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人の体は薬を使わなくても回復、改善する力が備わっている

薬は副作用だけでなく自然治癒力も低下させてしまう

熱が出たら解熱剤。インフルエンザにはタミフル。うつには抗うつ剤。高血圧には降圧剤。日本人は世界一の薬好き国民と言われてしまっても仕方ないのかもしれません。薬を出せば出すほどもうかる日本の診療報酬制度によって、医者も「薬信仰」をつくっているところがあるのが現状です。

タミフルの7割を日本で独占

9年前の2007年、タミフル服用による異常行動などが問題になった時、「世界中で今までにタミフル投与を受けたのべ約5千万人のうち、7割(3500万人)が日本人」という驚くべき数字が報じられ驚いたのもつい最近のことにように思います。。

可能ならすべての薬を中止せよ」「薬の数が増えれば副作用の可能性はネズミ算的に増える」「高齢者のほとんどは薬を中止すると体調がよくなる」

これは、アメリカの医師に支持されている心得集「ドクターズルール425」の一節です。。アメリカでは、96年に老人ホーム入所者3372人の「高齢者には不適当と思われる薬剤による入院・死亡」について分析が行われ、抗うつ剤、睡眠導入剤、尿失禁薬、鎮痛剤の中に、死亡リスクを20 %も高めるものがあると報告されました。東大医学系研究科がそのリストをもとに関連施設の高齢者627人を調査した結果も「不適切な薬剤処方が約1割」。しかし、日本では大きな健康被害がおきないと、こういう「薬害警告」は表に出にくいのがまた問題です。

身近な薬も同様です。欧米では、風邪やインフルエンザは医者にかからず、家で休んで治すのが一般的です。そもそも、咳はウィルスの混じるたんを出すため、発熱は免疫力を高めるためと、つらい症状はすべて「治す」ための体の防衛反応と解釈します。それを薬で抑えこむと、一時的には症状がおさまり楽になるですが、風邪はかえって長引くというデータが多数報告されています。

またタミフルを予防用に大量投与すると体の免疫力を弱め、耐性ウイルスをつくり出す可能性が高まります。日本では抗生物質も乱発しています。欧米とアジアの国際共同研究によると、肺炎連鎖球菌に抗生物質「エリスロマイシン」が効かない割合が、日本では国際平均の2倍以上の83%です。欧米では近年、抗生物質の投与を極力ひかえるのが一般的になっています。

心の病についても、「うつ先進国」の英国では治療を薬からカウンセリング療法に切り替えて効果を上げていますが、日本のうつ治療は、薬に頼りきっています。

ヌーススピリッツ

フィンランド症候群

「フィンランド症候群」と呼ばれる、40代男性1200人の追跡調査があります。74年から5年間、A班600人は定期健診を受け、禁煙や運動を守り、医者に言われるまま薬を服用しました。そして肥満度、血圧、総コレステロール値、中性脂肪値のすべてが全員、理想的に改善しました。B班は健康調査に答えただけです。調査開始からは15年後。がんなどの病気による死亡、うつ病や自殺や事故死、心臓病や高血圧などの生活習慣病。すべてA班の方が多く、B 班の死者はほぼゼロでした。薬を飲まなかった人たちの方が、元気だったということです。

不整脈を減らす薬を飲むと不整脈は減るのですが、死亡率は高まる」「血圧を下げる薬を飲んで脳卒中が減る率は数% 。副作用の方が大きい」といった報告や問題提起もあいついでいる。私たちは「薬を飲まない」というク治療法〞も選べるのです

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