ここが違うよ!2Pac!
Back D-WanとHip
Hop ここが違うよ!2Pac!
ドン!
Eminem
Hip Hop
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- 確か、Chuck Dでしたっけ?2Pacを称して「ラップ界のジェームス・ディーン」と言ったのは。それを雑誌で見たとき、理屈抜きになんか彼を凄くよく表してるじゃないかと思いましたぁ。ジェームス・ディーン、特別気にとめてる人でもなく詳しくは全然知りましぇん。そんなGGがジェームス・ディーンを頭に描いて何を思うかと考えたとこ、それは・・・・・青春!でした。そう思い2Pacをみると、彼も青春じゃないですか!青春ラッパーなんですよ!
- 2Pacは基本的に人が良いというか優しい性格なんですね。2Pacに金とかビジネスとかいうモノはまったく感じられないし、貯金とか生活設計とか計画性、そういうモノもまったく感じられない。その日、1日1日が全てでその日暮らしであると。ダチを非常に大切にして、ダチに頼まれれば金などまったく関係なしに駆けつける。そうであるが故に逆に自分がおろそかにされると非常に敏感で怒りの感情も半端じゃない。金よりビジネスより、人情がなりより優先される、それもバカ正直なくらいに。2Pacは結婚してなかったですねぇ。そもそも彼には結婚がまったく!似合わないです。2Pacはレイプかなんかで女性に告訴されたことがあったけど、これも彼をよく表しています。女というか人を騙すことが出来ない性格だから、逆にはめられてしまう。彼の性格からして2股、3股なんて掛けられないのはもちろんです。これらすべてを読んで彼のある性格が見えましたか?それは・・・2Pacは計算できない・計算しない・計算のない人間なんです!相手の揚げ足をとって自分の有利にことを運ぼうとか、そういう考えがまったくないんです。バカ正直に一直線なんです。計算のない人間・・・これを頭に入れて、もう一度読んでください。
- 多くのラッパーがラップで成功した場合、彼らの目標はどこにあるか・・それはいい音楽を作ろうとか、ビジネスとして多くの金を手に入れようとか、その他にもあるでしょうけど、ほとんどの場合、結果的にそれらの要素を全て含んでいると言っていいでしょう。2Pacの場合も彼らと実はなんら変わらないですよ、ある彼の目標・目的を除いては。その2Pacの目標・目的とは・・・強くなりたい、力を手に入れたい・・・なんです。目標・目的というか正しくいえば、彼が自分はこう在りたいという理想の姿なんですけどね。それもアルバムを200枚売るとか金をいくら稼ぐとか自分の音楽を追及するとかって以上に強くなるんだということが彼のなかで1番の比重をせめていたと思います。まあ、アルバム何百枚も売ってたし、金もそれなりに手に入れてただろうし、それらの事はとっくにクリアしてましたけどね。L.A.ではそれなりの顔利きと思われるSuge Knightと行動を共にしてGangの世界に足をちょこっと踏み入れてたわけですけど、他の成功してるラッパー達があんな危ない奴とつるむかといったら、つるまないですよぉ。仮に付き合いがあっても、一定の距離をとった付き合いをしてるのは明らかですぅ。ストリートで稼いでいた金額以上をラップで稼いでいればなお更です。わざわざ収入も減り、命というリスクを背負うバカはいません。彼らは音楽を追及したりビジネスを追求していくわけで、特別、力による権力を得ようとしてるわけじゃないんで。このように、ホントに危ない道を歩むと死ぬんだよと、特にラッパーで人気があるから、より標的にされてしまうと・・・2Pacはそれを知らしめた人です。とにかく、2Pacが他のラッパーと決定的に違うところは、ビジネス・金を目標にしてたのではなく、自分の在り方を目標にしていたということです。そして、それが彼が多くのラッパー達の中から頭1つ抜け出ていた最大の理由になっていくんです。
- なんで強くありたいとか力を得ようとしていたか・・・彼のインタビューで自分自身で言ってますけど、「ガキの頃は料理もできて、洗濯なんかもして、裁縫までできたと・・・それで、回りのダチから「お前は女々しいやつだよ」と言われていたと。そんな中で、父親がいないコンプレックス、強さへの憧れが彼の中で芽生えていったんでしょう。他のラッパーや20過ぎた人間がビジネスを考えたり社会を考えたりして、割り切った生き方をするようになるのに、あんだけ成功して金を手に入れた人間がビジネスを考えるどころか子供が持つ「無邪気な強さへの憧れ」をトラウマのごとく、ひたすら持ち続ける。変に割り切れない、無邪気な子供のような性格。それが、まさに青春!そして、彼の最大の魅力である人間性を引き出していたんです。
- E-40が言ってましたが、「Pacほど日々の浮き沈みをうまく表現できる奴はいない」と・・・2Pac自身もそれを自覚していて、「オレほど、喜怒哀楽を言葉で表現できる奴はいない」と。そうなんです。これが!2Pacの最大の魅力といっていいでしょう!尾崎豊、バンド名忘れたけどピストル自殺したカート・コバーンなんかはこれと同じタイプのアーティストとDWは思ってます。彼ら2人も金とかビジネスとかにはもちろん無縁であるし、ただ単に歌が好きなだけとも言えないです。それ以上に彼らの中にある自分の人生とか社会に対しての考え・思いなんかが1番にあると思います。歌うことは、その表現方法に過ぎなかったと。そして、その表現がソウルというか魂というかそういうものが自分の奥底から出てきているためにもの凄い強いものになって、恐ろしいほどに観客を魅了してしまう。2Pacは彼らみたいにネガティブ・モード全快とは思わないけど、ソウルと言う部分ではまったく同じでしょう。かあちゃんに贈った曲では感謝の気持ちを素直にさらけだし、Puffy,Biggieを罵る曲ではこれでもかと怒りぶちまける。ラッパーに涙は似合わないけど、2Pacだけは例外です。彼には涙が似合います!泣いて涙を流してもなんのマイナスにもならないラッパーです。Hip
Hopには流行の音があるけど、2Pacがあからさまに流行の音を追っていたということはないと思います。と言うか、必要なかったんです!そもそも、彼のボーカル・人間味がファンを魅了してたわけで、サウンドは彼の最大の魅力であるボーカルを引き立てればいいわけですから、流行のサウンドに頼らなくてもいいのです。あくまでも主役は2Pacなのです。
- いろいろとトラブルなんかも起こして、マスコミなんかにもよく叩かれてましたが、これがまた、皮肉にも2Pacの原動力になってるんですぅ。叩かれて、それに対して怒りなどのパワーが生まれ、そのパワーをラップに乗せてしまうのが非常に上手い・・・上手すぎです!問題を起こしては、パワー全快になる・・その連続だったのではないでしょうか。それ故にテンションが落ちるということがほとんどなかったと思います。前にも述べましたが、金をいくら儲けようと、CDを何百枚売ろうと、彼の最終目標である強くなりたいという理想を追いかけていたのもテンションが落ちない理由の1つと言えます。
- 最後に簡単にまとめてみます。2Pacは大人じゃなくてガキだから面白い。ビジネス、金に満足しても彼の自分自身の在り方に満足できず、ひたすらそれを追い求めていた。それは、自分の弱さへの裏返しとも見れなくもないと思います。晩年はBad
Boyを標的にして怒り爆発させていましたが、彼本来の人の良さや計算できない・優しい・バカ正直な性格は失われる事がなかったです。2Pac、稀に見るラッパーです。いや、ラップ及びブラック・ミュージックというジャンルを超えて、稀に見るアーティストと言えるでしょう。
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