7月26日、月曜日。夕飯も食べずに爆睡したので元気に起床。
午前中は、このツアーにもともとついている「市内観光Aプラン」で赤の広場とクレムリン入場観光なので、ホテルの朝食レストランからクレムリンを一望(上写真、IEの場合は主な建物にマウスポインタを乗せると名前が出ます)して、「さあ今日はこの中を観光だー!」と気合いを入れる(?)。
9時半にホテルのロビーで現地旅行会社の女性ガイド・イリーナさん(サンクト・ペテルブルクの現地ガイドもイリーナさんだったので、こちらはイリーナ1号と命名)と合流してクルマで出発。
といっても、ホテルからクレムリンは至近距離なので、駐車場ですぐにクルマを降りてまずは赤の広場を歩く。
左手に連なっている壁(この中一帯がいわゆるクレムリン)や塔の色は確かに赤いが、だから「赤の広場」というわけではなく、古いロシア語では「赤い=美しい」の意味だそうな。
美しいというよりは、とにかく広い!という印象。ここで式典をやるときに、共産党のお偉いさんたちが並んでいたひな壇もある。
塔(右写真はスパスカヤ塔)のてっぺんについている赤い星はルビー製だとイリーナ1号が言い張るのだが、どうも眉唾だ(笑)。夜になるとライトアップされるのは確からしいが。
赤の広場の左手中央辺りにあるのがレーニン廟(左上写真)。キリル文字でデカデカと「LENIN」と書いてある。中の蝋人形っぽいレーニンの死体 (^^; をちょっと見てみたい気もあったが、この日は休館日で見れず。
休館日じゃなくても公開時間が1日3時間くらいしかなかったり、撮影&大きな手荷物禁止とウルサイのだ。
ただ、イリーナ1号によると、最近見たがる人は少ないらしい(特にロシア人では)。
そして、クレムリンの壁の向かい側に建つ横長の建物がグム百貨店(左中写真)。ロシアというよりは、ヨーロッパっぽい趣がある。
他にも聖ワシリー寺院や国立歴史博物館など特色ある建物が広場を囲んでいて、赤の広場は建物好きには結構アピールするところ。この辺は午後のフリータイムに自力でじっくり見ることに。
ヴァスクレセンスキー門を出て左手奥に進み、無名戦士の墓や噴水を見物して、赤の広場見学は終了。
ところが、それではいよいよクレムリンの中へ…と思ったら、「じゃあクルマに戻りましょう」とイリーナ1号。ん? クレムリンの別の入口の方に向かうのかと思いきや、クルマはどう考えても違う方向へ。アレレ??? 明らかに異常事態発生~!
「これってどこへ向かってるんですか?」とロシア奉行として問いただす女王様1号。するとイリーナ1号いわく、「これから市内観光に行きます」。
そこで女王様1号はハッと気づいた。旅行会社に頼んでおいたのは「市内観光Aプラン」だが、「市内観光Bプラン」というのもあって、確かその内容が「モスクワ市内巡り」だったのだ。
慌てて旅行会社からもらったスケジュールを見せて、「市内観光Aプラン=クレムリン観光」を頼んである旨説明。イリーナ1号はすぐに自分の会社に問い合わせTELしてくれたのだが、
「手違いかもしれないので、日本の会社に問い合わせてみます。でも、今日の分の入場チケットは用意してないので、可能であればクレムリンは明日観光することにして、今日はこのまま市内観光に行きましょう」ということに。
こうして、明日クレムリン観光できるのかどうかもわからないまま、そしてどこを観光するのかも全然不明なまま(まさか「市内観光Bプラン」に行くハメになるとは思っていなかったので、旅の予習好きの1号も何も調べていなかった)、心ならずも市内観光に出発。
そんなわけで、どういうルートを通っていったかなどまるでわからないのだが、救世主キリスト聖堂を車窓観光し、ノヴォデヴィッチ修道院では一応下車して遠くから写真撮影。
でも、予備知識がまったくないので、どちらも外から見ただけでは何が何だか。もちろんイリーナ1号が説明はしてくれるのだが、こっちもまだ不測の事態に対する動揺から立ち直ってなかったし(笑)。
さらに、ヴァラビョーヴィ丘という、モスクワ市全体を見渡せる小高い丘へ。この丘の上にあるのがモスクワ大学(左下写真)。
この独特な建築スタイルはスターリン様式といって、他に外務省やウクライナ・ホテルなど、モスクワにはこの様式の建物が7つ(だったかな?)あるらしい。ここは周囲をぐるっと車窓見学のみ。
最後に降り立ったのが勝利広場。第二次世界大戦(ロシア的には「大祖国戦争」と呼ぶらしい)の勝利を記念して作られた公園。
中央にはものすご~く高くて巨大なモニュメント(右写真)がそびえている。
周囲には当時の戦車などが展示されているエリアもあるのだが、月曜休館ということでその中にも入れない。フェンスの外から眺めるのみ。まあ中に入れたところで、別に嬉しくもないが。
ごくごく一般的な日本人観光客で、わざわざここに来る人はあまりいないだろう。そういう意味では貴重な体験…?←無理矢理ポジティブ・シンキング
そのままホテルに戻り、イリーナ1号と一緒にインツーリストのデスクで明日の夜乗車する「赤い矢号」のチケットをもらったところで、波乱に満ちた午前の部は終了。
さて、明日無事にクレムリン観光できるのだろうか? |