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鵲橋仙
            

            
        宋 陸游
夜聞杜鵑

茅檐人靜,
蓬窗燈暗,
春晩連江風雨。
林鶯巣燕總無聲,
但月夜、常啼杜宇。

催成淸涙,
驚殘孤夢,
又揀深枝飛去。
故山猶自不堪聽,
況半世、飄然羈旅。



    **********************

            鵲橋仙
          
夜に杜鵑を聞く

茅檐に  人 靜まり,
蓬窗に  燈
(ともしび) 暗く,
春晩  連江の 風雨。
林の鶯 巣の燕  總じて 聲 無し,
但だ 月夜なれば、 常に  杜宇
(ホトトギス)は 啼(な)く。

淸き涙を  催し成し,
孤りの夢を  驚き殘
(そこな)ひ,
又た 深き枝を 揀
(えら)びて  飛び去る。
故山なれど  猶自
(なほ)も 聽くに 堪へず,
(いはん)や 半世、 飄然たる 羈旅にありてをや。


             ******************

◎ 私感訳註:

※鵲橋仙:詞牌の一。詞の形式名。仄韻一韻到底。詳しくは「構成について」を参照。
※夜聞杜鵑:夜に杜鵑の鳴くのを聞く。 ・杜鵑:ホトトギス。哀しげな鳴き声をあげるので、詩詞では、孤寂感を表すのによく使われる。
※茅檐:(ばうえん;mao2yan2)かやぶきの建物ののき。かやぶきの建物。粗末な建物のことで、自宅のことを云ったり、隠者の住まいを云う場合がある。
※人靜:(もう、夜も更けたので、そこに住んでいる)人も(活動を止めて)静まり返っている。
※茅檐人靜:(夜も更け、)粗末な建物に住んでいる)人も(活動を止めて)静まり返っている。
※蓬窗:ヨモギで葺いた粗末な建物の窓辺。 ・蓬:ヨモギ。荒れた。粗末な物。もしも「蓬」字ではなくて、「篷」字であれば、(アンペラ)舟を意味し、“篷窗”で「とま舟の窓」という意味がある。
※燈暗:ともしびも暗く。
※蓬窗燈暗:粗末な建物の窓辺の灯火も暗い。
※連江:川の全ての。川にいっぱいの。
※春晩連江風雨:春の夜の川面一杯に広がる風や雨の音。
※林鶯巣燕:林の中のウグイスに(家の中の)巣の中のツバメ。
※總無聲:総じて声がない。全て鳴き声をあげていない。
※林鶯巣燕總無聲:林の中のウグイスや巣の中のツバメは、全て鳴き声をあげていない(が)。
※但月夜:ただ、月夜なので。
※杜宇:ホトトギス。「杜宇」は
●●で、詞題に書かれている「杜鵑」はとなる。他にも異なった表記が幾つかある。「…歸」という名も幾つかあり、この語のニュアンスがよく分かる。
※常啼杜宇:常にホトトギスを鳴かす。杜宇常啼となるところ。「常啼杜宇」は
○○●●であって、「杜宇常啼」は●●○○となる。
※但月夜、常啼杜宇:ただ、月夜は、もの悲しげな鳴き声のホトトギスを常に鳴かせている。ただ、月夜なので、常にホトトギスが鳴いている。
※淸涙:清らかな涙。
※催成淸涙:清らかな涙を催し。
※孤夢:孤独な夢。
※驚殘孤夢:ホトトギスの「不如歸去」という鳴き声で、びっくりして孤独な夢から目が覚めた。
※揀:選ぶ。選びとる。ここでは、(ホトトギスが林の奥に)とまる木の枝を探しに(飛び去ること)。
※深枝:林の奥の木の枝。
※飛去:飛び去る。
※又揀深枝飛去:(ホトトギスが林)の奥に、とまる木の枝を探しに飛び去った。
※故山:故郷の山。故郷。
※猶自:(古白話)まだ。依然として。
※不堪聽:聴くに堪えない。ホトトギスは「不如歸去」(故郷へ帰った方がいいよ。 (・歸:本来あるべきところへもどること))のように鳴くと謂われ、遠く故郷を離れて帰れないでいるいる作者にとっては、辛くて聴くに堪えない。
※故山猶自不堪聽:(たとえ)故郷であってさえ、(ホトトギスが「不如歸去」(故郷へ帰った方がいいよ。)と鳴くその哀しさは)依然として(辛くて)聴くに堪えない。
※況:ましてや…なおさらである。いはんや…をや。陸游がこの詞をもしも、故郷へ戻ってきてから作ったものだとすれば、この前後の意味が変わってくる。帰郷後とすれば「故山猶自不堪聽,況半世、飄然羈旅。」は:「故郷の山へ帰ってきているのに、(その哀しさは)依然として聴くに堪えない。ましてや人生の半分を(故郷を遠く離れて)あてどない旅に過ごした者にとってはなおさらである。」読み下し文も「況(いはん)や 半世、 飄然たる 羈旅にありたるにおいてをや」等。また、「茅檐人靜,蓬窗燈暗」も作者自身の故郷での侘び住まいを指すことになる。どうも帰郷後と見るのが自然な気がするが、何如。
※半世:半生。人生の半分。
※飄然:ふらふらとして居所が定まらないさま。
※羈旅:(長期の独りの)旅行。他郷にずっと居ることをいう。
※況半世、飄然羈旅:ましてや人生の半分を(故郷を遠く離れて)あてどない旅に過ごしている者にとってはなおさらである。



◎ 構成について

      双調。五十六字。 仄韻一韻到底。 過片だけがわずかに異なる。韻式は「aa aa」。韻脚は「雨宇 去旅」で、第四部(上声、去声)七虞六御。


    ●,
    ●,
    ●。(韻)
    ●●○○,
    ●、●。(韻)
    

    ●,
    ●,
    ●。(韻)
    ●●○○,
    ●、●。(韻)
    
    
2002.4.26
             4.27
     4.28完
  
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