マウンテン・リモートシャックの構築(Jan 24〜Oct 7. 2016)
はじめに
実家から北へ2km(道のり5km)付近に地元で「大峰」と呼ぶ山がある。山頂には家の茶畑、その斜面には僅かだがヒノキ林がある。
かつては全てミカン畑だったが、昭和40年代の全国的生産過剰による価格暴落で縮小を余儀なくされた。その後頂上は茶畑、斜面はキウイ畑からヒノキ林へと変遷し現在に至っている。
ミカン畑当時は農道は無く、人は徒歩で移動、荷物運搬は人力(天秤棒・背負子)から索道へ、そしてモノラックへ変った。昭和50年代に農道が整備され今は人も荷物も車を使う。
開墾当時、父親が灌漑用に設置した1.5立方mのコンクリートタンクが現在もある。これをタワー基礎にと考えるのはHamなら自然な流れだろう。
標高400m弱で360度見通し、自宅から無線LANが通る。商用電源は無いが、それでもここにリモートシャックを構えるに十分な条件だ。行く先は不透明だが、概ね以下に沿って形を整えて行きたい。

 1.タワー建築、2.機器収容箱、3.無線LAN、4.リモコン、5.電源、6.富士カメラ
 7.無線設備、8.開局申請、9.ノイズ対策、10.運用と保守、11.その他、12.BBS

 1.タワー建築編…基礎工事からタワー組み上げ
 2.機器収容箱編…設備収納物置設置
 3.無線LAN編…無線LANの設置
 4.リモコン編…リモコン装置の構築
 5.電源編…直流電源と交流発電機システム構築
 6.富士カメラ編…富士山カメラの設置
 7.無線設備編…トランシーバとリニアアンプ、アンテナの選択と設置
 8.開局申請編…リモートシャック開局申請、予備免許、落成検査
 9.ノイズ対策…次から次に出没するノイズの処理
10.運用編…運用手順と保守
11.その他…上記以外の情報と記録

12.BBS…「Mountain Remote Shackぼちぼちと」関連情報をリアルタイム掲示

完成写真(アンテナ・タワー)
左:上より50MHz/HB9CV、10MHz/HB9CV、1.8〜50MHz/逆V-Windom、2.4GHz/メッシュパラボラ、無線LAN端末収容箱
下:茶原越しのタワーとアンテナ、中段にソーラー発電パネル



Hex-Beam追加工事
左:タワーマストトップにK4KIOのHex-Beamを追加設置
下:茶原越しのタワーとアンテナ、中段にソーラー発電パネル
*両写真はクリックで拡大します



完成写真(収容箱)
左:機器収容箱(PC&情報機器・無線機器・直流電源設備・保守用グッズ他)
下:発電機・外部燃料タンク・始動用バッテリ収容棚



リモートシャックの眺望と自宅との位置関係
黄色の「↑」がタワー位置、その先の「家マーク」が自宅位置。タワーと自宅が一直線上になる位置から見たもの(Many Thanks Google Earth!)。
写真はクリックで拡大します。遠方は清水港と駿河湾。右奥は日本平。



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