キッコは鉛筆が大好きなのら、『みじかい木ぺん』。
っつーことで、『賢治童話を丸写しシリーズその61』だよん。(^ ^;
キッコは一寸ばかりの鉛筆を一生けん命にぎってひとりでにかにかわらいながら8の字を横
にたくさん書いていたのです。(めがね、めがね、めがねの横めがね、めがねパン、∞∞∞
くさりのめがね、∞∞∞ )
ところがみんなはずいぶんひどくはねあるきました。キッコの机はた
びたび誰かにぶっつかられて暗礁に乗りあげた船のようにがたっとゆれました。そのたびにキ
ッコの8の字は変な洋傘の柄のように変ったりしました。それでもやっぱりキッコはにかにか笑
って書いていました。
(丸写しオシマイ)
『賢治童話を丸写しシリーズその61』でした。
ps.(めがね、めがね、めがねの横めがね、めがねパン、∞∞∞ くさりのめがね、∞∞∞
)
∞∞∞ っつーの、おもろいやんけ。(^ ^;
『みじかい木ぺん』の漫画の紹介はできましぇん。
さびしかぁぁぁぁ。
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漫画版『みじかい木ぺん』は、おそらく多分ありましぇん。
漫画版『種山ヶ原』も、『二人の役人』も、『さいかち淵』
も、おそらく多分ありましぇん。
っつーことで漫画の紹介は、ずうっとしばらくシバラク暫く、お待ちくなさい。(^
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「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」
にがにがにがにが:【キッコはもうにがにがにがにがわらって戻って来ました。】
にがにがにがにが、って、にかにかにかにか、とどう違うのかにゃぁ? (^
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****** 『みじかい木ぺん』のオノマトペ ******
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@がやがやがたがた:【みんなは胆(きも)取りと巡査にわかれてあばれています。「遁げだ、遁げ
だ、押えろ押えろ。」「わぁい、指噛じるこなしだでぁ。」がやがやがたがた。】
Aにかにか:【机に座って下を向いて唇を噛んでにかにか笑いながらしきりに何か書いているよ
うでした。】
Bがたっ:【キッコの机はたびたび誰かにぶっつかられて暗礁に乗りあげた船のようにがたっと
ゆれました。】
Cやっぱり:【それでもやっぱりキッコはにかにか笑って書いていました。】
Dひらっ:【キッコは泣いて追いかけましたけれども慶助はもうひらっと廊下へ出てそれからどこ
かへかくれてしまいました。】
Eすっかり:【キッコはすっかり気持をわるくしてだまって窓へ行って顔を出して雨だれを見てい
ました。】
Fちらっ:【そのうち授業のかねがなって慶助は教室に帰って来遠くからキッコをちらっとみました
が、又どこかであばれて来たと見えて鉛筆のことなどは忘れてしまったという風に顔を
まっかにしてふうふう息をついていました。】
Gふうふう:【又どこかであばれて来たと見えて鉛筆のことなどは忘れてしまったという風に顔をま
っかにしてふうふう息をついていました。】
Hずうっ:【新学期からずうっと使っていた鉛筆です。】
Iふっ:【(木ペン樺の木に沢山(うんと)あるぢゃ)キッコはふっとこう思いました。】
Jぼろぼろ:【そのときキッコは向うから灰いろのひだのたくさんあるぼろぼろの着物を着た一人
のおじいさんが大へん考え込んでこっちへ来るのを見ました。】
Kきっ:【(あのおじいさんはきっと鼠捕りだな。)キッコは考えました。】
Lピー:【すると頭の上で鳥がピ−となきました。】
Mしいん:【すると鳥はにわかにしいんとなってそれから飛んで行ったらしくぼろんという羽の音も
聞え樺の木からは雫(しずく)がきらきら光って降りました。】
Nぼろん:【それから飛んで行ったらしくぼろんという羽の音も聞え樺の木からは雫(しずく)がきらき
ら光って降りました。】
Oきらきら:【樺の木からは雫(しずく)がきらきら光って降りました。】
Pしくしく:【「木ペン失ぐした。」キッコは両手を目にあててまたしくしく泣きました。】
Qごそごそ:【おじいさんはごそごその着物のたもとを裏返しにしてぼろぼろの手帳を出してそれ
にはさんだみじかい鉛筆を出してキッコの手に持たせました。】
Rぼろぼろ:【キッコはまだ涙をぼろぼろこぼしながら見ましたらその鉛筆は灰色でごそごそして
おまけに心の色も黒でなくていかにも変な鉛筆でした。】
Sすっ:【おじいさんはすっと行ってしまいました。】
21チラチラ:【風が来て樺の木はチラチラ光りました。】
22ぼんやり:【キッコは自分の手首だか何だかもわからないような気がして呆れてしばらくぼんや
り見ていました。】
23するするっ:【するとまた鉛筆がうごき出してするするっと288と二けた目までのとこへ書いてし
まいました。】
24じっ:【さあもうキッコのよろこんだことそれからびっくりしたこと、何と云っていいかわからないで
ただもうお湯へ入ったときのようにじっとしていましたら先生がむちを持って立って「では
吉三郎さんと慶助さんと出て黒板へ書いて下さい。」と云いました。】
25もじもじ:【そのとき慶助は顔をまっ赤にして半分立ったまま自分の席でもじもじしていました。】
26にがにがにがにが:【キッコはもうにがにがにがにがわらって戻って来ました。】
27そっ:【キッコは思いながらそっと帳面をみんな出しました。】
28にがにが:【キッコはもう大悦(よろこ)びでそれをにがにがならべて見ていましたがふと算術帳と
理科帳と取りちがえて書いたのに気がつきました。】
29どんどん:【さあ、キッコのよろこんだことこんないい鉛筆をもっていたらもう勉強も何もいらない。
ひとりでどんどんできるんだ。】
30すらすら:【その日キッコが学校から帰ってからのはしゃぎようと云ったら第一におっかさんの前
で十けたばかりの掛算と割算をすらすらやって見せてよろこばせそれから弟をひっぱり
出して猫の顔を写生したり荒木又右ェ門の仇討のとこを描いて見せたりそしておしまい
もうお話を自分でどんどんこさえながらずんずんそれを絵にして書いて行きました。】
31ずんずん:【それから弟をひっぱり出して猫の顔を写生したり荒木又右ェ門の仇討のとこを描い
て見せたりそしておしまいもうお話を自分でどんどんこさえながらずんずんそれを絵にし
て書いて行きました。】
32ちょっ:【みんなちょっと運算してそれからだんだんさっと手をあげました。】
33さっ:【それからだんだんさっと手をあげました。】
『みじかい木ぺん』のオノマトペ、これで、おすめえだぁ。まんず、えがっだなす。
スネオ 拝 (^
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2006.4.16.
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