認 知 症
家族の誰かが認知症になったとき、 その家族は、戸惑い、悩み、怒り、悲しむかもしれません。 それまでの家族の暮らし方、家族関係は、 すっかり変わってしまいます。 また、認知症になった本人も、 混乱し、戸惑い、落ち込み、悲しんでいます。 認知症になった人は、周りの、 特に一番介護をしてくれる人につらくあたります。 「暴言」としかとれないようなことを言い、 「問題行動」と思いたくなるような、 いろいろなことをおこします。 一番そばで見ている介護者は、 認知症になった人の言動によって傷つき、悩み、それでも我慢し、 もう、どうしようもなくなって、他の家族や知人に打ち明けると、 「いくらなんでも、そんなことはしないだろう」とか、 「そんなつもりじゃないんじゃないか?」などと言われ、 また自分が責められたような気になり、 深く落ち込んでしまいます・・・。 私たちは、自分や家族がいつ認知症になるかもしれませんし、 認知症の人やその家族と、いつ接するかもしれません。 認知症についての基礎的な知識を得、 認知症という病気の本質を理解することは、 認知症という事実を受けとめ、 認知症の人の人権や尊厳を奪わない介護をし、 認知症という病気と共存していく手助けになります。 そして、すべての人が認知症というものを正しく理解することで、 精神的につらい思いをする人が、 ひとりでも減っていくことを願っています。 |
1.認知症とは? 2.想像してみませんか? 3.「問題行動」と言われるもの 4.「暴言」と思えるもの 5.知っておいてほしいこと 6.日々の介護のために
お知らせ 『認知症のひととの暮らし 〜人と人との関係って…?〜』 という冊子を作りました。 1部千円です。 申し込み方法など、詳しいことはこちらで。 |
参考文献:『ぼけが起ったら』 /ナンシー・メイス+ピーター・ラビンズ著 中野英子訳/サイマル出版会 |