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2001・初冬の北海道旅行 旅日記

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11月24日 中編

 

サロンカーからの車窓
サロンカーから夕暮れ時の噴火湾を

15時47分、東室蘭駅に停車。ここでリアルタイムの更新を行います。
東室蘭を出発してしばらくすると、車窓には噴火湾が現れます。夕暮れ時の噴火湾を眺めながら、のんびりと景色を見て過ごします・・・。贅沢な時間・・・。
日の入りが早いこの時期の北海道・・・。まだ16時だというのに、夕暮れから闇の中に変わっていく長距離夜行列車独特の雰囲気を味わっています・・・・。

とばらくして、本日最後の停車駅である、洞爺駅に停車。すでに真っ暗です。。。
洞爺から、最後まで空いていた2号車スィートが埋まります。新婚さんのようですね。
 さて、洞爺駅出発後ある事に気が付きます。それは・・・「水が出ない・・」。
トイレ・洗面台両方の水が出ないのです・・・。早速車掌にその事を告げると、現在2号車の全部屋で断水しているとのこと・・・。洞爺駅停車中で調べたものの分からず、つぎの山崎駅運転停車の際に反対側の機器を調べてみるとの事です・・・。
 確か、去年乗ったときは停電・・・、今日は断水・・・・。こういうハプニングも楽しいものです。
ま、仕方ないので4号車サロンカーのトイレを使用します。ダイナープレアデスでは、「日本海懐石御膳」の調理・盛り付けで大忙しでした。

十勝ワインをお供に・・・
夜景を眺めつつ、十勝ワインを開けて・・

すでに日も暮れた車窓を眺めながら、初日に池田に立ち寄った際買った、十勝ワイン「清見」のハーフボトルを開けて映画でも観るとします。
と、車掌さんが来て、「水、出るようになりました。申し訳ございませんでした・・・」と。早速確認してみると、ちゃんと水が出ます。一安心です♪
 十勝ワインを飲みながら、併走する国道の明かりを眺めながら、まったり・・とします。
長万部駅を通過し、山崎で運転停車「北斗15号」とすれ違います。

15時25分、案内放送があります。
「こちらはレストランカー・ダイナープレアデスよりご案内申し上げます。フランス料理フルコースディナー1回目、17時30分よりご予約されたお客様・・・・・・・」
「トワイライトEXP」最大の楽しみ、ディナータイム開始の案内放送が流れました。
デジカメとEOS-1を手に、わくわくしながら、隣り3号車レストランカーに向かいます。

ダイナープレアデス
ダイナープレアデスでのディナーが
いよいよ始まります♪

食堂車のドアを開けると、きらびやかな光芒に包まれた、日本一豪華な食堂車の内装が目に飛び込んできます。
 パーサーが近づいてきて「○○さま(本名)、お待ちしておりました。こちらへどうぞ・・・」
予約券を見せる必要すらありません。A個室客と言うこともあり、顔パスです。このサービスの良さは、まさしく「トワイライトEXP」たるところです。
 2人用テーブルの席に着きます。本日は1テーブル席(トワイライトはテーブル予約)の空きがある以外は、満席です。

メニューは札幌発車後に客室備え付けの、「車内営業のご案内2001〜2002 冬」である程度は把握してあります。
 テーブルにセットしてあるメニューに目を通します。冬メニューのメインディッシュは、「伊勢エビ料理」。時節柄「牛肉のメイン」は無いと思っていましたが、まさにその通りでした。

まずワインをオーダーします。(ドリンク類は別料金)
しばらくして、パーサーが赤ワインを持ってきてくれます。ラベルをこちらに見せ、目の前でコルクを抜いてくれます。そしてもちろん、「テイスティング」を要求されます。
僕は元調理師で、テーブルマナーも習っているので問題ないですけれど、フランス料理に慣れていない方だと、この「テイスティング」にはかなり驚くのでは・・・と思います。

