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「ほくとの一人旅」開設5周年記念
2005 GW春の北海道旅行旅日記−6
リアルタイム旅日記として作成

 [4月29日 出発〜新日本海フェリー] [4月30日 小樽〜天人峡〜網走]
 [5月1日 網走〜知床五湖〜羅臼] [5月2日 羅臼〜中標津] [5月3日 摩周・阿寒エリア]
 (5月4日 白糠〜帯広〜糠平) [5月5〜6日 糠平〜苫小牧〜太平洋フェリー]

月4日

 

道内フル滞在最終日です。。。
道内フル滞在最終日の朝・・

 楽しい時間とは、ホントあっという間に過ぎ去っていくものです。早くも、道内フル滞在の最終日になってしまいました。
 朝はいつものように8時頃に起きます。天気は曇り空ですね。でも少し晴れ間も見えています。。。車中泊組で占拠されていた駐車場も、その半数近くがすでに出発していったようです。
 朝の儀式(笑)を済ませ、昨夜買っておいた食料で朝食タイム。携帯メールの返事を書いて、いつものようにゆっくり・・・・と、9時に出発しました。

 R240を白糠に向かって走ります。昨夜は真っ暗闇だった車窓景色、なるほどこういう風景だったのか。。
 途中からR240から別れて、釧路空港の前を通過します。道東の玄関口としてあちこちの旅行記に登場している釧路空港は、こんな感じの空港だったのね。。
 釧路空港を通過してしばらくして、轟音とともにJAL機が着陸態勢でσ(^^;の上を通過していきました。運転中は初めて経験します。

白糠市街を抜けてすぐに旧・白糠線の路盤を発見
市街地抜けてすぐに路盤を発見

 しばらく走り続けて、R38に出ます。少しだけ釧路側に戻って、道の駅「しらぬか恋問」に立ち寄り、スタンプおして白糠方面に向かいます。
 さすがに連休中だけあって、R38はかなり混んでいます。やはりメインルートなんですね。しばらく走って、白糠市街からR392に入ります。

小さなコンクリ橋梁は意外とたくさん残っています。
小さな橋梁は意外な程残ってます

 今日のメインは、旧・白糠線の廃線跡めぐりです。
たぶん、白糠線を知っている人はもうかなり少なくなっているでしょう。国鉄改革による特定地方交通線の第一次線区に選ばれて、全国の特定地交線のトップを切って廃止された路線。当時のダイヤは一日3往復。白糠−北進間を結んでいました。すでに廃止されてから20年近くが経過しているので、どの程度残っているのか。。。

立派なコンクリ橋梁の上は農道として利用されていました
大きなコンクリ橋梁の上は農道に

 白糠市街を抜けてすぐに、鉄道線特有の盛土を見つけました。間違いなく白糠線の路盤です。
 R392を走り続けると、白糠線の路盤が寄り添うようにして併走しています。小さなコンクリ橋梁が、かつて鉄道線であったことを主張していますが、少しして立派なコンクリート橋が残っています。近づけるようなので見てみると、どうやら農作業用道路として再利用されているようです。トラクターのタイヤ跡が延びていましたから。

 さらに走っていると、再びコンクリート橋が姿を現して路盤は道路の反対側にある、トンネルに続いていました。このトンネルは国道から確認出来ます。ぽっかりと口を開けていますね。
 さらにしばらく走ると、コンクリート橋が国道の上を貫いています。ここまでコンクリート橋が残っているとは、かなり意外でした。廃止間もない深名線なんか、ほとんど無くなってますからね〜。

ぽっかりと口を開けているトンネル・・・・
ぽっかりと口を開けているトンネル

廃止から20年近く経っているのに、現役のような高架橋が・・・
まるで現役路線のような高架橋

 さらに走り続けると、旧・上茶呂駅跡に着きます。実は一度通り過ぎて行き過ぎに気が付き、戻ってきたのです。それだけ、集落らしい集落が無いのです。上茶呂駅近くには民家が数軒点在しているだけ・・・。
 上茶呂駅ですが、時間が止まったかのように静かでした。かつて廃線跡を利用したトロッコが、忘れ去られたようにレール上に放置されています。
 この周辺だけは、かつてここに鉄道があった事を主張していますが、それも木々の中に埋もれている感じで。レールも少し先まで残っているようです。。

