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バスタイムで不快症状を改善しよう!

入浴は快眠の大事なポイント

入浴中に3つの体にいいことが起きている

入浴中には、気持ちがいいとか、リラックスできるとか温まる…などを感じますが、実際には3つの作用を受けています。ひとつめが温熱作用。温かいお湯につかって体が温まると、毛穴が開き、汚れや老廃物が排出され、体は清潔になります。汗をかくととりあえずお風呂に入りたくなるのはこのためです。血液循環がよくなり、新陳代謝が活発になります。疲労物質が取り除かれるので、昼間の疲れもとれます。

2つめは、水圧作用。お風呂の中では水圧がかかるので、滞っている血液が心臓にスムーズに戻るため、足のむくみなどが解消されます。
3つめは、浮力作用でお風呂の中では、体重が約9分の1の重さになり疲れた筋肉の疲労を解消することができます。肉体労働の後は、入浴が心地よく感じますがこのためです。

こんなことに注意して

ふだんの何げない入浴法がが、体に悪い影響を及ぼす場合があります。たとえば、食事の直前や直後に入浴すると、血液の多くは皮膚に運ばれるため、胃や腸の血液が不足して消化不良を起こしてしまいます。また、お酒を飲んだあとにお風呂に入ると、不整脈や心不全を起こす可能性も高くなります。

とくに、高齢者の方は、寒い脱衣所や洗い場で血圧が急上昇することがあるので、暖房で適度に温かくする工夫を。さらに、入浴後は水分が不足し、血液がドロドロになったり、血管が詰まりやすくなるので、十分な水分補給を心がけるようにします。

風邪予防

入浴中に、浴室いっぱいの湯気を吸うと、気管の中の水分量が増えて、線毛活動が活発になり、風邪の原因となる細菌やウィルスが排出されやすくなるので、風邪予防にとても効果があります。さらに効果を高めるために、湯気を吸い込むように深呼吸をすると、喉の乾燥も防ぐことができます。

体が温まったら手足にシャワーで水を10秒間

自律神経のバランスが乱れていると、屋外と屋内の温度差の変化にスムーズに対応できずに、風邪を引きやすくなります。つまり、屋外に出たときに、寒さにすばやく対応できる能力を高めれば、風邪を予防することが可能です。

環境の温度差にすばやく対応する能力を鍛えるために、体が十分に温まったら、洗い場で18~20度くらいの冷たいシャワーを手足に10秒間かけましょう。末梢血管の弛緩と収縮の繰り返しが、脳の視床下部にある自律神経中枢に伝わり、温度の変化に対する対応能力が自然に鍛えられます

腰痛改善

温かいシャワーでツボを刺激、頻尿の改善にも

湯船の中で腰全体に温熱シャワー

腰痛は、すわり続けたりおなじ姿勢を続けることで筋肉がかたくなり、血行が悪くなることが原因で起こります。
湯船にゆっくりつかると、血行がよくなり、筋肉にたまった乳酸という疲労物質を効率よく取り除くことができます。ただし、このときに注意したいのがお湯の温度です。
熱いお湯では筋肉がかたくなってしまい、かえって腰痛がひどくなることがあります。適温は、体温より高めの38度くらい。ややぬるめに感じるお湯のほうが、体を芯まで温めるのにはちょうどいい温度なのです。

体が十分に温まったら、湯船の中で、43度くらいのやや熟めのシャワーを腰全体に当ててみましょう。

シャワーのお湯の温熱効果と水流効果で、血行がさらによくなり、痛みやこりなどの症状がやわらぎます。腰には腰痛解消に効果のある「志室」というツボがありますので、ツボのあたりをまんべんなくシャワーで刺激してみましょう。

頻尿にはシャワー刺激とツボ刺激

年齢を重ねるほど、トイレが近くなる、いわゆる頻尿の症状に悩む人が多くなるようです。1回の尿量が少なくなるので、夜中に何度もトイレに起きることが多くなります。<

これは、膀胱や、腎臓の働きが鈍くなったり、利尿を調節するホルモン(抗利尿ホルモン)のバランスがくずれたりすることが原因で起こります。頻尿の症状がひどくなると、むくみや、全身のだるさなどの症状もあらわれることがあります。
こんなときも、湯船の中で腎臓のあたりに熱めシャワーを当ててみましょう。腰のあたりには、腎臓の働きを高める「腎兪」「志室」などのツボがあります。ここを刺激することで、腎臓に血液が集まって血流がよくなり、腎臓機能がアップします。

また、腰のあたりを十分に温めたら、恥骨の上にある「中極」というツボを、中指とくすり指で、上から押すようにゆっくり刺激してみましょう。「中極」がある場所は、恥骨の上の膀胱にあたる部分で、このツボを刺激することで、頻尿の緩和・改善に効果があるといわれています。入浴中は、体が温まって血行がよくなり、筋肉が弛緩してやわらかくなっているので、ふだんツボ刺激が苦手という人でも、抵抗なく刺激することができます。

不眠の原因「頻尿・尿もれ」を改善はこちら。

乾燥対策「マッサージ&はちみつ」

お風呂で体が温まると、汗が出て、皮脂の分泌が盛んになります。そのため、毛穴が開いて汚れや老廃物が排出されやすくなります。冬になると、肌の乾燥が気になりますが、血液循環のよくなるお風呂の時間は、肌を若返らせる絶好のチャンス。

メイクなどの汚れをしっかり落としたら、スキンケアマッサージをおこないましょう。入浴中は肌がやわらかくなり手の滑りもなめらかなので、いつもは面倒なマッサージもスムーズにできます。中指とくすり指を使い力を入れずにやさしくマッサージ。肌の細胞に酸素や栄養がゆきわたり、つやつや肌になれます。

マッサージ後ははちみつ入りぬるま湯で洗顔

メイクなどの汚れをしっかり落とし、スキンケアマッサージが終わったら、最後に、洗面器のお湯にハチミツを大さじ1入れて仕上げの洗顔をしましょう。ハチミツは、肌の調子を整えるビタミンB2肌の健康を維持するビタミンB6やニコチン酸、老化を防止するパントテン酸など、数多くのビタミン、ミネラルを含み、保湿効果があるので、肌荒れを防いで、乾燥しがちな肌をしっとりさせます。さらに、殺菌効果や消炎効果があるので、デリケートな肌を傷めずに、清潔に保つ効果があります。

はちみつにつてはこちら。

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