ポカンと口が開けっ放しになっている
口呼吸による害
気が付くと口をポカーンと開けている。わが子をよーく観察してみてください口を開けているのは、ただ賢くなさそうに見えるだけでなく、健康にもさまざまな弊害をもたらしてしまいます。
小学生の8割もが口呼吸の時代
テレビを見ているお子さん、口をポカーンと開けていませんか?現在日本人の半数以上が口呼吸だとされ、小学生に至っては、8割もが口呼吸という状況です。
全国71の小児歯科で幼児から中学生まで1063人に「3分間口を閉じてもらう」実験を行ったところ、口をずっと閉じていられたのはわずかに38.1%
だけでした。
なぜ、こんなにもポカンロの子どもが増えたのでしょうか?
理由の一つに離乳時期やおしゃぶりの過った思い込みがあります。生まれたばかりの赤ちゃんは鼻でしか呼吸ができません。1歳ぐらいになると口で呼吸ができるようになります。離乳食以降に口呼吸が習慣化してしまうケースが多いのです。欧米では口呼吸の弊害が早くから指摘されており、3〜~4歳くらいまで子どもにおしゃぶりをくわえさせることが常識とされているのです。
口呼吸では酸素が足りなくなるのは必然
鼻呼吸と口呼吸では同じ呼吸でも酸素の摂取量が全く違ってきます。鼻呼吸の場合は鼻腔、副鼻腔の粘膜の壁から酸素が摂取され、肺からの吸収もよくなります。
口呼吸の場合は、肺からの酸素の吸収も悪くなり、血液は酸素不足となるのです。さらに、口呼吸で吸引する空気は、そのままのどまで到達し、のどの粘膜が病原菌に無防備に侵されることになります。
自分では気付かずに口呼吸をしている人は多いのです。以下でチェックをしてみましょう。
お口ポカン度チェック表
- よくかまないで食べる
- 飲み物がないと食事がしにくい
- よく喉が渇き、飲み物を頻繁に飲む
- 食事の時、くちゃくちゃと音がする
- 普段、口から歯や舌が見える
- TVを見ているときなどに口が開いてしまう
- 歯茎が赤く腫れている
- 転んで歯をぶつけたことがある
- いびきをかく
- 寝ているときに口が開いてしまう
口を閉じるとこんなにすばらしい効果がある
- 風邪などにかかりにくくなる
- 発音がはっきりする
- 口の中のトレブルが解消する
- よく眠れる
- 生活習慣病の予防になる