放置されたままのトロッコ。時間が止まってます。。。
放置されたままのトロッコ・・・

上茶路駅の駅名票は何を語っているのだろうか・・・
時間が止まったままの上茶路駅跡・・・

立派なコンクリート橋梁が残ってます。。。
立派なコンクリート橋梁が・・・

 上茶呂を過ぎてしばらく進むと、いくつかのコンクリート橋が姿を見せ、国道を渡るガーター橋も残っていました。
 白糠線の終着駅、北進駅跡はどこだかわからず、北進駅のあった二股地区にはかつて二股小中学校の校舎があったんですけど、すでに取り壊されていました。学校の門と校歌の書かれた記念碑に校庭の跡だけが・・・。

北進駅のあって二股地区。小中学校もすでに廃校になっていて・・・
二股小中学校もすでに廃校に・・

 白糠市街を出てから、集落らしい集落はここ二股地区と中茶呂地区だけでした。
よくぞ、この人工稀有地帯に鉄道線を引いたものだと、感心してしまいます
 そして、予想外に廃線跡が残っていたのも意外でした。

 白糠線廃線巡りを終えたあとは、R392〜274と走ります。
 廃線巡りは意外と時間がかかるので、この時点で11時半過ぎ・・・。なので予定していた晩成温泉を諦めて、幸福駅に向かう事にしました。
 R274から車走っていない道道56号を走ってR38に出ますが、ふとそのままR274を走って帯広に入った方が良かったと、後になって気が付き、ちと後悔しました(^_^;

豚丼の「ぱんちょう」は相変わらず大混雑・・・
ぱんちょうは相変わらず大混雑

 交通量の多いR38を走りますが、昼食を先に食べたいので、そのまま帯広市内まで走る事にします。
 13時半前に帯広駅に到着して、かつてR33がひと晩お世話になった地下駐車場に車を停めて、お昼タイムにします。
 駅前にある、「ぱんちょう」ですけれど、それは凄い行列が出来ています。噂には聞いていましたが、実際に行列を見るのは初めて・・・・。どうみても1時間半以上は待たされそうです。
 もっとも、「ぱんちょう」は始めから興味はなく、一度持ち帰りで利用した事のある「かかし」に入ります。ちょうどタイミング良くカウンター席に着く事が出来ました。
 で、もちろん豚丼です。豚汁とのセットである「とんとんセット」にしました。店内は混んでいて、外には待ちの行列が出来ています。

豚丼は「かかし」で食べることに。。。
帯広駅近くにある豚丼の「かかし」

豚丼と豚汁の「とんとんセット」
とんとんセットです。

 さて、本場の豚丼。美味しかったですよ^^。ただ、σ(^^;的には糠平温泉「みはる」の豚丼の方が好みかな〜。

 豚丼に満足した後は、六花亭本店に向かいます。なかなか見つけられず、ずいぶんと探しましたが、なんとか本店を見つける事が出来ました。
 もちろん目的は「サクサクパイ」です。店内で食べる時間は無かったので、2本買って車に戻りました。

「さくさくパイ」美味しかった〜(^^)
「サクサクパイ」です♪

 帯広駅を出発して、一路幸福駅に向かいます。
R241を走り続けますが、流れが悪いので先に愛国駅に立ち寄りました。ここで「サクサクパイ」を食べてみますが、美味しいですね♪買いに求める理由が分かる気がします。
 で、愛国駅ですが、前回来た時より、駅舎内が凄い事になっています。もの凄い貼り付け物の数・・・。いつのまにこんなに・・・・(^_^;。もちろんσ(^^;も貼り付けてきました。

