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バニラ・スカイ /
Vanilla Sky

Cameron Crowe

2001 USA 127 Min. 劇映画

出演者

Tom Cruise
(David Aames)

Penélope Cruz
(Sophia Serrano)

Cameron Diaz
(Julie Gianni)

Jason Lee
(Brian Shelby)

Kurt Russel
(Dr. Curtis McCabe)

Jennifer Aspen (Nina)

Steven Spielberg (客)

見た時期:2002年5月

キックルーズの離婚が成立し、クルーズとクルスのロマンスも終息した頃に見ました。ハリウッドは摩訶不思議な所なので、離婚騒ぎもどこまでが本気なのかは素人の私たちには全く分かりません。バニラ・スカイはキャメロン・ディアスに惹かれて見に行きました。

この作品にはスペインのオリジナルがあるのだそうで、そちらでもクルスが主演。ぜひ見てみたいものです。この映画のジャンルは実は・・・なんですが、それは最後まで上手に隠してあります。そこへ向かう伏線が弱いんでしょうか、不満が残ります。最後の驚きに達するまでジャンルは・・・という風に見せかけてあるのですが、それもちょっと掘り下げ方が甘いです。ミステリー性が十分出ないため、虻蜂取らずになっています。私たちは注文のうるさい映画ファンなのです。

キャメロン・ディアスは可愛い子ちゃんスターですがこのタイプの可愛い子ちゃんが普通嫌がるような役を積極的に選んで演じています。今回も嫉妬に狂ったクルーズの自称恋人。クルーズをトラブルに巻き込む憎まれ役です。がんばって下さいね。これからも見に行きます。

クルーズはかっこいいサニー・ボーイのイメージから脱しようと試みたんでしょうか。この作品では何もかもがうまく行くヒーローではありません。アクション・スターとしてはそろそろ年もいって来たし、大根役者ではないという評判ですから、こういう役でファンの関心を少しずつ違うジャンルにも向けさせよういうわけなんでしょうね。ここで大成功でなくても、今後またトライして下さい。

自分がキャスティングをやるのならここでクリスチャンベイル を起用したいです。アメリカン・サイココレリ大尉のマンドリンであそこまでがらっと変身できる人でしたら、この役を任せても大丈夫でしょう。彼の方が上手にこなしたのではないかという気がしてちょっと心残りです。コレリ大尉のマンドリンで熱い恋を表現していたクルスは、バニラ・スカイではからっと変わって現代風に演じています。この人の演技力とか魅力というのはまだ私にはよく理解できません。

ジェイソン・リーはいきさつで Cuisine americaineエネミー・オブ・アメリカDogmaあの頃ペニー・レインとハートブレイカーとちょっと見過ぎてしまいました。いつもニヤニヤしていてジョン・グッドマンなどを好む映画ファンにはどうも合いません。

ここにカート・ラッセルが出て来たのには驚きました。はじめジェフブリッジスと見間違えました。これまではどちらかというとアクションで見慣れていたものですから、こういう静かな役柄にも合うとは思いませんでした。やりたくないのにやらされる役とか、やりたいのにやらせてもらえない役とかいろいろ難しい社会なんでしょうね、俳優業というのは。

結論を言いましょう。アイディアはおもしろいのでスペイン製の方を見てみます。

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