ちなみに今日のダイナープレアデス、調理係は男性3名、接客はパーサーが男女1名ずつ、マネージャーが男性の計6名でこなしています。

さっそく、ディナーの料理が運ばれてきます。
この「ダイナープレアデス」では、料理をテーブルに置いた後、姿勢を正して料理の説明をしてくれます。もちろん、4人テーブルに4名いれば、4人分の料理が同時に運ばれ、セットされてから料理の説明が行われます。
 そして、グラスにワインが無くなれば、パーサーさんが絶妙のタイミングで、グラスに注いでくれます。自分で注ぐ必要はありません。
 食べ終えた料理の皿は、これまた絶妙のタイミングで下げていきます。
そこには列車食堂の域を超えた、一流レストランのサービスが存在しています。

オードブル
カニと蒸し鶏のライスペーパ巻き
オーロラソース

オードブル2品目
車海老と冷製キャビア添え

スープ
カニと浅蜊のスープ サフラン風味

魚料理
平目とカニのムース仕立ての
パン粉焼き

メインディッシュ
伊勢海老の黒豆ソースグラタン

デザート
シャーベットと温かいオレンジの
コンフィチュールソースショコラ

さていよいよ「2001年・冬メニュー」とのご対面♪
まずは、オードブル
「カニと蒸し鶏のライスペーパー巻き オーロラソース」
簡単に言っちゃうと、「生春巻き」なんですけれど、ソースがいい味出しているんです^^。美味しい♪この後の展開に期待が膨らむ一品です。

2品目は、「車海老と冷製キャビア添え」
お皿の中央に丸く盛られた車海老。その中にはキャビア・・・・。そして、パパイアのソース。
とにかくキャビアがすべてですね〜。初めて食した気がします。車海老とソースのマッチングも最高ですが、やはりキャビアでしょう・・・・(笑)
世界3大珍味・・・残すはフォアグラだけです・・・(^_^;

スープ料理
「カニと浅蜊のスープ サフラン風味」
アサリとカニが入った、温かいスープなんですけれど、「カニ味噌を塗ったカナッペ」が、めちゃくちゃ美味しいんです。このカナッペだけで満足・・・と言うくらい。。
ここでパンが配られます。もちろん「フランスパン」です。歯ごたえがたまりませんね〜♪

魚料理
「平目とカニのムース仕立てのパン粉焼き」
もう・・・・・言葉がありません。。。
今まで、ヒラメを使った料理はいろいろと食べてきましたが、ここまで美味しいヒラメ料理は初めてです。ヒラメの上身を、カニとバターの生地で覆い、パン粉を付けて焼き上げたものを、甲殻類から取ったソース・アメリケーヌと組み合わせているのですが、ヒラメの味と、ソースが良い感じで混ざり合って・・・・・最高の味です。

メインデッシュ
「伊勢海老の黒豆ソースグラタン」
ここまで来ると・・・・・ため息しか出てきません。。。。
今回のメインは牛肉ではなく伊勢海老。これが大正解なのです。
伊勢海老に、黒豆や蜂蜜を使った特製ソースを塗り込み、粉チーズを振りグラタンにしたものなんですけれど。。。
「ほっぺたが落ちるほど美味しい」とは、こういうものなんだ・・・・と思わせるほど、初めて口にする美味しさ。。。。もはや、ここが列車食堂であることすら忘れさせるような・・・味。
パンのおかわりも配られ、伊勢エビ料理に舌鼓をうっていると、列車は五稜郭駅に停車します。ここで機関車の付け替えが行われますが、客扱いはしないためドアは開きません。
 今度は9号車を先頭にして、五稜郭駅を出発します。

デザート
「シャーベットと温かいオレンジのコンフィチュールソースショコラ」
シロップ煮した温かいオレンジにシャーベットのデザート。
そして最後は、紅茶(レモンティー)で締めくくりとなります。

もう、大満足でした。トワイライトEXPのディナーは、今回で3回目なんですけれど、過去最高の料理でしたね〜。これで12,000円は安いと思います。接客と言い料理と言い、ダイナープレアデスでの食事は、列車食堂の域を超えています。
まぁ、このディナーを食べたいために、トワイライトEXPに乗るようなものですからね〜。

トワイライトEXP=ダイナープレアデス・・・なのです。。。
食後は自室に戻り、しばらくつろぐとします。。。。
                                            後編に続く

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