ホテルに預けてあったスーツケースを引き取り、テルミニ駅へ向かおうとした時、雨が降ってきた。面倒くさくてついつい
タクシーに乗る。ボラレたらしい…?
駅で目的の列車を探し出し、2等車で3人分の席が空いているコンパートメントを求めて
ウロウロ。年輩のシスターと中年の夫婦が座っているコンパートメントに相席させてもらう。
1号と2号のスーツケースは比較的小さいので、おじさんの協力によって網棚に乗せることができたが、問題は3号の大きな
スーツケース。とりあえず通路に置いておくが、心配性の3号はスーツケースをたびたびチェック。するとシスターが「大丈夫、
あなたの荷物は大きすぎて誰も持っていけないわ。」(というようなことを言ったと思われる。我々はイタリア語は全然わからない
のだが、なぜか「今こう言ったに違いない!」と感じることがしばしばあったのだ。)
途中で検札があり、我々の持っていた切符はやたら長時間チェックされた。周遊券みたいなやつ(?)で、車掌さんもあまり見たこと
がなかったのか。(国内では発行されないやつなのかもしれない。)
フィレンツェで下車するときに「チャオ!」と言うと、シスターが「ボン・ヴィアッジョ(よい旅を)」と言ってくれた。やっぱり、
ツアーでは味わえない旅の良さである。