根はお雑煮と、たくあん漬け用に少々育てています。白菜やキャベツも玉が大きくなってきましたが、まだ中はふやっふやで収穫はもう少し先になりそうです。気温が下がり大分蝶々は少なくなりましたがまだ最後の頑張りでヒラヒラと舞っています。
 10日に大豆の収穫を始めました。初日は2束だけでしたが葉をふるったものから刈り取って天日乾燥しています。12日に収穫に行ったところ、莢が飛散しているのを発見!キジの食害です。おいしいのか黒豆が被害にあいました。お前に食わせるために作ったんじゃ〜ね〜とまだ葉の残っている株も全部刈り取ってしまいました。大豆にまで被害が及ばないと良いのですが・・・
聖護院大根 白菜
収穫した大豆 キジの食害

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