Huanying xinshang Ding Fengzhang de wangye

                            


題鶴林寺

李渉

終日昏昏醉夢間,
忽聞春盡強登山。
因過竹院逢僧話,
又得浮生半日閑。




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鶴林寺に題す
終日しゅうじつ 昏昏こんこんたり  醉夢すゐ む かん
たちまち 「春 く」と 聞きて  ひて 山に登る。
竹院ちくゐんぎりて  僧にひてするに りて,
た 浮生 ふ せい 半日のかんたり。
                     ****************


◎ 私感註釈

※李渉:晩唐の詩人。初め、弟の李渤とともに廬山に隠棲して白鹿を飼っていたが、憲宗の時代に太子通事舍人となった。清谿子と号した。洛陽(現・河南省洛陽)の人。

 『聯珠詩格』卷四
※題鶴林寺:黄鶴山の鶴林寺での詩を作る。 ・鶴林寺:旧名・竹林寺。現・江蘇省鎮江の黄鶴山にあった寺。宋・高祖がこの寺に遊んだ時、黄鶴が飛来したことに由来する名。また、仏語で、沙羅双樹の異称。釈迦が入滅した時、恰も白鶴のように真っ白に枯れたということに因る。転じて僧寺。ここは、前者の意。

※終日昏昏醉夢間:一日中、(世俗の)酒に酔いつぶれて眠って見る夢の中にいたが。 ・終日:朝から晩まで。まる一日。ひねもす。後出・白居易の『三月三十日題慈恩寺』でいえば「盡日」(紫字)。 ・昏昏:〔こんこん;hun1hun1○○〕酔いつぶれたさま。深く眠っているさま。愚かなさま。暗いさま。 ・醉夢:酒に酔い、眠って見る夢。必ずしも本当に酒を飲んで酔っているとは限らない。この世に生きている間を酔夢の間とも謂い、俗世間の夢や野望に溺れている間をも指す。

※忽聞春盡強登山:急に春が今日で終わりになると聞いて(「今日は三月三十日」だと聞いて、移り行く季節・年月を惜しみ)無理に山に登ることにした。 ・忽聞:急に…と聞き。にわかに…と聞き。 ・李白の『贈汪倫』「李白乘舟將欲行,忽聞岸上踏歌聲。桃花潭水深千尺,不及汪倫送我情。」や、白居易の『長恨歌」に「臨邛道士鴻都客,能以精誠致魂魄。爲感君王輾轉思,遂ヘ方士殷勤覓。排雲馭氣奔如電,升天入地求之。上窮碧落下黄泉,兩處茫茫皆不見。
忽聞海上有仙山,山在虚無縹緲間。」、同・白居易の『琵琶行』「潯陽江頭夜送客,楓葉荻花秋瑟瑟。……忽聞水上琵琶聲,主人忘歸客不發。尋聲闇問彈者誰,琵琶聲停欲語遲。移船相近邀相見,添酒迴燈重開宴。千呼萬喚始出來,猶抱琵琶半遮面。」を踏・春盡:春が尽きようとしている。旧暦三月末で、春季最後の日。陰暦・三月三十日の翌四月一日は、陰暦では夏に属する。中唐・白居易の『三月三十日題慈恩寺』「慈恩春色今朝盡日裴回倚寺門。惆悵春歸留不得,紫藤花下漸黄昏。」や、同・白居易の『送春』に「三月三十日,春歸日復暮。惆悵問春風,明朝應不住。送春曲江上,拳拳東西顧。但見撲水花,紛紛不知數。人生似行客,兩足無停歩。日日進前程,前程幾多路。兵刃與水火,盡可違之去。唯有老到來,人間無避處。感時良爲已,獨倚池南樹。今日送春心,心如別親故。」があり、季節が過ぎゆき、年月が移ることを歎いたものである。 ・強:〔きゃう;qiang3●〕無理に。むりやりに。おして。しいて。

※因過竹院逢僧話:竹林の中の書院を通り過ぎようとして、僧侶と出逢って話をしたために。 ・因:…に因(よ)る。…という原因のため。…に起因して。 ・過:…によぎる。 ・竹院:庭に竹を植えている書院。竹林の中の書院。 ・逢:出くわす。(偶然に)出逢う。 ・話:話する。話す。動詞。

※又得浮生半日閑:(山に登って俗気を浄めたが)更に、(わたしの浮き世の塵にまみれた)はかない人生は、半日のんびりと過ごせた。 *後世、北宋の蘇軾は『鷓鴣天』で、「林斷山明竹隱牆,亂蝉衰草小池塘。翻空白鳥時時見,照水紅蕖細細香。   村舍外,古城旁,杖藜徐歩轉斜陽。殷勤昨夜三更雨,
又得浮生一日。」とする。 ・又:更に。その上。重ねてまた。またしても。 ・浮生:はかない人生。盛唐・李白の『春夜宴桃李園序』「夫天地者,萬物之逆旅;光陰者,百代之過客。浮生若夢,爲歡幾何?古人秉燭夜遊,良有以也。況陽春召我以煙景,大塊假我以文章。會桃李之芳園,序天倫之樂事。群季俊秀,皆爲惠連。吾人詠歌,獨慚康樂。幽賞未已,高談轉清。開瓊筵以坐華,飛羽觴而醉月。不有佳作,何伸雅懷?如詩不成,罰依金谷酒數。」や南唐後主・李Uの『烏夜啼』「昨夜風兼雨,簾帷颯颯秋聲。燭殘漏斷頻欹枕,起坐不能平。  世事漫隨流水,算來夢裏浮生。醉ク路穩宜頻到,此外不堪行。」 とある。 ・閑:しずか。のんびり。ひま。

               ***********




◎ 構成について

韻式は、「AAA」。韻脚は「間山閑」で、平水韻上平十五刪。この作品の平仄は、次の通り。


○●○○●●○,(韻)
●◎○●●○○。(韻)
○◎●●○○●,
●●○○●●○。(韻)
2009.3.28
     3.29



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