一夜明けて、昨晩の冒険(?)の興奮もややおさまってきた一行は、今度は快速ヴァポレットで再びサン・マルコ広場へ。
かつてのベネチア共和国政庁・ドゥカーレ宮殿を見学。黄金の階段や大委員会の間、地下牢などを見て回る。
一行はイタリア行きの前に「予習」と称して数々の塩野七生作品を読んで来たので
(元々好きなのだが)、大委員会の間の三方の壁上部にずらずらと飾られている歴代ドージェ(総督)の肖像画の中に「黒幕」
(ベネチアを裏切ったドージェの肖像画は黒幕の絵で塗りつぶされている)を見つけて喜んだり、とややマニアックに走っていた。
その後、広場の一角にそびえる鐘楼にも登る。フィレンツェのドゥオーモと違い、エレベーター完備。しかもドゥオーモより安い。
ベニスの商人の底力であろうか?
ただし鐘楼からの眺めは金網越しでちょっと物足りない。