愛国駅の貼り付けゾーンはいつのまにかに・・・(^^;
愛国駅の貼り付けゾーン・・・

旧・広尾線の愛国駅跡。
旧・広尾線 愛国駅

 愛国駅を出発して、しばらく走って幸福駅に到着します。
相変わらず賑わっていますね〜。ここでも貼り付けてきますが、ここは一人で長くいる場所ではありません(笑)。写真撮って貼り付けて、すぐに撤収しました(^_^;

幸福駅のキハ22はかなり色あせています。。。
幸福駅のキハ22は色あせて・・・

幸福駅の貼り付けゾーンです。
幸福駅の貼り付けゾーン

 さて、あとは今夜の宿泊地である、糠平湖先の幌加温泉に向かうだけです。
帯広市内特有の一車線二車線道路に困惑しながらも、道の駅「おとふけ」に立ち寄ります。どうも雲行きが良くありません。糠平方面はどんよりとした雨雲が・・・。
そして、上士幌に入った辺りでついに雨が降ってきました。
 去年車中泊した道の駅「ピア21しほろ」に立ち寄ります。このあたりにはかなりの降りになってます。

雨の中の糠平湖。湖面は最低水位です。
雨の糠平湖・・・・・。

 上士幌を通過して、糠平に入っていきます。どうも、σ(^^;が糠平湖に行くと天気が悪くなるようです・・・(^_^;。前に糠平温泉に泊まった時も雨降っていたし・・・・。
 糠平温泉も雨降っていました。温泉街を通過して糠平湖湖畔を走り続けます。路肩には雪が残っていますけど、タウシュベツ川林道は通れるようです。 しばらく走ると、幌加除雪ステーションがあり、そこに旧・幌加駅跡があります。ホームとレールが残っています。
 この先にはアーチ橋も残っていて、除雪ステーションからこのアーチ橋まで遊歩道も整備されています。

ホームとレールが残っている、旧・士幌線の幌加内駅跡
ホームとレールが残る幌加駅跡

アーチ橋も残っています。
立派なアーチ橋も残ってます

今夜の宿、幌加温泉旅館です。山中の温泉宿です。
今夜の宿、幌加温泉旅館です。

 さて、R273からそれて少し走って、今夜の宿である幌加温泉・ホロカ温泉旅館に到着しました。
 然別峡かんの温泉を思い起こさせてくれる、山間のひなびた温泉宿で、雰囲気は最高ですね。ちなみに隣には、素泊まり宿の「鹿の谷」があります。

こういう和室は好きですね♪
こういう和室は好きです♪

 さて、宿にはいると、がんこそうだけど人の良さそうなご主人が迎えてくれました。夕食は7時からにしてもらいます。
 部屋は簡素な和室ですが、ストーブもあって良い感じです。こういう宿は好きですね。なんとなく懐かしい感じもしますし。。。

浴室はまるで鍾乳洞のよう。すべて温泉成分で出来たものです。
岩肌のようなのは温泉成分の堆積

 温泉に浸かる前に外に出てみますが、さっきまでの雨は何処へやら。すっかり晴れています。そらが夕焼けに染まっていますね。
 さて、いよいよ温泉に浸かります。ここの温泉は硫黄泉がメインで食塩泉もあります。噂通り、浴室の床はサルノコシカケが生えているかのような・・・段々畑のような、まるで岩場のような感じです。じつはこれ、温泉成分が堆積して出来たものなのです。まさに源泉そのままがなせる技というか。温泉成分が堆積すると、こうなるのか・・・・と感心さえしてしまいます。

今夜の夕食です。
夕食です。道内最後の夜・・・

 温泉に浸かった後は、夕食タイムです。
北海道最後の夜、一人ビールで乾杯します。料理には「行者ニンニク」の天ぷらもあって美味しかったです♪
 食後は旅行記を書いて過ごしますが、もちろんここ幌加温泉、携帯は圏外になります。この旅で唯一、ネットの出来ない夜になりました。
 さて、少し外に出て満天の星空を眺めて、温泉に浸かるとしますか。。。いよいよ明日は最終日・・・・。早いな〜。。。
                 走行距離・332km
                   
21時45分作成

 

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